僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN

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陰謀渦巻く他国旅行

私と侵入者の目的

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 床に貼り付けられた侵入者を取囲み、見下ろす私達。
 逃げも隠れも出来ない相手に大人気ないとは思うが、今は10歳の子供だもの良いよね。

 素直に話してくれるなら何もやらないよ。
 そういえば、コウラン皇子の魔力は膨大でね、ただの火玉ファイヤーボール火炎隕石メテオフレアの威力なんだよ。
 不可抗力で侵入者を排除するのにこの城なんて吹っ飛んじゃうね。


「‥…貴方方に協力者してもらいたいのです。」
「俺らは他国の者だが?」
「ですが、正妃様を助けてくださったのでしょう?」
「さあ?あんなてっぺんに羽根も無いのに行けないだろ。」


 たとえ、感づかれていようとも、この国の王がそう言っていたのだからそうなんでしょう。

 私が天使?
 いえいえ、ですよ。羽根なんか(必要)ありません。


「いくら神の国フェーリスでも天使族は滅多に見ることは有りませんし、私はとある貴族の娘ですわ。」
「本当に‥…人間‥…。」
「これ以上は国際問題だ。」
「話だけ!‥…私の知る話だけ聞いて下さい。」


 まあ、聞くだけならタダだから良いけど。


「本当に狂っているのは第一側妃様なのです。」


 正妃様に痣を見せたあと、嬉しそうに語っていたのだという。
 この痣を王が心配するのが嬉しい。クラウディア様が王に愛想つかして出て行かないかしら。

 クラウディア様が王の性格が変わったような気がしてきていた頃、第一側妃は王に従姉妹、クラウディア様についての不安を相談していた。


 クラウディア様は完璧を求める性格で、周り、特に従姉妹でもある第一側妃自分に対しての当たりが強いと。
 一生懸命に王妃の勉強をしようと傷だらけになろうと、なぜ出来ないのか詰るだけなのと。
 そう言ったあとに、王が散歩の時に正妃様から痣について詰問されている姿を見せることで、まるで怒られていて詰られているように見せた。

 王が少しおかしくなっているのは本当の事らしく、権威に取り憑かれたというよりは情緒不安定になっているそうです。権力に寄り付く欲望に紛れた人間たちに毎日色々とアドバイスと言うなの話を聞かされれば、人間不信とかにはなりそうだよね。  

 それを利用するかの様に詰問されたその夜、正妃様が来ることを予測して、王の寝室に行き、王が痣を見て取り乱した様に自戒しているかの様な姿を見せて、強く肩を掴む姿がまるで王が痣をつけたように錯覚させ、大切な従姉妹を傷つける王に殺意と諦めを植え付けた。


 あとは、侵入者協力者があやしい『ニホン』から来たという未知なる毒を持っていることを遠回しで伝えればその毒を使うと思っていたそうだ。
 仮死になるという不思議な毒など誰が想像できるだろうか。そんな仮死薬であろうが毒と言うものを王に盛るなどそれこそ反逆罪になる。王が倒れたら、悪化させない様に現状維持の魔法を掛けて、隣国の友人に助けを求めよう。きっと魔王と呼ばれている彼女の息子は解毒できるだろう。そう考えていた第一側妃様でしたが、実際飲んでしまったのはクラウディア様でした。


 慌ててクラウディア様に現状維持の魔法をかけて、眠り妃の完成になってしまった。
 王のあまりにの取り乱した姿に、周りにいた人達から犯人と疑われたのは第一側妃様本人でした。

 第一側妃様は取り敢えず現状を打破しようと正妃の倒れた事について狂乱し嘆く文章を友人に手紙として送り、数週間。
 私達が来たのを知った時、やっと好転すると思ったらしい。

 想像通り、いや、想像より早く、謁見した夜のうちに現状維持の魔法を解除された感触を感じた。犯人とされているため、誰が解除したか確かめに行こうと思っても行けはしなかったが、タイミング的に訪問者一行であろうと判断を下した。



 翌日には魔王と呼ばれているコウラン皇子に合った。その未知なる力は遥かに強く。きっとこの訪問者たちがどうにかしてくれたのだと考えた。共に訪れた少女は天使のように美しく、きっと彼女が空を飛んであの城のてっぺんまで行ったのだと。歓喜に震えていた。



 その時、世話係として侵入者目の前の女も出会っていたがそのそこの見えない魔力の深さに、顔を上げることさえ出来なかったらしい。



 学生時代にもいたが若者は無駄に正義感をふりかざす。訪問者一行もきっと自分のことを過信して正義感を振りかざして、正妃様の反逆罪を暴くのかとと思っていたが、訪問者は、興味がないのか何もせずに観光を楽しむといいだした。


 それではこの事件はモヤモヤしたまま、正妃様の凶行が知らないまま、第一側妃様が疑わしい人物のままとして終わってしまうと思った第一側妃様は、侵入者を使って脅して巻き込もうと考えて、差し向けたと言うことらしい。



「愚かな上司に巻き込まれて大変だね。」
「俺らの(表の)目的は観光だ。」
「こんなドロドロな政治に巻き込まれたく無いわね。そもそも、聞いてたらそれぞれの考えが怖いわ。」


 国というものは、国民が居て貴族が居て、国王を支える人が居て、国王が方針を決める。
 上でこんなゴタゴタしていたら国民が国を見限るわ。国民が消えた国は土台を失った三角形のように上が崩れるものよ。


 どうでも良いけど、一つアドバイスでもあげようかしら。


 「一つだけ3人に伝えておいて。その回答で貴女は使える人を決めたら?」





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