僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN

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春の訪れと新入生

僕と初依頼

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「では、初ギルド依頼を受けてみましょう。」
「本来なら講習とかあるのですが保護者付は免除されているのですよ。」


 とうとう冒険者になれたので、僕と兄上とアキさんの3人で依頼の掲示板の所に行く。そこには紙が貼られていて、これだと決めた依頼は剥がして持っていくのだという。
 単騎のモンスター以外は数パーティーでも行えるように紙も何枚か貼ってあるようだ。単騎モンスターは単騎でも行動ができる強いモンスターが多いので腕に自信があって程よいギルドランクの者が請け負えるようにされていた。
 
 今回は初めてでもあるので採取系と学園で現地実習したときに倒したことのある角ウサギのモンスター駆除にしておいた。

 紙を剥がしてそれを受付に持っていく。受付にはタリスさんの姿がありにこにこと他の冒険者を寄せ付けない雰囲気でまっている。

 他のところに並ぼうとすると周りの冒険者か高速で首を振って戻されるので仕方がなくタリスさんの所に並ぶ。もってきた紙に受け付けた印の判子を押してもらい、その依頼の説明を受けた。この説明はどんなにベテランでも受ける決まりになっていてうわの空で聞いていると受け付けた紙に不可と書かれて依頼失敗となるのだという。

 初心を忘れるなの精神の現れでこんな決まりが出来たとか。


「では、お気を付けて行ってきてください。」
「はい。」


 タリスさんの見送りを受けて僕達は城外のモンスターエリアに移動する。モンスターエリアはモンスターの素材や魔石が欲しいのでワザとモンスターが出るように調整されている場所だ。あの現地実習の場所も似たようなモンスターエリアである。
 今回も森のような所に鬱蒼とした草花が生い茂る場所だ。

 今回の採取依頼の植物もこのエリアに分布があるので一石二鳥と言うことだ。

 ちなみに依頼が達成されるとそれぞれ依頼にかかれていた賞金を貰えて、もしも失敗すると違約金として報酬の1割を払うことになっている。 


 依頼達成までの希望時間が記載されている物もある。希望時間はその後の処理の時間もあるため早めの時間が記載されていた。


 今回の採取依頼は災害時に必要となるかもしれないポーションの材料である薬草だ。葉っぱがギザギザしていてヨモギみたいだ。似た植物で毒草もあるのでそれに注意して採取をするように教わった。僕には鑑定があるから大丈夫だと思うけどね。
 しかも僕の鑑定がいつの間にかグレートアップしていた。
 邪眼で鑑定すると知識云々関係なく色々な情報を知ることができるのだ。この邪眼は魔神の魔の方である魔帝王紫暗とお揃いだ。その目が見通せないものはナニモ無いと言うことだろう。

 と言うことでモンスターエリアで早速に邪眼+鑑定を実施。眼の前の風景が途端に説明書で溢れ出す。これは悪い意味で酔うぞ。
 とりあえず邪眼鑑定で見分けたら普通の鑑定に切り替えよう。そうすれば未知のものでもわかるようになっているはずだ。

 買い取りしてくれるのは綺麗な状態で地面ギリギリの位置で摘んだものが十本て一組。
 今や自分の手足のように扱える糸の暗器なら簡単に早く採取できる。試しに直ぐ側にあった薬草を刈り取ると品質は最高で採取できた。


「採取依頼ってこんなヒョイヒョイ出来るものじゃないのですけどね。」
「そうなのか。」
「‥…コウラン様も異常ですよ。」


 コウにぃの手には事切れたモンスターの姿が数匹。依頼の角ウサギもいれば謎のデカいモンスターを軽々と引きずっている。
 デカいモンスターは猪の形をしているが大きさが大型バイク並にある。

 それを片手でうさぎと共に運んでくるなんてどんな力をしているのだろうか。見た目はヒョロイのだけどな。


「この様子だと冒険者として生活してもも問題ないですね。強さは騎士団我々が足元に及ばないでしょうし。」
「いやいや、父様にまだ勝てないし。」
「カーディス様は人外です。」
「人外って僕の父親なんですけど。」
「良いですか。神の国で怒らせて行けない存在が5人います。一人は皇帝陛下、一人は皇帝妃、残り三人の内二人はディーレクトゥス夫妻です。今回の貴族浄化計画で更に恐れられています。」


 なんだその計画名は。
 今回の貴族の見直しのことなのだろうけど人によって計画名が違っている。僕達がやったことはほぼないので大体は事後の話しを聞くだけだったな。
 そうそう、最後の一人は魔神の愛し子なのだとか。なんだ。皇帝夫妻とディーレクトゥス夫妻は愛し子並に怖いのか。
 僕達の両親じゃん。

 その話でテンションが下ってきた。まさかの神の国怒らせてはいけないランキングは僕と兄上のチートな家族とは。


「それより、ギルドにモンスターを提出するときはそのままで良いのか。」
「あ、いえ。証明部位がございます。」
「証明部位?」
「角ウサギなら角と魔石、そのジャイアントボアは牙と魔石です。ジャイアントボアの牙は2つで一組です。」


 どのぐらい倒したかは判断するなら牙は2つで一組か。今回はお試しの依頼なのでお金を稼ぐためでは無いのでモンスターの解体をしたら帰ることにする。

 依頼以外のボアは依頼達成とはならないが買い取りはしてくれるらしい。牙と魔石を売ったら猪鍋にして騎士団に持っていこうかな。 ホクホクと草の上に獲物を置くとよく研いでおいたナイフで解体を始める。
 魔法で綺麗にできるけど偶には人の手でやらないと忘れるんだよね。


「そんな血塗れなシンリ様も素敵です。」
「‥…シンリ教団でも創るか?」
「要らない。」


 信者が一人だけなんて嫌だよ。
 え、そんな問題じゃない?


 何も考えないように黙々と作業してそれを受付に持っていくことで任務完了になる。午前中に終わってしまったのでギルドに向かうと何かゴタゴタが、起こっているようだ。
 その中心には見慣れた制服とタリスさん?




 
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