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勇者という存在がもたらすもの
始まりと終わり
しおりを挟む他の学園への留学が終わり僕に義理のお姉様ができました(悪役令嬢はもらい受けます参照)。チートの嫁はチートだというのがよくわかるお嫁さんで、さすがは元王妃候補だった方。その手腕は今やディーレクトゥス家で発揮されている。母様も可愛らしいお嫁さんがきてとても楽しいそうで良かった。
学園に戻ってからもすぐに卒業式間近です。
兄上は卒業生祝辞があるのでそちらの練習をほぼサボっていますが学園長に連れられて掛かりっきりになってしまっている。
僕はというとアシュレイ公爵家の事業の下準備でてんやわんやしています。
なんの事業をしているのかというと『魔力石』を作り貸出販売しているのです。この魔力石だが、要は魔力の貸出し販売ということだ。
魔力が足りない時にこの石があればその中に入っている魔力を加算できるというすぐれもの。奴隷を使い魔力を共用させてその値を底上げしている貴族も居るが、態々違法の奴隷買いや血の契約をしなくてもお手軽に魔力を手に入れることができるのだ。何よりも石に貯めているので劣化しないし貯まっている分は途中で別の人にも渡せるという事だ。
兄上の膨大な魔力を分けれたらななんて思いで口ずさんだ内容だったけどこれが大ヒット。
副作用等も無いので値段は高くても冒険者も命の御守としてポーションとは別に買う人もいるし、貴族はその石で作ったアクセサリーを忍ばせる様になった。
因みにこの魔力は兄上や僕の物ではない。
実験で魔力を入れた石をディーレクトゥス家の近くの森で使って貰ったが、威力が馬鹿みたいだったようだ。久々に会った兄上達に馬鹿みたいな威力だったよって遠い目をされたのは悲しい出来事でした。
じゃあ、誰の魔力。と疑問もあると思うがこれは公爵家の地下に流れていた龍脈から頂いているものだ。公爵家を立てるときに運気が上がれば良いななんて軽い気持ちで龍脈の上に立てたら、なんと龍脈は魔力を帯びているのが分かりこの魔力石の材料になった。
僕の見立てでは数千年は枯れることもなさそうなので安心して皆に貸出販売が出来ると言うわけだ。
販売価格は魔力平均の2500を参考にして100から500程を一般で数万円で売っている。高いと思うだろうが100から500なんて上乗せできたら生存確率は上がるのは当然なので命に変えられないとよく売れている。
さらに言うなれば本来時間経過で魔力は回復するがそれは僕のように速い人は稀でじんわりと回復するらしい。そうなれば魔力石は助けになるアイテムなのだ。
問題として悪者に大量に渡ったらどうするかというのがあったので、魔法石に一度に沢山は使えないや悪事を考えている人は消滅するなどの制限を石に刻み込んでいる。
お金がなくて買えない人には貸出もしているよ。持ち金があれば買ったほうがいい感じの制約をつけて行っているので順調に商売になっています。
「そういえば、勇者が誕生したみたいですよ。」
「ユーシアさん?」
「あの馬鹿でなくて勇者です。」
「なんで?」
空の魔法石に魔力を補充している部屋で、騎士団を辞めて公爵家に就職したアキさんがどこからか聞いてきた情報を口に出してきた。なんでなんてこの場にいた誰もが思ったことだろう。
この世界の魔王様(not 兄上)は良い人ばかりのはずなのに勇者は何をするのだろうか。追記するのであれば魔王様は北のとか西のとか方角の名称をつける魔王様が存在する。前に女神のカトレア様が仲介に入ってお会いしたけどどなたもイケメンで優しかったな。
「私も噂で聞いただけなので目的まではわかりませんが、祭り上げられているようです。」
「場所はどこ?」
「神の国からは少し遠いですが『音の国』です。すぐさま音の国の王が抱え込んだそうです。」
「望んで勇者になったのか何か起こっているのかわからないけど遠いここまで話が来ているんだね。」
その勇者が何者かは知らないけど魔神達の世界を壊さなければどうでも良いな。不審な動きがあれば女神様が知らせてくれると思う。そういえばこの世界の神様ってカトレア様しか見たことなかったけど他にもいるのかね。
ポンポコ転生者や異世界人を招き入れているけど最近の転生者や異世界人は事情を伝えているようだから問題ないと思いたい。
「召喚したというわけではなさそうなので大丈夫だと思いますが、勇者の名を使って何か起こそうとしているのかもしれませんね。」
「だね。」
今日の作成した分の魔法石を回収して空間魔法に入れておく。納品になったら持っていけば良いし、泥棒も流石に手出しが出来ないので良い保管庫だ。今、兄上が特定の鍵を持った人しか開けられない宝箱の様な倉庫を作ってくれているので後々はそこから納品する予定だ。
出し渋る様に納品すれば付加価値もつくので宝箱から少しずつ出すのっていい感じだよね。
しばらくは作らなくても大丈夫な量がある。
「卒業旅行にでも行こうかな。」
「卒業旅行ですか。」
「うん。ディーレクトゥス家の新婚の雰囲気は邪魔したく無いし、シス兄様も連れて音の国にでも行こうかなって。」
「ああ。様子を見に行くのですね。」
「違います。卒業旅行です。」
せっかく学園を卒業するし金なら魔法石のおかげでいっぱいあるし、僕達自身冒険車だからどこに行っても怒られないし(多分)、勇者って気になるから旅行にいこう。最近働きすぎだったからちょうどいいね。
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