僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN

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青い光のスヴェトリナー

終焉と始まりの序章

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 遠くて王冠をかぶり手を降るシロガネ様。
 その隣には車いすに乗っている前国王とシロガネ様と同じ王冠を身に着けたルカさんが居た。ルカさんは引きつった顔でいるが、今や彼はこの国を救った英雄なのだ。

 姫様を想い、最後まで抗い王を倒した(という事になっている。)勇気の人。そして姫もルカさんに惹かれていた。というのも最初の出会いのときには面白い人と思っていたが一緒にいるうちに優しさとその心根の強さに惹かれていったそうだ。今回、オーガ風のゴーレムを薙ぎ払い、自らの側に寄り添ってくれ、瓶の中の人を一生懸命助けようとした姿にますます惚れてしまったのだとか。

 訛?そんなのは彼の個性でしかない。私にとってとても魅力的だわ。

と姫様、今は女王と言っておこうは言っていた。
 前王もるかさんのことは知っていて、何でも出来る男だと思っていたらしい。実際に他の人達から任された雑務をそれこそ他の人達より完璧に仕上げてくれた。
 城にあるバラ園も彼が手掛けてから息を吹き替えしたかの様に綺麗に咲きほこっている。彼もルカさんを気に入っている一人と言うことだ。


「今日は新たな女王の誕生とその夫の誕生の素晴らしい日である。晴れやかな日を迎えた事を幸せにおもう。」


 前王の言葉に眠りから覚めた城下町の皆がわぁと歓声を上げた。
 まだまだ城の体制は整っては居ないものの街の人達に活気が戻ったのならもう大丈夫だろう。瓶の中には騎士団長や一部の騎士や侍女も居たという。彼等は王のやり方に疑問を持ち反感した者達だった。城の構造は知っていた為に寝ずの騎士が生まれて追い出されたが直談判に行って瓶に閉じ込められたのだという。
 彼らが少しずつ体制を整えてくれる手伝いをしてくれるだろう。

 王の処罰についてだが、死刑は逃れ3日程の晒しの後に城での監禁となったのだが足の健筋を切られている状態で監禁はほぼ悲惨なことになる未来しか見えない。

 それが国一つ混乱に貶めたものに対して軽いのか重いのかわからないが王には厳しい余生となるであろう。


 取り敢えず僕達はこの国を今日、出ていく事にした。
 神の国フェーリスに戻り報告をして情報を集めないといけない。


 
 
 ドゥーン!!


 帰る為の計画を立てていると遠くの方でけたたましい音が響いた。
 音がした方を見てみると空が真っ暗に染まり、雷鳴が轟き何かが反応しているのが見えた。此処からでは遠いがそれでもそこまでわかるということは凄まじいということだ。


 とうとう、ムラキの計画が始まってしまったようだ。

 鳥が怯えたように鳴き魔物もざわざわとしているように感じる。兄上と視線で会話したあと、魔獣に飛び乗る。一刻も早く戻るためにコウにぃが転移魔法を起動した。眼の前に展開された魔法が浮かび上がるのに二人で飛び込んだ。







 暗い空を見つめて微笑む男はあの者の目のように美しい紫色のを眺めていた。この艶めかしい色がを異端だと周りの者は言っていたが男はこの色を見るのが好きである。最初は怯え、虚無と化し、反発し最後に残ったのは完全なる無だった。

 この石を使えばまた反応が帰ってくるかもしれないとはいっていたが、どんな反応を返してくれるのか楽しみだ。


「早く逢いたいよ。」


 空が徐々に近づくような感覚は気の所為ではなく、この奥に恋い焦がれる者がいるのだ。こちらの世界ではすでに速報というニュースが飛び交い、世紀末だ何だと憶測が飛び回っている。
 この世界の何人がこの異変の本当のことをわかっているだろうか。
 あちらの世界でも何が起こっているかわからないうちに思い通りに行くのかそれとも彼らが止めようと動くのか。ムラキは慎重に動いたと言っていたがもしかしたら向こうの奴がへまをしている可能性もあるからな。


「向こうでは魔法が使えるのか。」


 こちらの術に似たようで似ていない物。
 触れるのがとても楽しみでしょうがない。


 こちらと向こうが繋がるまで5日程だと言っていたが5日というのは長いようで短い。

 男は自らの掌を見つめた。
 シワやシミがそこら中に刻まれた手だ。もうこの身体も用済みだ。力が強く今回の計画にもってこいだったから使っただけの身体。あの者に逢い、この宝石を与えたあとの反応を見るにはやはり以前の身体を使わないと。

 仄暗い光を宿した目が楽しそうに細まり口元は歪んで弧を描く。長く伸びた髭に手を這わせてその場を後にする。

 確か、丁度いい者がいたはずだ。


「ああ、愉しみだね神無カンナ。いや、今はシシリーと言う名の少女だったか。二人の子供はきっとすごい子になるよ。」


 男はありえない未来を想像しケヒケヒと笑う。
 行く先は隠されるように創られた屋敷だ。向う背後にはムラキを始めとする何人もが着いてきていた。



 世界が繋がるまで残り 5日










____________


皆さんお読み頂いて感謝していますSHINです。


やっとここまで来ました。

 明日から数話書き溜めるためしばらく休みます。
 

世界がつながるまで後5日。シンリたちはそれを阻止するため動き出す。
 そんな感じになると思います。
再開は8/22昼頃予定です。


また見に来てくれたら嬉しいです。





   SHINより。
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