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大波瀾の学園生活
私と男爵令嬢観察
しおりを挟む皆さんはじめまして。わたしはカリナ・ルードラです。
サラサラの栗毛色の髪に、とてもプリティな桃色の瞳の可愛い魔性の女のコよ。
実はわたしはとある乙女ゲームに迷い込んじゃったみたいで、今はイケメン達に取り合いされて困っているの。わたしにはもう心に決めた方がいるのに。
何を馬鹿なって思っていると思うけど、わたしも最初は思っていたわ。実はわたしには前世の記憶があるの。中学生の頃までの記憶だけど。
でも、こことは違う世界だったわ。
聞く話、たまにこの世界には現れるらしいのよ。
前世でもわたしは愛されキャラだったけど、そのヤンデレな愛され方に疲れちゃってハマったのは乙女ゲーム。そこには寡黙な魔王様や陽キャの勇者様などに愛されたり、学園で不器用な俺様や闇を抱える明るい先輩などにハーレムの様に愛されちゃったり。
わたしの理想な姿がそこにあったの。
その理想が今や現実になっているのよ。
まさか、よくある平民から男爵が迎えに来るシチュエーションを自分が体験するとは思ってなかったわ。
そして、確信したのは学園に入学した時だった。壇上にはわたし好みの男性が。あれは大人になったらイケメンよ。しかも王族なんて最高じゃない。
でも、かれには婚約者がいるらしいの。
クラスで紹介されたその女は悔しいけど綺麗で、今のわたしでは叶わなそうだけど、仲良くなっちゃえばこっちのもんよ。癒やされて嫌な男はいないんだから。
きっとあの女はラスボスね。
その前に、悪役令嬢が立ちふさがっているもの。
なによ。恋人がいる人をそそのかさないでですって?あんた達の魅力がないんじゃないの?
ふふっ。負け犬共が。
「なんて事、やってるのかな。」
「ブフッ」
「そのキャラの女なら俺は御免だな。」
「僕も近寄りたくない。」
どうも。シシリーです。
いままでのは、私がカリナ嬢を観察して妄想した産物です。近からずも遠からずな気はしています。
私達はバルスさん達教師と打ち合わせで個室を借りていたのですが、外が騒がしくて窓から見ると先日友達になったアンナ様達とカリナ嬢の言い合いでした。
アンナ様は泣いているご令嬢を庇っているように見えます。カリナ嬢と嬉しそうに腕を組む男は少し気まずそうにしているから、泣いているご令嬢の関係者かな。
私が見ていると、兄上も覗いて来たので、ナレーションを付けてあげましたらバラスさんが吹き出しました。
このカリナ嬢、結構やらかしていたりする。
勉強はS組に入るだけあって出来る方です。
だけど、顔の良い男性(一部除く)に上目遣いで接している。私もコウにぃもあの手の女は興味も無いのでほぼ無視ですが、コウにぃの見ている前ではクネクネしていたりである。
それがかわいいと思うのかは人それぞれだと思うけど、見ていてクネクネは気持ち悪い。
そして口癖は『わたし、そんなつもりじゃあ』である。
アンナ様は何度か苦言を申しているが、すぐに誰かに『また、やっちゃったみたい。アンナ様みたいにちゃんとできないの。』だそうだ。
うーん。アンナ様の苦言の内容をちゃんと理解しているのかな?
観察している分には被害も無いのでいいのだけど、流石に本当は優しいアンナ様が疲れているのを見るのは心苦しい事である。
アンナ様はきつめの顔立ちをしているが、とても面倒見が良くて頼りになる子です。この間の囲まれ事件でも、囲んだ令嬢の名前は漏らさずに、不愉快でしたら自分を罰してくださいと言いのけた娘。
魔法も感覚でなく原理を理解して行っていくのでいい感じに学んでいってます。学園の望むようにどんな人にも同じように対応してくれるので、影で慕われている№1かもしれない。
私とも友達になってくれて、大体的には接するのは周りが怖いというので偶に秘密のランチ会をしてくれます。
「コウ様、結婚するならアンナ様のような方にしてくださいね。」
「そうだな。利発そうで好感はもてるな。」
「あ、カリナ嬢が嘘泣きしながら逃げて行った。」
明らかに嘘泣きとわかる状態なのに、一緒にいた男はアンナ様に文句を言ってカリナ嬢を追いかけてゆく。
うーん。あそこだけ混沌としているな。
ちなみに、カリナ嬢に捕まっているのは一部の男だけだ。大体は、軽くあしらっている。婚約は一種の契約だし、小説とかみたいに簡単に破棄とかしていたら大変だよね。
そんな馬鹿は早々いないよ。
多分、カリナ嬢の一番の狙いはコウにぃ。あとはクラスのウォルターとか。タオシャンは金が無いからパスよなんて呟いていた気がする。
あとは、クラス外から2人、先輩から3人狙っているようだけど、引っかかるのは狙いの男ではないみたいでたまに怖い顔でブツブツ言っていると報告がきている。
あの手の娘はイベント企画があるときに行動するよね。生憎と、もうすぐ新入生歓迎会の大会があるんですよ。
「とりあえず、魔法暴走の可能性を十分に考えて対策しましょ。」
「はい。皇子は魔力を出しすぎませんように。」
「分かっている。シシリーと繋がっている限りは大丈夫だ。」
「もし危なかったら、私もフォローしますわ。」
実は、ここでの打ち合わせはその大会の事でした。
第2皇子が城を壊した事を知っているバルスさんが万が一を考えて、コウにぃに忠告と言うなのお願いをしに来たのです。
教師の五体投地の姿など他の人に見せれないと個室を予約したらしいです。
大丈夫ですよ。魔力が暴走なんてあったら私がどうにかしますから。なんたってバルスさんに色と教わったんですから。
ちなみに大会は何するんですか?
えっ。そんなことをするんですか?
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