僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN

文字の大きさ
57 / 245
大波瀾の学園生活

私と新入生歓迎会 お昼編

しおりを挟む


 色々とあった召喚はとりあえず無事に終わった。途中魔王様乱入もあったけど許容範囲でしょう。

 個人が終われば、次への準備のため会場が忙しなくなるため生徒たちはお昼になります。家族と一緒に学園でご飯なんてめったに無いのですから、とてもワクワクしますね。

 私と兄上は、皇帝陛下様、そしてディーレクトゥス夫妻の待っている部屋に通された。私としては運動会のように皆でお外でとか思っていたけど、貴族とかは嫌がるかも知れないし、流石に王族を天日干しすることは無理だったか。

 落ち着いた感じの部屋に机が用意してあり、そこにサンドイッチやフルーツなどの軽食が用意されていた。


「それにしても、神竜や人型なんて初めてみたな、ディーレクトゥス辺境伯よ。」
「人は居ないんだからいつもどおりで良いだろ?皇帝陛下様よ。」
「二人の召喚獣は何処?」


 のほほんと母様が男性陣をほっといて私達の召喚獣を見にきました。私はそっと二の腕に巻き付く藍色の蛇を見せ、兄上は片耳に着けられたピアスを見せました?

 召喚獣といっても小型から大型まで色々です。そんなのが学園でウロウロするのはちょっとと言うことで昔、簡易召喚出来なかった頃に共にいられる様に、アクセサリーの様に擬態出来る呪いが組み込まれたのだとか。何故か私のだけは生きています。ヒバカリ蛇ぐらいの小ささでシュルシュルと音を立てて母様に挨拶をしてくれます。この姿になっている状態でも魔力の繋がりはあり、もし、契約者がピンチになったり、要望しない限りその姿のままなのです。

 その姿でいることは召喚獣にも利点かあって、契約者が触れているので魔力のコントロールをしやすい事、
離れ離れにならない事などあるそうです。


「あらあら、宜しくね。」
「アイリス。お昼を食べさせてあげよう。」
「コウランも、こちらに来なさい。」


 みんなに促されて席につくと、談笑を交えながら食事が始まった。
 ハムとピクルスのサンドに、ピザ風サンド、新鮮なフルーツなどどれも美味しそうです。


「それにしても、魔王を召喚獣に呼ぶとは思わなかった。」
「それだけこちらの魔王の魔力が桁違いと言うことだろ?」


 人の身でその魔力は破滅しかねないが、僕達は魔神の愛し子。魂の繋がりのおかげで耐えられているのかもしれない。はたまた、身体が、魂に追いついてきたのか。
 まあ、私の魔力は変わらず50なんだけどね。成長しないヨ。

 兄上の魔力も使える様に『血の契約』は結んではいるけれど、別段に使う機会はなかったしな。消費が1ぐらいしか見たことないから気にせず魔法を使っていたけど、一度ぐらいあの魔力に触れておいた方が、いいかもしれない。


「そういえば、この後はシシリーちゃんが出るのよね。」
「はい。お友達のアンナ様とタオシャン様と一緒にオレオをギャフンと言わしめます。」
「あらあら、オレオと言う子は何かしちゃったのかしら?」


 聞いてください!
 とばかりに、学園で平等の意味を分かっていないお馬鹿のお話と、一部貴族のお馬鹿な行動をここでチクってしまいます。ついでにそんな行動を増長させている教師の馬鹿共も話してやる。


「なんと。コウラン、今のは本当か。」
「まあ、俺には隠れてコソコソやっているな。」
「何故、話さない!」
「私の為ですよね。私が、コウ様の伝で皇帝陛下様にチクったてならない様に。」
「あと、今日の見せ物の為だな。」


 結局チクることになっているけど、これはコウにぃの伝じゃなくて両親の伝だもん。婚約者ぶって頼っているわけじゃないわ。

 いや、実をいうと結構絡まれていてウザかったのよね。
『コウラン様に相応しくない。』『親無しの癖に』『毛色の変わった女狐』等など。
 まあ、そんな言葉だけじゃなんとも思わないから良いのだけど、実害を被っていたアンナ様やタオシャン様は酷かったみたい。

 一緒にチームを組んでから調べたら、出るわ出るわ。
 気丈なアンナ様が泣いたりしているんだものユルシテオクベキカ‥…。

 そういえば、前に学園は小さな国のあり方なんです。なんてバルスさんに教わったけど、今なら少し分かるかも。
 王様と言う名のコウ様に貴族は顔色を伺い、影では下の者を貶し、敬わなかったら圧(イジメ)をかける。イジメられた者は王に届くことのない身分だからと我慢する。
 うん。これは悪い国だわ。

 私の考えたことを口に出せば、大人の皆がう~んと唸ってしまっている。私とかはやり返せるけどそんな勇気が沸かない子なんていっぱいいるよね。


「ちょっと久しぶりに貴族を一新しようかな。ディーレクトゥス辺境伯、こっちにしばらく戻ってこないか?」
「そうだな。お話しないといけない奴らも居そうだしな。アイリスはどうする?」
「私も久々にお茶会に参加したいわ。」
「じゃあ、決まりだな。」


 会話を聞いているとこの神の国は、ちゃんとした皇帝陛下がいるから神に愛されているんだろうなと思う。だからこそ、僕と兄上の魂はここで転生させられたんだろう。


「これで、しばらくは騒がしいが終わったらスッキリするぞ。」
「もしかして、狙ってた?」
「さあな。」


 絶対に何も知らないと言う顔でなないと思うけどな。
 やれやれと、これ以上追求しないで置こうと何気なく視線を外し、時計をみると時間はお昼休憩の終了20分前。
 あら、やだ。アンナ様との約束があったのだったわ。

 急いで、残りのサンドイッチを頬張ると部屋から駆け出しました。
 後ろから、魔王様が『はしたないぞ』と言っていますが無視です。




しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。

ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。 そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。 すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!

ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」 ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。 「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」 そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。 (やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。 ※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後

柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。 二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。 けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。 ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。 だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。 グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。 そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。

悪役令嬢エリザベート物語

kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ 公爵令嬢である。 前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。 ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。 父はアフレイド・ノイズ公爵。 ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。 魔法騎士団の総団長でもある。 母はマーガレット。 隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。 兄の名前はリアム。  前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。 そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。 王太子と婚約なんてするものか。 国外追放になどなるものか。 乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。 私は人生をあきらめない。 エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。 ⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

処理中です...