GLUTTONY MAGIC

多細胞アメーバ

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序章

第4魔法 ~疑と怒と驚~

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「私の人生が変わり、こんなにも良くなりました だから皆さんも何か新しいことに挑戦しましょう」
よく耳にするがなぜ「新しいことへの挑戦」や「人生の変化」を「良いこと」としているのだろうか
それは「良い方向に変わった」事例しか見ないからだろう 悪い方向へ変わってしまった人たちは「残念な人」として扱うのである
そしてその人たちに変化を期待しておきながら「こいつが勝手にやって勝手に失敗しただけだ」と自分から遠ざけ逃げてしまう
そうやって手を差し伸べることもしないくせに、挫折から諦めず自分から努力し、成功にたどり着いた途端、急にいい人ぶって「あえて冷たく当たって成長させた」などと言い、恩恵にすがる
挫折から立ち直れず、そのままどうしようもなくなった人には目もくれないくせに

そんな汚い人間を何度も見てきた だから俺は例え親しい友人といえど信用することは出来ない もしかすると捨て駒のように扱うかもしれない

「あー… 何かあいつからスゲー憎悪というか何というか…暗い感情を感じるんだが、どーすんの?」
そう言って斉藤さんに助けを求めているところを見るとおそらく俺がすんなり魔術師とやらになると思っていたのだろう
「空くんは、何か勘違いしていませんか? あなたには今、2つしか選択肢がありません」
斉藤さんの声はいつもより鋭く、に聞こえた
「1つ、私たちの提案に賛同し魔術師になる 2つ、私たちの提案を拒否し、私たちに捕縛されるか…」
次の一言で理解理解した
「ここで殺されるか、です」
今、俺は脅迫されている 2対1、周りには人がいない さらに向こうは魔術おれにないものがあるらしい この状況では完全にこちらが不利だ
「さあ選んでください できればあなたに危害は加えたくないのですが…」
こちらに手を伸ばす
「さあ、手を取ってください」
その瞬間、理解した 屋上あのばしょからずっと仕組まれていたのだと 今手を取ればあの時と同じように気絶させられるのだろう
しかしあの後目覚めた俺を二人は見ている 次はどうなるかわからない
「…どうしました? さあ…」
「私のかわいい子供に手を出そうとしているのですか?」
突如聞こえた3人の誰とも違う声に一瞬だけ全員の思考が止まる
次の瞬間、視界から斎藤さんが消えた
「あなた達…覚悟はできてますか?」
さっきまで斎藤さんのいた場所には、シスターが立っていた
突然の出来事に遼が慌てる
「…え?おい!レイちゃん!大丈夫か!」
死角になって見えないがどうやら斎藤さんはシスターの制裁いかりをもろに受け、遼の近くに吹っ飛んでいったらしい
「あら、軽く一発入れただけなのにかなりダメージを受けたようですね」
顔を見なくても分かる 今のシスターはとてつもなく怒っている
「レイちゃんの防御魔法を一発で…?」
どうやら何かしらの方法で防御をしていたようだが、今の彼女にはほとんど意味がない
「私の子供に手を出して楽に帰れると思わないほうがいいですよ?」
怒りに身を任せた彼女はまさに「鬼神」のように恐ろしいのである
昔、武器を持った犯罪集団が乗り込んできて子供を人質に立てこもろうとしたことがあったのだが、たった一人で素手で立ち向かい、警察が来るまでの数分で全員を半殺しにしたのである
正当防衛ということで罪に問われることはなかったが、全員が意識不明、半数以上が命の危険にさらされるほどの重症だったらしい
「さあ、謝るなら今のうちですよ?」
じりじりと距離を詰められているが、二人は蛇に睨まれた蛙のように動けずにいた いや、おそらく斎藤さんは意識を失っているのだろう 遼が震えているのに対し、斉藤さんはピクリとも動かない
「シスター、ちょっと待ってくれないか?」
「…何ですか?この罪人たちに情でもわきましたか?」
こちらを見ることもなく、感情もない言葉だけを発する
「こいつらは孤児院を直してくれた 多分根っからの悪じゃないはずだし、何か理由があるはずだ」
「そうですか」
しかしシスターの殺気は収まらない
「でもあなたに攻撃しようとしたんですよね?どんなにいい事をしていたからってそれが偽善でない証拠なんてないんですよ」
もう俺の声は届いていない どうすれば…
「いや、偽善なんかじゃないよ」
その声が聞こえるまで気づかなかった いや、ように感じた 遼と斎藤さんがいるその後ろ 優雅に紅茶を飲む金髪の女性がそこにいた
「彼らは少し言い方がキツイし、2つ以外にも選択肢はあるんだよねえ… 2択にしても「仲間になるか死ぬか」なんて物騒じゃなくてももっと選択肢はあったはずだし」
紅茶を飲み干したティーカップを遼に渡しながらシスターに近づく
「あなたは誰ですか?」
シスターは相当お怒りのようだ もう声だけでわかる
「ああ、自己紹介が遅れたな」
シスターの敵意を向けられているというのに一切怖気ずくことなく彼女は話す
「私は魔導士連盟マジシャンズギルドの長をやっている者だ 今回は星野孤児院こちらに住んでいる「星守 空」という人物をうちの組織にスカウトしに来た」
…え?スカウト?



ー後書きー
はじめましての方は久しぶりだな
そうでない方は毎度お世話になっております
どうも、とも8です
最近急に暑くなってきて辛いです 死にそう…
そういえばリア友に「ここに後書き書くのは間違ってる」って言われたんで、序章終わったらなくそうかな…
せっかく書いてるからきりの良いところまではこのまま続けようと思います 我慢できない人は読み飛ばしてくれていいです 本編だけでも読んでくれてることに感謝です ありがとうございます
そして後書きまで読んでくれている数少ない読者様、本当にありがとうございます こんな意味不明な駄文を読んでくださるなんて本当にありがたい限りです 私の立場で言うのもなんですがもっと他にやるべきことあるんじゃないですか?
前に言ったかもしれませんがこの小説は軽い気持ちで始めたものです そして私の妄想や厨二エネルギーを放出するものです なので「なんだこの駄文、ツマンネーけど読んでやるか」と思っていても「こいつかわいそうなことしてんなw」と思っていてもいいんです! そこは皆様にお任せします
どんな風に思われていても読んでくれる人がいる限り、私は頑張ります!
さて、本編のほうですが…なんかチートキャラが出てきましたね いや、シスターは元々そういう設定だったんですけど、どこで暴れさせようか考えてたらここしかねえ!って思いまして、もう思いっきりやっちゃいました
そして魔術っぽいのは出てこないというね…そろそろ本格的に出さないと詐欺になっちゃうんじゃないかな
まあ魔術側のリーダーも出てきたし、次の話を書くときの私に期待しましょう 頑張れよ、次の私
あ、そうそう 遅くなる遅くなる詐欺してますがそろそろ真面目に遅くなるかもです 一応週1投稿を目標に始めたんですが最初のほうは結構やる気あるんですが時間がたつにつれやる気がなくなるんですよね…
そして調子に乗って最初に大量投下…馬鹿だね あほだね
さらに色々イベントもあるしもうやばいよ…
そんなこんなでもう3000字なのでこのあたりで締めましょう
それではまた次回! 頑張って早く投稿しないと!
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