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序章
第6魔法 ~聖剣と魔核と魔物~
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「死」
それは誰でも等しく近くにあることであり、捻じ曲げることのできない概念である
そして誰もが恐れ、避けようとする恐怖である
医療や科学がどれだけ発達しようとも、必ず全ての生命に平等に降りかかるものであり、その後どうなるのかという疑問に近い恐怖が存在することも恐れられる理由だろう
「死んでもらいたい」
まるで友人に軽い頼みごとをするようにそう告げた
最初は何を言っているのかわからなかったが、次第に理解し始める
「…それはどういうことだ? さっき殺される以外の選択肢がどうとか言ってなかったか?」
「うん、言ったね でもそっち側にはなってほしくないんだよ 大丈夫だ、死ぬといっても仮死状態みたいなものだし、すぐに生き返る」
「あなたも私たちと同じような言い方してるじゃないですか 何が「言い方が悪い」ですか…」
いつの間にか目を覚ました斎藤さんが俺の思っていたことをそのまま言ってくれた ホントに心が読めるんじゃないか
「いやいや、ちゃんと生き返れるよ? それに仮死状態だってことも言ったしさ」
「なんで死なないといけないんですか?」
シスターが少し声を荒げて言った 怖い、すごく怖い そしてビクッてなった斎藤さんは少しかわいかった いつもと全然違うじゃん ギャップ萌ってやつかな?
「いや、死ななくてもいいんだけどそうすると魔力の放出制限がかなり少ないし、いったん死んどいたら魔術の面でもメリットがあるしで、こちらとしては死ぬことをお勧めするよ?」
「メリット?」
一体死ぬことにどんなメリットがあるのだろうか 見当もつかない
「まあいくつかあるんだけど、君の場合は青色の目について何か分かるかもしれない」
「え…? でもさっき魔術を使っても分からないって…」
「うん、言った えーと…ついでに死ぬことについても説明するほうがわかりやすいかな」
そう言って何もない空間から薄い黄色に輝く剣を抜いた
「これは「聖剣」と言ってね 死んでもらうっていうのはこいつで君を刺すのさ」
今なんかとんでもないこと言ったぞこの人 剣で刺す? それって即死じゃないか 生き返れないし仮死状態にもならなくない?
「この剣は少し特殊でね、生命活動には全く影響を出さずに君の魔核を直接覚醒させられるんだ その時に仮死状態になる」
「魔核? また新しい専門用語が…」
「あ、言ってなかったね まあ簡単に言えば魔力を生み出している部分のことだよ それを覚醒させることで魔力の生成量を大幅に上げられるし、魔術に目覚める可能性もある 君の場合はほぼ確定事項だけどね」
なんかよくわからないが魔術が使いやすくなるっぽい でもいまいちわからない
「魔力の増価と魔術にどういった関係があるんですか?」
「そこだけど、さっき石をシスターさんに動かしてもらった時に紙切れ渡したでしょ? あれには魔術が刻み込んであったんだけど、魔核にも魔術が刻み込まれていてね それを使えるようにするんだよ つまり紙切れが無くても魔術が使えるようになる まあどんな魔術かはわからないけどね」
「ふーん…」
「まだ肝心なことを聞いていませんよ」
シスターが口を開いた まだ聞いてないこと?
「魔術師というのは一体何をするんですか? 魔術を使うんですから何か危険なことをするんじゃないんですか?」
「まあそうだね でもその前に…」
すっと上を指さした
「あれ、まだ浮かしておくの? 結構疲れるでしょ?」
そういえばまだ石を浮かしているままだ 多分ずっと魔力を使ってることになるのだろう なんとなくシスターの顔色が悪い気がする
「どうやって落とせばいいんですか?」
「うーん…やっぱりわからないのか…紙切れ破り捨てたら一応解除できるよ」
ビリビリと紙を破り捨てる 直後石が落ちてきた
「まあ初心者には難しかったかな? まあいいや、話を戻そうか 魔術師が何をするのかだけど…」
少し息を整えて続ける
「魔物っていう怪物たちや他の魔術師、最悪の場合は伝説上の生命体たちと戦ってもらう」
それは多分いい事ではないのだろう 魔術師の3人は真剣な顔をしている
「魔物…?」
「実物を見るのが早いですね こんなものですよ」
斎藤さんが指から出る光で空間に何かを書いている 書き終わると同時にそれは形を変えながら窓から外へと出ていく
そして激しい音とともに氷でできた巨大な龍になった
「これが魔物です 見た目や種族、強さも様々ですが魔術師には魔物とそれ以外が見分けられます」
「正直こんなかわいい氷龍が相手なら私一人で絶滅させるんだけどねえ…」
やれやれ、という感じでため息をつく いや、正直これをかわいいとかどんだけ強いんだよあんた…
