僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN

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記憶を求めて奥底に

僕の記憶が暴走中?

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 賑やかな学園は今、長期休暇に入り静寂に包まれている。入学して今まで色々と絡まれたり、召喚獣に出会ったり、ミノタウロスに遭遇したりと濃い生活だった。 
 まだ、オレオの問題やカリナの行動の注意なども解決してないが、この長期休暇では生徒は家族の元に戻されるので関わり合う事がないのでほっておく。

 オレオは、この間の件もあるししばらくおとなしい筈だし、カリナはもし乙女ゲー脳なら行動するなら卒業式とか華やかなイベントでやりそうなのでもうちょい様子見。アンナや僕に被害が無ければ良いし。

 そういえば、なんで僕がこんなに乙女ゲー厶に詳しいのかと聞かれたら、良く遊んでいたからと答えるしかない。
 前世では、よく兄上とジャンル無視でよくやったし、小説や漫画だって色々読んだ。知識は何かしら繋がるからと目についたのは色々と。
 お陰でなんとなく乙女ゲー脳の行動パターンが読める。きっと今頃夏休みのイベントじゃあと張り切っているんではないだろうか。


 そのイベントには僕達は関わる事は無いだろう。何せ僕達は今、学園長の部屋に来ているのだから。


「皆さん、こんにちは。」
「学園長、こんにちは。」
「コウラン殿下にこの学園の地下に行くと聞きましたよ。」
「はい。」
「この学園の秘密を知っているようですね。」


 この学園の秘密。
 それはこの学園の地下にダンジョンらしき物が存在していること。

 昔は普通の学園だったのだが、とある遺跡から発掘された宝玉を先代が地下に祀っていたらしいのだが、宝玉はなぜか暴走しダンジョンを生み出した。
 ダンジョンが出来た事に焦った先代学園長が、3つの呪と名の封印を施してその存在を隠しているようだ。

 その3つとは。
 1、学園に在ずる者しか入れない。
 2、学園の秘密を知る者しか入れない。
 3、学園が休暇している時のみ門は開かれる。

 これらをの血筋を持って契約して普段はダンジョンを隠し続けているらしい。
 先代から今の学園長に切り替わった時、真っ先に皇帝陛下に相談したのだとか。


「まさか、王都にダンジョンがあるとは誰も思わないだろうな。」
「しかも、学園に在ずるって学生が攻略するなんて難しいんですよ。」
「その在ずるって教師は?」
「駄目でした。自分自身何度も試しましたよ。」


 ああ、学園長もある意味学園に在ずる者になるかもしれないからね。
 学園長はこの学園と契約を結んでいる扱いになるし、そのせいで学園から離れなれなくなると。


「先代が契約を私に渡し終えた後に晴れやかに自宅に帰って行きましたとも。」


 先代と学園長は従兄弟なのだという。
 家に帰らない先代の妻の依頼で見に来たらまんまと代替えにされてしまったのだとか。
 一人やもめだったのでそれからずっと一人でいるのだとか。


「で、入るのはそちらのメンバーですか?」
「はい。」


 学園長の目線が一人ひとりを見つめる。
 僕とコウにぃとウォルター。
 全員一応在学生だから条件はクリアしているだろう。教師はどうやら駄目らしいので、バルスさんやシアさんに付いてきてもらうことは出来ないのでこのメンバーになってしまった。


「別に、魔王様がいれば大丈夫だろ?」
「念の為と父様が修行がてらに良いだろうと。」
「マジか。」


 辺境伯の修行とこちらの攻略、選ぶならどちらが良い?と聞いたらすぐに出る準備をし始めた姿に父様がどんだけ恐れられているのか分かったきがした。
 
 ウォルターの実力は知らないが、色々な事情を抜いてもコウにぃの護衛に任される程ではあるので、そこそこの能力は持っていると考えている。


「まさか、ダンジョンに潜ると思わなかったな。」
「ダンジョンは、初めてですか?」
「そんな訳無いだろう。一応、これでも騎士団で潜る時もある。」


 騎士団でダンジョン攻略ってあるんだ。
 勝手な妄想だが、ダンジョンでのドロップに必要なアイテムがあるから行くのだと思っていた。

 ダンジョンは核である物を壊さない限り、ボスモンスターもモンスターも復活する。そして、モンスターを倒すとドロップと言われる物が現れるとの事だ。
 ドロップは一つのモンスターに数種類あってレアな物程落とす確率は低くなる。
 何でダンジョンが存在するのかは今でも議論されているらしいが、魔神父上曰く、娯楽と世界のバランスの調整の為だとか。

 ダンジョンの核に増えすぎた陰の気を吸わせ、モンスターとして出して、ドロップを目的に来た冒険者だちに倒して貰い浄化する。ドロップはその浄化の褒美みたいな物らしい。


「別に王都にダンジョンがあっても良いけど、流石にここだとね。」
「漏れ出ないとは思うがそこから民の不満になるからな。」
「そっと消してしまいましょう。」


 このダンジョンが学園に及ぼしている事で思いつくのは陰気を吸ってくれていた事。恨み、憎しみ、嫉妬が爆発しなかったのはこれのおかげかと思われます。多分、休み明けには暴走しそうな人が二人程いそうだけど、責任はとります。


「それにしても、まさかシシリー様が男性とは。今でも女の子にぃっ‥…。」
「あなたを信頼して話したんだよ?」
「アリガタキシアワセ。」


 一緒に長期行動する予定だし、今後の事を考えてウォルターには事情を説明してある。最初は驚いて胸を揉まれたりしたが、兄上とシアさんにしばかれていた。

 それにこりたと思っていたんだけどな。


「さあ、戯れはそれほどにして、門まで案内しましょう。」









 
    
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