僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN

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大波瀾の学園生活

私と楽しい実地体験

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 実地体験では将来冒険に行く際や遠征に行く事があったときに困らない様に基礎を教えてくれる。

 ずっと大切にされた温室だ育てられる花のように生きていく訳にはいか無いので、生きていくために知識を含めて色々学ぶことは大切である。

 先程のモンスターについても知らぬまま放置していたら冒険者ギルドで売れるものさえ放置していただろうし、もしかしたらレアな素材かもしれなくて後から後悔しても遅いのである。

 野宿だって本や話で聞いていても実際に行うと色々と大変である。今は教師やちゃんと管理下におかれた森にいるので安全ではあるが、本来なら盗賊やモンスターが襲ってくるのが当たり前でしょうね。

 その対策などは先人の知恵とかが組み込まれていたり、元冒険者の経験から語られたりとなるほどと思うことが多いです。


 持ち歩く荷物は最低限が好ましいのはここまで来る道中で身を以て知ったことでしょう。なので、モンスター除けを大量に持っていけない時の代わりになる野草なども教えてくれて一部を抜いて皆が真剣に聞いている。
 話を聞かない人達は位の高い坊っちゃんだったり、嫁に行く予定の令嬢だったり、一見必要ではなさそうな人達だ。
 あくまで、一見だけどね。

 貴族は国の為に遠征に行ったり、こうやって領土のモンスター退治などもする。それは嫁に行った女性も行うこともある。神の国に喧嘩を売るは今の所無いけど、いずれかはあるかもしれない。その時は国から金を頂いている貴族は出馬しなくてはならない。

 その時はやはり野営にもなるし、豪華なレストランでとかも無い。



「うん。コウラン様の班は手慣れてますね。」
「旅には何度か行きましたし、タオシャンの知識もありましたので。」
「そうなんですね。」


 皇子だからとおべっかで褒める人もいますが、私達の立てたテントや料理を見て、認識を改める人もいました。
 テントは外敵から見つけにくいような色合いでちょうど良い木々の間に立て、モンスター除けを四隅に仕掛けておく。
 料理は日持ちのする干し肉と辺りで取ってきた野草を使って、身体を温めるためのスープにする。あとは、パンでもあれば上出来ですよね。
 
 料理人を連れている訳でもないし、豪華な料理には材料も道具も時間も必要だし、旅では簡易で栄養が付けば良い。長距離を移動したり、精神をすり減らした状態で長い時間かけて料理なんてしないでしょうしね。


「ここの班は合格です。今日は、このまま休んで明日から、モンスター退治になります。ゆっくりお休みください。」
「はい。有難うございます。お疲れ様でした。」
「お疲れさま。皆が君達の様に優秀だと良かったな。」


 ひらひらと手を振って教師は別の班の元に向かっていく。
 確かに、私の班は何度か旅をしたコウにぃと私、父親から色々と教わったタオシャンに何度も遠征訓練等を行う騎士所属のウォルターがいるので他に比べたら手慣れていて当然です。更にはアンナが素直に文句も言わずに動いてくれたからでもありますね。

その証拠に


「まだ終わらないのか。しかも何だその粗末な肉は。それが保存食だと!オレはちゃんとした肉が食いたい!」
「さようですよね。ほら、下民はちゃっちゃっと準備してオレオ様の為に狩りにでも行きなさい!」 


「わたし、こんな硬いの食べれないわ。それにテントも難しい。」
「カリナはここで見ていれば良いよ。干し肉も僕が持ってきたお弁当を食べればいいさ。」


 この2つは最悪だな。
 この実地体験の意味がないどころか、見ていて不愉快だ。オレオの所は取り巻き含め動かない。一緒に組まされたパシリ要員がせっせと働いている。狩りに行けまで言われて哀れみの情を感じるわ。
 カリナの所はハーレムアニメの様になっているし。いや、アニメならヒロインも働いているだろうからそれ以下か。


「あ、あの。」
「ん?」
「コツを教えて下さいませんか?」


 ゆったりと辺りを観察していたら、何人かの令嬢がおどおどと話しかけてきた。
 確かに、教師はある意味忙しそうで聞きづらいか。早く準備が終わってやる事ないし、コツを教えるぐらいなら大丈夫だよね。


「いいですよ。コウ様はウォルターとのんびりしていて下さいね。」


 立ち上がろうとしていたコウにぃを制して私とタオシャンがコツを教えるべく行動を開始する。念の為、教師には口だけ挟むことに許可をとっといた。
 なんか、コウにぃが最近過保護になっている気がする。うーん、隣国に行ってからかな。

 教えるだけで突っ立ている私に熱烈な視線をくださる姿にコウにぃ狙いの令嬢の冷たい視線も突き刺さる。


「ちゃんと、モンスター除けを設置しませんと迷い込んだモンスターに狙われますよ。」
「きゃっ!」


 モンスター除けが機能しない使い方の令嬢に忠告しながら、たまたま迷い込んだであろう、モンスターを倒す。
 辺りを索敵する限りこの個体以外はいなさそうだ。下準備でバルスさん含め事前に来ていた教師が綺麗にしてくれていたのでしょうか。

 それだと、オレオのパシリくんは大変そうだ。

 オレオと取り巻きが見えない隙きを狙い、そっと倒したモンスターをパシリくんの所に持っていく。驚いた顔のパシリくんにヒミツねのポーズをして置いてきた。
 こちらも処理に困るし、任せてしまった形になってしまうけどごめんなさいね。


 結局、最後まで準備に手間取っていたのはオレオの班で、パシリくんは八つ当たりをされていた。
 バルス先生がそれを窘めて、遅れた原因は動かなかった人達にもあることを遠回しで伝えたが、あれは分かっていないな。
 はっきり言えば良いのに。


 こうして、一日目は終了する。




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