「魔物たちは私たちの食事と同じように魔力を食べることで生きています そしてその標的に人間を選ぶことがあるので人間を守るためにと魔術を使えるものが活動し始めたのが魔術師の、魔術師組織の始まりです」
淡々と説明する斎藤さんからは疲れている様子が感じられない 魔術を使っているのに、やはり魔術師になるとそういったことに態勢が付くのだろうか
「しかし、その力を悪用しようとする者もいました そういった者たちは黒魔術師と呼ばれ、禁忌と呼ばれる魔術や人体実験、魔術を使って悪さをしていました なので私たちは黒魔術師たちも魔物と同じく標的にしています」
「そんな感じだね まあ魔物の討伐と黒魔術師の退治が主な仕事かな」
決して悪いことをするわけではないようだ しかし人も攻撃しないといけないとは… それにおそらく命の危険もあるだろう そんな仕事を容易に受け入れるわけには
「…ん? 時間がないねえ」
突如時計を見て立ち上がった
「それじゃ、とりあえず今の私たちの仕事をさせてもらうよ」
「? 仕事?って一体…」
直後、目の前から姿が消える
「危険因子「星守 空」への接触と現状確認、それと…」
後ろから聞こえた声に、とっさに振り返ろうとしたがそれ以上に彼女が早かった
「危険因子の魔核を強制覚醒させること♪」
全身に強烈な痛みが走る 胸を見ると聖剣が胸を貫いていた
重力に逆らうこともできずにそのまま体が床にたたきつけられる 聖剣を握っている彼女は無邪気な笑みを浮かべていた
「やっとおぬしと話ができる」
突然頭に響いたその声に、引きずり込まれるかのように意識を持っていかれた
ー後書きー
はじめましての方は希少種のはずだ
そうでない方はハウアーユー
どうも、とも8です
毎度毎度駄文を読んでくださる皆様、ありがとうございます
今回は本編がちょっと長めです リア友に色々と言われたのでね
なので後書きは少なめです 楽しみにしてくれてる虚数単位の皆様、ごめんね
そういえばこの小説ってスマホとPCとどちらで読んでいる人のほうが多いんでしょうか…
どちらかで書くともう一方は読み難くなるんですよね まあどちらでも読みやすい物を作る技術があったら教えてください または縦と横をかえる、とかして工夫して読んでくださるとありがたいです 縦から横にしたら内容が変わると言ったシステムはありませんので
さて、本編ですがまた説明メインですね そして駄文です もうどうしようもないですね
…もう話すことないな
あ、そうだ 夏季休業の課題が思ってたよりハードだったので真面目に夏季休業だから早くなる、とかがなさそうです
楽しみにしてくださってる方々、申し訳ない…
それではまた次回! リアルが多忙になってきた…
それは誰でも等しく近くにあることであり、捻じ曲げることのできない概念である
そして誰もが恐れ、避けようとする恐怖である
医療や科学がどれだけ発達しようとも、必ず全ての生命に平等に降りかかるものであり、その後どうなるのかという疑問に近い恐怖が存在することも恐れられる理由だろう
「死んでもらいたい」
まるで友人に軽い頼みごとをするようにそう告げた
最初は何を言っているのかわからなかったが、次第に理解し始める
「…それはどういうことだ? さっき殺される以外の選択肢がどうとか言ってなかったか?」
「うん、言ったね でもそっち側にはなってほしくないんだよ 大丈夫だ、死ぬといっても仮死状態みたいなものだし、すぐに生き返る」
「あなたも私たちと同じような言い方してるじゃないですか 何が「言い方が悪い」ですか…」
いつの間にか目を覚ました斎藤さんが俺の思っていたことをそのまま言ってくれた ホントに心が読めるんじゃないか
「いやいや、ちゃんと生き返れるよ? それに仮死状態だってことも言ったしさ」
「なんで死なないといけないんですか?」
シスターが少し声を荒げて言った 怖い、すごく怖い そしてビクッてなった斎藤さんは少しかわいかった いつもと全然違うじゃん ギャップ萌ってやつかな?
「いや、死ななくてもいいんだけどそうすると魔力の放出制限がかなり少ないし、いったん死んどいたら魔術の面でもメリットがあるしで、こちらとしては死ぬことをお勧めするよ?」
「メリット?」
一体死ぬことにどんなメリットがあるのだろうか 見当もつかない
「まあいくつかあるんだけど、君の場合は青色の目について何か分かるかもしれない」
「え…? でもさっき魔術を使っても分からないって…」
「うん、言った えーと…ついでに死ぬことについても説明するほうがわかりやすいかな」
そう言って何もない空間から薄い黄色に輝く剣を抜いた
「これは「聖剣」と言ってね 死んでもらうっていうのはこいつで君を刺すのさ」
今なんかとんでもないこと言ったぞこの人 剣で刺す? それって即死じゃないか 生き返れないし仮死状態にもならなくない?
