僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN

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青い光のスヴェトリナー

僕といざいかん妖しきお城

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 ルカさんは自らを愚かな男だと言っているが話しを聞いていてそうとは思わない。であった当初は庭の惨状などをみて怠けた男だと思っていたが、彼は優しく働き者なのだとわかってしまった。
 どんなに理不尽な魔女の頼み事も断らず、一人軟禁されている姫様を思い外に連れ出してあげた。

 城で働いていて戦場にもでたのだから無理やり奪えば魔道具のランプなど、魔女から取り返せただろうに。


「この庭は薬草だらけだ。育てるのも難しいものばかりで庭を見ればお前が愚かな男だとは思わなかった。」
「そうだったの?」


 兄上のこの家に来てすぐの感嘆の声の理由が分かった。人目でそれが薬草だらけの庭だと判断して彼の素質の片鱗を見抜くとは流石は我がチート兄上だ。


「ルカさん、僕達はその魔道具を求めに来たのだけど協力してくれないかい?」
「おいらはごじゃらっぺ間抜けで何もできねぇ。」
「だけど、この地からは逃げてないじゃないか。心残りがあるのでしょ?」


 きっとそれはランプを手に入れたときから変わらず話しに出てきたお姫様だろう。自分では臆病だ愚か者だと言っているが城から遠くないこの場に居るのは余程の勇気が必要だ。


「君は城の造りに詳しそうだ。侵入に協力してほしい。ランプさえこちらの手に入れば悪夢が終るはずだ。姫様もきっと‥…。」
「姫様がまた笑って過ごせるようになるか?」
「約束する。この国に安寧をもたらそう。」
「‥…少し考えさせて欲しい。もう夜も耽る。好きなところでよこうばい休め。」


 日取り窓を見れば確かに日が沈み黄昏の暗さが迫ってきていた。
 無理やり城に忍び込むのにはこの暗さを利用するのはやぶさかではないが相手にはあの学園にダンジョンを作り上げた記憶の欠片が絡んでいる。今回は願いを叶えるという不思議な魔道具が絡んでいるから無謀に侵入するのは今回は得策ではない。

 万が一、僕が側にいることを魂が魔道具を通してあちらに知られている可能性もある。話しを聞くに会話が可能のようだしね。

 ルカさんのお言葉に甘えることにして、暫くまともな食事を取ってないルカさんを交ぜて食事をし、許可を得て辺りの枯れ草や元々シーツだっただろう布片を材料に魔法を使って寝床をつくる。
 材料的に一つしか出来なかったのでコウにぃに使って貰おうかと思っていたら僕を抱きしめる形で二人で寝ることになった。

 部屋に元々あったベッドにルカさんが腰掛けて考えながら夜は深けていった。





「姫様の為においらも行くだ。」


 朝起きて井戸水で顔を洗っていたらおどおどとルカさんがそう言ってくれた。最悪の場合は侵入経路だけ聞く予定だったけど一緒に来てくれると迷うことも無いだろうし助かる。


「どうせ寝ずの騎士が居るのなら出発は何時でも良いかな。」
「でもどうするんだ?」
「寝ずというだけで不死とは言われないから倒していけばいい。」
「ひぃ!殺すのか?」
「元々ランプから作られているなら生きた人間では無いだろうよ。魂を囚われているなら開放される方が彼らも良いだろう。」


 そんな話したらルカさんも納得したように頷いた。
 最初にあったときよりより晴れやかな顔になっているのはいい傾向だ。ルカさんは魔女の家にあったのか少し紙が黄ばんだ紙を持ってきた。その紙にはこの辺りの地図と愚者の国フールルートの城下町の地図が描かれていた。

 この魔女の家はちょうど城の裏側の方向に立てたれた家の様だ。

 魔法の道具を見せびらかすという行動から長年魔女と城の者は交流があったのかもしれない。特に今城にいる王様とは懇意の関係だったと推察できる。
 城から隠された通路でルカさんが逃げ出してこの家についたのを見る限りはその推察は間違いない。



 城下町は今はどうなっているのか尋ねると、やはり死んだ目のような状態でその日暮らししているようだ。流石に死んでしまうと宝石や石の回収が出来なくなると言うことで遠くの村に比べれば最低限の保証はされている。
 城下町の近くで鉱脈の洞窟もあり眠りを奪われた民が掘り起こしているのも見られて居るようだ。


「冒険者ギルドは?」
「おいらは行ったことは無いけども、毎日のように他のギルドに連絡しようとしていると聞いただ。おいらは不思議なのだけどなんでおめぇらは平気なんか?」
「‥…魔道具より強いからかな。」


 恐らくは記憶が起こしているからだろう。僕がコウにぃに危害を加える事はないから僕とコウにぃ、そして僕達が乗ることで仲間扱いの魔獣たちは無事だったと考えた。そのままルカさんに教えるなんてことは出来ないけど。


「まあまあ、とにかく何処から侵入するんだい?」
「前に逃げだした通路は使えないとおもう。んだから、城下町の方から入って表門近くの道を使おうとおもってる。」
「ほう。まあ、城下町の状態も見れるし良いだろう。」


 彼のゴツゴツとした働いている者の指が示すのは城下町の広がる表門の端っこを示していた。用水路の脇のところでそこに隠し通路があるらしかった。


「じゃあ、早速行こうか。」








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