僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN

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陰謀渦巻く他国旅行

私は賑やかな市場に酔いしれる

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 空の青は光の色で青色が一番広がりやすいからという理由があるらしい。

 ロマンチックではないけど、雲ひとつない空って奇麗だよね。昔、影法師なんて遊びもしたなぁ。
 目の錯覚で空に自分の形が浮かび上がって面白かった。


 なんて空を眺めていると、荷物を積んだ馬車が通るらしく、変装として髪を茶色に変えたコウにぃが二の腕を掴んで道の端っこに移動させてくれた。

 ここはリオール国の中でも活気の良い市場である。
 人と人との喧騒の中、皆が笑ってやり取りをしているのを見ると、城の中での陰謀はまだ広まっていないらしい。
 まあ、人の口には戸は建てられぬというからにはいずれはここまで噂話として巡ることになるでしょうね。


それにしても市場には色々とあって目を移すので忙しいわ。
 屋台に成果売り、魚介を売る人もいる。どれもが新鮮に売ることができるのは、この世界の教会が保存の魔法陣を書かれた神を安く発行しているからでしょう。


「迷子になるなよ。」
「なったら探しますよ。」




 今日は、宣言通りに街にくり出した。
 一応、皇帝王妃様のお願の一つでもあったの
が、他国の経済を見て、どのように経済が回り改善は出来ないかなど後でレポートを書く事になっています。

 一応、それが表向きの今回の旅の目標であったりもします。

 勿論、賑やかな市場の端にちらちら見える路地裏の死んだ魚の様な目つきをした、孤児や老人の姿の監視もする。

 城からの監視員もいるのが気に食わないけど。

 監視員そんなことよりもこのリオール国のその闇の生活圏は思っていたよりも人はすくなそうだけど。
 明日は孤児院に行きたいな。
  


「おい、肉食べるか?」
「はい。アキさんもありがとう御座います。」



 アキさんが買ってきたのをコウにぃが私に渡してくれる。
 明らかに、貴族のお忍びな格好だけどスリしようとしようがが当たり屋をやろうが、通行に邪魔なならず者に会おうが返り討ちにしているので、そんな人たちに迷惑をしていた皆がにこにことオマケをしてくれる。

 今回の肉串も払った料金よりワングレード高めになっていてそのグレードにあった肉はジューシーで旨い。


「そういえば、お二人共もうすぐ学校ですよね。」
「新入生代表になってる。」
「別に勉強とかは心配してませんから。用具をここで見ませんか?」
「用具?」
 

 アキさん曰く、リオール国は木の加工の質が良いので、ペンなどの筆記用具をはじめ木の細工がおすすめなのだとか。確かに木製の櫛など細い細工をしてあって、母様へのお土産とか良いかもしれない。

 それに、学園では兄上とはこんな近くにいれない時もあるだろうし、細工に魔法を乗せて護符代わりにしつつお揃いにして、コウにぃを狙う女らに牽制でもしようかな。


 そうと決まれば、学生が持っててもおかしくなくて、なるべく身に着けられて、邪魔にならないものはなにかな。


「万年筆みたいなあのペン綺麗だなぁ。でも、体育みたいな時邪魔か。」
「お二人共髪は長めですし髪飾とかは、どうですか?」



 そう言って、アキさんがとある露店から断りを入れて持ってきたのは、木製の飾りの付いた髪ゴムや、ピン留めとかであった。
 仕上がりはとても綺麗で木製の飾りは透かし彫りされていて、ピン留めの細工にはゼラニウムと朝顔のモチーフのデザインがされている。
 木製であるからか、落ち着いている感じで男だろうと女だろうと使える雰囲気でちょうど良さそう。
 花言葉も私達に合っていていいんじゃない?


「この髪飾りにする。すいません、これを2つ下さい。」
「はーい!」



 アキさんからピン留めを受け取って露店に、買う意思を伝えれば、頬に泥を付けた私と同じぐらいの少女が対応してくれた。
 他に人が居ないところを見ると彼女がこの露店の店主で間違い無さそうです。


「これは、貴女が?」
「い、いえ、こじ、いや、仲間に手先の器用な子がいて。」



 いま、孤児院と言おうとしたのかな?
 孤児院だからと、国民であることは変わりないのだから気にしなくて良いのになんて、偽善的で口が裂けても言えないけど、少しでも目の前の子の助けにはなりたいと思うのは、イケナイ考えでは無いよね。
 そもそも、あんなドロっとした城に居たんだもの、目の前の少女の良い心に癒やされたいのよ。




「いい出来ね。」
「ありがとう御座います。伝えておきます。」
「是非とも直接言いたいわ。何処の孤児院?」
「東通りのっ‥…!」



 思わず口を抑えた少女に、優しく微笑み掛ける。


「私達、明日孤児院に行く予定なんです。」
「こ、孤児院に?」
「どのような経営をしているか見てみたいの。何ならこの木の細工を家族へのお土産にしたいわ。」
「リンちゃん、そのお嬢ちゃん達は良い人だよ。」



 少女を安心させるように、話しかけてきてくれたのは、ならず者に絡まれていた果物屋さんのおばさん。
 少女は、その言葉に少し安心したようで孤児院の詳しい場所をコソコソと私にだけ聞こえる声で教えてくれた。

 よし、明日の予定が決まったわ。

 少女、リンちゃんに別れを告げて、コウにぃの所に戻ると買ったばかりのピン留めで前髪を留めてあげた。反対に兄上は、もう一つのピン留めを取り私の前髪を飾り編みにして留めてくれる。相変わらず器用だなぁ。


「明日、孤児院に行きましょうね。家族にお土産も買いたいです。」
「ああ。分かった。お前の好きにするがいい。」


 監視員に恋人らしい姿は見せておきましょうかね。明日は、撒いてから行かないと孤児院に迷惑だよね。









 
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