99 / 245
王道?邪道?乙女なアレ
僕と聖女の集い 二日目終
しおりを挟む「なんと、今回の料理勝負に百点満点が三人居ましたよ。」
なんと言うことでしょう。私、感無量です。とおいおい泣く学園長。
その満点を叩き出したのはカリナ、ユーラシア、そして私。他と大きく違っていたのは『未知なる美味』であったことが大きい。私で言うなれば豆で肉のように仕上げると言うことは皆からしたら未知のことなのだ。
ユーラシアは豆から調味料を作り上げ、ターメイヤ、謂わば豆のコロッケのようなものと共に出してタレからコロッケまで豆である事に驚かれていました。
カリナは座禅豆というポリポリコリコリの未知なる食感の豆を食べさせていて満点を。
それぞれが今まで無い物を提供して、そして審査員は満足したというだけ。
他の人達も珍しい物を作ったりしていたみたいだが、オリジナルで色々と入れたりして失敗したり、普通に定食屋にあるメニューで未知ではないとなったり。
そんな感じであったようだ。
そんなわけで上位5名に選ばれた私達は最終決戦のサバイバルに進出したと言うことだ。
「サバイバルには召喚獣も姿を戻して一緒に行ってもらいます。」
「あの、ディーレクトゥス様は確か人型では御座いませんか?」
「そうですよ。なので大型の様に乗ることも出来ませんし、小型の様に隙間も抜けることは出来ませんよ。」
「ですが、人型ってずるい気がします。」
「じゃあ、私は召喚獣無しで良いですよ。必ず一緒とはなってませんよね。」
こう言われることは予想済だ。
なので、ルールを読んでいたとき別に必ず召喚獣とゴールしろとは書いてないのを確認した。ただ、かつての女性とが召喚獣の助けを借りないといけない場面があったというわけだけだ。
今後も人型があるかもしれないのでそこのところは後でルールを決めてもらうとして、今回は一人で参加させてもらおう。
「それでは伝統が。」
「宵月はこの腕輪のままと言う事なら共に居るので問題ないでしょうか。ほら、生きてますし。」
「‥…そうですね。分かりました。今回はこれで許可します。ですが魔王様を呼ぶ生徒も居ましたので来年は細かいそこら辺りも決めておきましょう。」
計画通り。
いや、宵月が邪魔とかでなくて、サバイバルするなら私の性質上隠密行動が好きなんですよね。そうすると目立つ召喚獣はしまっておきたい。
なるべく戦闘を避けたいと言うのではなく、そっと誰にも気づかれないでやることがなんと言おうか、向いているんです。
因みに今回、優勝すると来年には参加資格は消されます。
なので、来年改定されようが私には関係ないのです。
「話がそれましたが、5人のサバイバル参加者さん。カードを配りますね。」
「あら、これは‥…。」
「もう二日目なのでわかっていると思いますが、ヒントが隠されています。このカードをちゃんと明後日持ってきてくださいね。」
このカードを持っていかないと参加できないと言うことかな。一見何も書かれて居ないカードだけど、ハードケースにはいったこれを今までの事を見るにヒントどころか今回は持ち物もここで判断しなくてはならない。
今回書かれていないのは何故か。それはカードを解析することすらこの勝負だからです。
今日はこのまま解散なので一旦カードは空間にしまう。それを見ていた何人かの『聖女の集い』参加していた人から落胆の声がでている。
学園長の言葉の意味を理解した人が何人か居るようだ。
私の他にカリナやユーラシアもそっとカードを厳重にしまう。
他の二人は白いカードを太陽に透かしたり、曲げてみたりしていて結構ぞんざいな扱いをしている。なんのためにハードケースに入っていたのかわかっているのだろうか。
取り敢えず家に帰るか。
最終戦の5人になっているので明後日までにカードの謎と準備をしなくてはならないので時間が無い。
「馬ならあるぞ。」
「あ、コウ様。お疲れさまです。」
「お疲れ様はお前だろ。ほら、背中で良いな。」
勝負が、終わると同時に姿が見えないなとおもっていたら帰宅の足を用意してくれていた様だ。遠くでカリナが駆け寄ろうとしているのを見たので早々に馬の上に横乗りでのる。
因みに今日の護衛は惶麟なので、今はカリナの所に行ってもらう。ブローチの黒さが際立ってきたのでしかと様子を見てもらわなくちゃ。
「で、カードの謎が解けたか?」
「何かざらついていたのが気になたので色々試す予定です。」
「無理はするなよ。」
「しているように見えます?」
「楽しそうだ。」
正解です。
だって色々と遊べるんですから。
馬車とは違い細道も入れる馬はあっという間に家に到着する。馬はちゃんと教育がされているので轡を専用のポーチにしまい、ご褒美の人参をあげると学園に帰っていくらしい。乗馬クラブの一頭らしいが頭のいい子だ。
「今日は一緒に食事をしますか?」
「いや、皇帝陛下に呼ばれていて無理だ。残念だが、今日は諦めるさ。」
そう言って、城の自室に戻ってゆく。
私は、城と繋がっている辺境の自室に戻ることにした。取り敢えず、カードの謎を解くのに鉛筆でも用意しようかな。
空間から出したカードを手で撫でて、なんか見たことある模様だなと思いながら城を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる