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仲直り2

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外泊の許可を得て、指を絡め向かう先は………




「このパスタ美味しい」
「そうか」
お値段が控えめの学生には優しい設定で、夜ごはんを食べている
「…ごめん、お財布も何も持たずに来ちゃったから」
奢られるのが、申し訳なくて謝る
向かいに座る真央のふくらはぎが、私のふくらはぎに当たる
「…気にするな」
そう言って到着した自分の大盛りのペペロンチーノを食べ始める真央
無言で食べ、お冷やを飲み店を出た
腕に抱きつき歩き出す真央について行くと、一角のホテルに入る
これから始まる時間にドキドキと緊張して真央の腕に額をくっつけ、火照る顔を隠す
受付で何やらやっている真央が鍵を受け取り歩き出した
お互い無言でエレベーターに乗り、到着した階に部屋番号を確認して進む真央

止まった扉の鍵を開け、先に入るように促される


部屋の奥までいくと、4人は寝れそうな広いベッドに大きな大画面のテレビが反対側にある
カーテンも窓もない部屋に薄ピンクの照明が妖しい雰囲気を作り出す
荷物を部屋の隅にあるソファーに置いた真央が、私の背後からお腹に腕を回して抱きしめる
真央の腕に手を添え左側の腕に頭を付けた

「…どうして…別れたいって言ったの」
掠れた声が耳を喰む

「…真央とファーストフード店で…待ち合わせした日…に」
「…俺の連絡に気が付かなかった日?」
「…そう…待っていたら、遠藤さんと、サッカー部の部長が立っていて、真央がっ…真央が私と付き合い始めて部活をサボるようになって…別れないと、っ、別れないとレギュラーから降格するって…っ言われたのっ」
あの時の感情が蘇り涙が溢れる
「そうか…」
私が落ち着くように腕を摩る真央は、私の肩を掴み振り向かせた
お互い向き合い真央を見上げ疑問が浮かぶ
「…どうして…分かったの…?」
私の頬に親指で撫でる真央が
「…遠藤が、保健室入ってきた時身体が強張ってたし、部長なんて教えてないのに知っていたし」

「真央…私っ」
「今度から何か言われたらひとりで決めないで俺に言って」
「っ…でもっ真央はっサッカー好きだしっ」
「うん、でもゆいかの方が好き」
「でもっでも…っ!」
「うん…ゆいか以上に大切なモノはないし、気持ちを揺さぶられるモノはない」
「っ、真央…?」
親指が私の唇をなぞり、ふにふにと押す
「分かるだろ…ゆいかが居なくなるだけで他はどうでも良くなるんだよ」
「…うん、うん」


涙がポロポロと溢れ真央の顔が近づき、ちゅうと吸いとり涙を舐めとる
丁寧に舐め、顔中に触れる唇に真央の腰に腕を回した
お互いの腰をくっつけ唇が触れ噛み付くキスをされた


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