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陰謀渦巻く他国旅行
私と正妃とその野望
しおりを挟む私が毒を盛った
クラウディア様は確かにそう言いました。
ということは彼女は自分で毒を飲んだ事になる自殺?でも彼女なら他人を巻き込んだりはしないはずです。
まあ、聞くだけは聞いとくことにしましょうか。
私が静かに先を促すと、クラウディア様は一口レモネードを飲んで口を潤すと話し始めた。
「本当はアレキサンド王を狙ったの。」
クラウディア様と第一側妃様、それとアレキサンド王は実は幼なじみで物心ついた時から3人で遊んでいたそうです。
アレキサンド王は2代前の王の落し胤であり、とある孤児院にいた所を2代前と仲の良かった貴族の一人に引き取られていったのだとか。
引き取られたあとは、正妃様や第一側妃様は学園で我らが皇帝王妃様と出会っていたそうだ。
アレキサンド王を殺そうと思ったのは、王族の即位できるものが彼以外流行病にかかり居なくなり、政略的に後ろ盾になるために第一側妃、正妃の立場を貰い再会を果たして暫くしたときであった。
「彼はいきなり手に入れた地位のせいでおかしくなってしまったの。」
天真爛漫で自分の事より国、民のことを気遣っていたアレキサンド王はそれこそ気代の王として名を馳せただろう。
しかし、周りの欲望に煽られて段々と性格が変わってきてしまった。最初は直ぐに周囲の環境に慣れてもとに戻ると信じていた。
それも、第一側妃様の身体のアザを見るまでだった。
久しぶりに従姉妹と歓談をしていた時、鎖骨辺りに真新しい赤紫い痣を見つけた。
すぐさま問い詰めた所、王がたまにイライラの捌け口の様に二人きりの時に暴力を振るうなのだという。
昔から王のことが大好きだった第一側妃様は気の弱さも手伝って、言えずにいたようだった。
正妃様は真実を見極めるために、アレキサンド王の部屋に忍び込み、現場を見てしまった。
絶句し気づいたらいつの間にか自室に戻っていたそうだ。
人の変わったようなアレキサンド王に危機感を覚えたクラウディア様は即座にとある筋から今回の薬を手に入れた。説明では飲んで一時的に仮死化して、24時間以内に毒を吐き出させれば特に強い後遺症もならないと聞いたらしい。
東の国から毒の風味を誤魔化すために抹茶を手に入れてお茶会を開いたは良いものの気に入って何度もお代りをした第一側妃様の方に毒を仕込んだ抹茶がいきかけてしまったのに気が付いて慌てて、自分の元に取り寄せてしまい、取り寄せたのに飲まないのを不審に思われたく無くて飲み干した。
もともと、王を殺す気は無く、一時的な仮死にしたあと、第一側妃様を言いくるめて逃し、東の国の商人から毒について教えてもらった事にして解毒する予定だったのと語った。
「この魔窟から抜け出せばあの子も正気を取り戻すと思ったの。」
「はあ。」
「私が毒を飲んで現状維持の魔法をかけたのはあの子よ。何故、アレキサンド王の近くに居ないのかは知らないけど、私に魔法が掛かっていたままだったのなら生きてはいるわ。」
だけど、貴方様が倒れたら疑われるのは第一側妃様だと思いますけどなんて言葉はあえて言わない。ただ単なる国の陰謀にわざわざ首を突っ込むなんてしたくないのからだ。
我々が皇帝陛下に頼まれたのはあくまで、正妃様を助ける事だったでしょう?
「この国はあと数年持たないと思うの。」
「アレキサンド王のせいで?」
「私は彼の嗜虐性を見てしまった。それが国民に行ってしまったら。大切な従姉妹がそれで命を落としていたら。そう思ったら未来が見えないの。」
そう語る正妃様はどことなく疲れた表情で、儚い美しさは絵画のように美しかったです。
遠くの下の方で見知った魔力を感じた私は、それ以降も話そうとする正妃様に停止をお願いして、認識阻害と音遮断魔法をとく。すると周りのざわざわと日常生活に流れるような音が復活しました。
その数分後に我が物顔のコウにぃと疲れたようなアレキサンド王、が部屋に入ってきた。
「第一側妃はまあまあ元気だったぞ。昨夜、現状維持の魔法が解けたことで、正妃が目覚めたと感づいていた。」
「正妃が倒れたのが毒だけでなく未知なるウイルスかもしれないと隔離していたんだ。」
ちらりと兄上を見れば王は嘘を言っている様です。
それなら王も隔離対象じゃないのかな?なんて思ったがにこにこと営業スマイル営業スマイル。
「私も第一側妃様とお話してみたいですね。」
「またの機会にしておけ。」
「そうですね。正妃様とお話をできて良かったですわね。」
「私もよ。えっと‥…。」
「正妃様、シシリーとお呼びください。」
そう言うと、正妃様は嬉しそうにニッコリされました。
病気上がりというだけで色っぽい雰囲気をかもちだしている正妃様に兵士達も侍女たちも頬を染めてほうと見惚れている。
流石に兄上やアキさんは神の国の極上の顔を知っている者達は神の国の素面のままでしたが。
「では、俺達は手紙を渡せたし、明日から観光をさせてもらう。」
「え。」
「俺はこの国の毒殺問題や政治になんて関係も無いし興味はないからな。」
「ですが‥…。」
「母上には助けてくれと言われたが、もう危篤状態ではないしな。」
「そ、そうですよね。観光をお楽しみください。」
何か言いたそうな正妃様は口をモゴモゴしたあと、に気を取り直してこの国の代表にふさわしい対応を取りました。
そして、私達は今日の所は止まっている部屋に戻ることにしたのです。
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