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王道?邪道?乙女なアレ
急がないと
しおりを挟むもしかしたら、私は今ピンチかもしれないなんて頭に過ぎったのは長期休みの後半事だった。夏休みの宿題なんて私にとって簡単すぎて一日で終わった。
残りの日を応用力を見せる為の発表会で見せるものに付いて考える事にする。
ただじっとしているより街に繰り出したほうがアイディアご浮かぶだろうと出てみたらそこはイベントだらけだった。
路地に引き摺り込まれて、裏にずるずると抵抗虚しく連れてかれ怯えていたら、ちょっと怖いけど安心するように微笑まれた顔が素敵だったわ。
後日学園が同じことが分かってお互い笑いあったの。
他には夏祭りに魔法の先生と一緒に出かけたら、あまりの人混みに逸れてしまって。可愛くて一目惚れした履きなれない靴を履いて踵は靴ずれを起こしてて。近くのベンチで休んでいたら、この国の服ではない整った顔の男の人が話し掛けてきたの。
優しく微笑みを浮かべた白髪で、シルバーの眼鏡を掛けている男。
どうやら知り合いに私が見えたみたいなのだけど、よくよく見たら違っていたんだって。
隣の国から商品を売りに来た商人の様で靴ずれに効くという薬をまさにお姫様の様に塗ってくれた。
暫くして先生に再会するまでに色入と話しを聞いたわ。探し人はとても優しく強い女の子らしい。魔法の腕もあるし、近接攻撃もかなり強いと瞳を輝かせて語っていた。
私以外にそんなヒロインみたいな娘なんていたかしら。
恋人なのか聞いたら彼のご主人の想い人で、行方知れずだったのを探しに来たのだという。だけど探すにもなにかに邪魔されている様でたどり着けないのだという。
「なら、貴方の探し人は愛し子関連かもね。」
何故か私の口からそんなことを発していた。でもそうよね。愛し子が居ることを発表はしたけどどんな人か性別など全てが、本人の希望で隠されている。
その周りの者も良く分かっていないし、いつの間にか現れたし。愛し子を守るために、神がかった力が働いているのかも。
そんな事を話したら、彼はニコリと笑って良い話しを聞いたと綺麗な指輪をくれた。
『とても魅力的なお嬢さんに。』だって。これって私の魅力にまた落ちた人が居るってことよね。
なんてね。そんな漫画みたいな話なんてあるわけないわ。彼の目はその主の想い人しか見えてないようだったもの。
そんな風に夏休みを楽しんで居たら、父親が何やらきな臭い様に感じてきた。
コウラン殿下の護衛として入学したウォルターの後見人が皇帝陛下に目を付けられて破滅したそうだ。
最近の皇帝陛下は貴族の不正を洗いだしをしているようで後ろめたい人達はざわざわしている。まさか、父までざわざわの人だなんて思わなかったけど。
このままじゃ一年で私の愛され学園人生が終わっちゃうじゃない。
だけど、長期の休みが明けたら運気が上がってきたようだ。なんと、コウラン殿下にブローチを私だけもらっちゃった。
しかもあの、秀でる所だらけの奇麗だけど可愛げのない婚約者を差し置いて。ブローチを毎日付けてブローチを睨みつける婚約者を鼻で笑ってやるんだから。
ある日、父親に部屋に呼ばれた。
どうやら秋に学園で行われる『聖女の集い』という行事に参加して優勝してこいとの事だ。その聖女の集いで優勝すると皇帝陛下にお願いができるそうだ。そこでこの男爵家の存亡を願ってほしいと。
これってもしかしてチャンスじゃない?
私みたいなヒロインがここで優勝して、自分の家の不正を告発する悲劇のヒロインってね。そこをその正義の心に惹かれたヒーローが救うなんて愛されている私らしいわね。
それじゃあ、参加条件を確認しないと。
貴族、平民、騎士、魔法の学年関係者の推薦か。
貴族は先輩にお願いして魔法は先生ね。
後の二人も私の取り巻きに協力してもらおう。そういえば、夏休みに悪役令嬢から救ったタオシャンがいるじゃん。平民はあいつで良いわね。
まさか私が断られるとは思わなかった。
え、何なの。
『ごめんね。シシリーの推薦者だから。』
何、コウラン殿下の寵愛がこっちに向いたからって邪魔しに来てるの。クッキーを差し上げようとしたときも邪魔して。なんて嫌な女なの。
タオシャンも可哀想にきっと権力を使って言うことを聞かせているんでしょ。
しょうが無いから平民は別の子にしましょう。まあ、適当に先輩たちと脅せば推薦してくれるはずよね。
騎士は、不良ワンコが確かそっちの科だったはずだからお願いしちゃお。
期限まで時間が無いから急がなくちゃ。
はあ。まったく嫌になっちゃう。最近やけに頭痛がするし、コウラン殿下に貰ったブローチの黒ずみはクロスで擦っても消えないし。
色々と周りから妬まれて影では色々と言われて。
先輩の婚約者もビィビィ文句を言ってきて、繋ぎ止められない自分が悪いでしょうに。でも、最近は静かだしそれは気分が良いわ。愛されようと努力しないで文句をいう奴らは大嫌い。
こうイライラした時は謎の男に貰った指輪を見つめていると落ち着くわ。どす黒い感情を吸い取ってくれるようで、あの人が私を慰めてくれる幻聴まで聞こえるわ。
うっとりと指輪を眺める彼女は気付かない。ブローチがまた更に黒くシミが出来ているのに。
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