「この剣は少し特殊でね、生命活動には全く影響を出さずに君の魔核を直接覚醒させられるんだ その時に仮死状態になる」
「魔核? また新しい専門用語が…」
「あ、言ってなかったね まあ簡単に言えば魔力を生み出している部分のことだよ それを覚醒させることで魔力の生成量を大幅に上げられるし、魔術に目覚める可能性もある 君の場合はほぼ確定事項だけどね」
なんかよくわからないが魔術が使いやすくなるっぽい でもいまいちわからない
「魔力の増価と魔術にどういった関係があるんですか?」
「そこだけど、さっき石をシスターさんに動かしてもらった時に紙切れ渡したでしょ? あれには魔術が刻み込んであったんだけど、魔核にも魔術が刻み込まれていてね それを使えるようにするんだよ つまり紙切れが無くても魔術が使えるようになる まあどんな魔術かはわからないけどね」
「ふーん…」
「まだ肝心なことを聞いていませんよ」
シスターが口を開いた まだ聞いてないこと?
「魔術師というのは一体何をするんですか? 魔術を使うんですから何か危険なことをするんじゃないんですか?」
「まあそうだね でもその前に…」
すっと上を指さした
「あれ、まだ浮かしておくの? 結構疲れるでしょ?」
そういえばまだ石を浮かしているままだ 多分ずっと魔力を使ってることになるのだろう なんとなくシスターの顔色が悪い気がする
「どうやって落とせばいいんですか?」
「うーん…やっぱりわからないのか…紙切れ破り捨てたら一応解除できるよ」
ビリビリと紙を破り捨てる 直後石が落ちてきた
「まあ初心者には難しかったかな? まあいいや、話を戻そうか 魔術師が何をするのかだけど…」
少し息を整えて続ける
「魔物っていう怪物たちや他の魔術師、最悪の場合は伝説上の生命体たちと戦ってもらう」
それは多分いい事ではないのだろう 魔術師の3人は真剣な顔をしている
「魔物…?」
「実物を見るのが早いですね こんなものですよ」
斎藤さんが指から出る光で空間に何かを書いている 書き終わると同時にそれは形を変えながら窓から外へと出ていく
そして激しい音とともに氷でできた巨大な龍になった
「これが魔物です 見た目や種族、強さも様々ですが魔術師には魔物とそれ以外が見分けられます」
「正直こんなかわいい氷龍が相手なら私一人で絶滅させるんだけどねえ…」
やれやれ、という感じでため息をつく いや、正直これをかわいいとかどんだけ強いんだよあんた…
「魔物たちは私たちの食事と同じように魔力を食べることで生きています そしてその標的に人間を選ぶことがあるので人間を守るためにと魔術を使えるものが活動し始めたのが魔術師の、魔術師組織の始まりです」
淡々と説明する斎藤さんからは疲れている様子が感じられない 魔術を使っているのに、やはり魔術師になるとそういったことに態勢が付くのだろうか
「しかし、その力を悪用しようとする者もいました そういった者たちは黒魔術師と呼ばれ、禁忌と呼ばれる魔術や人体実験、魔術を使って悪さをしていました なので私たちは黒魔術師たちも魔物と同じく標的にしています」
「そんな感じだね まあ魔物の討伐と黒魔術師の退治が主な仕事かな」
決して悪いことをするわけではないようだ しかし人も攻撃しないといけないとは… それにおそらく命の危険もあるだろう そんな仕事を容易に受け入れるわけには
「…ん? 時間がないねえ」
突如時計を見て立ち上がった
「それじゃ、とりあえず今の私たちの仕事をさせてもらうよ」
「? 仕事?って一体…」
直後、目の前から姿が消える
「危険因子「星守 空」への接触と現状確認、それと…」
後ろから聞こえた声に、とっさに振り返ろうとしたがそれ以上に彼女が早かった
「危険因子の魔核を強制覚醒させること♪」
全身に強烈な痛みが走る 胸を見ると聖剣が胸を貫いていた
重力に逆らうこともできずにそのまま体が床にたたきつけられる 聖剣を握っている彼女は無邪気な笑みを浮かべていた
「やっとおぬしと話ができる」
突然頭に響いたその声に、引きずり込まれるかのように意識を持っていかれた
ー後書きー
はじめましての方は希少種のはずだ
そうでない方はハウアーユー
どうも、とも8です
毎度毎度駄文を読んでくださる皆様、ありがとうございます
今回は本編がちょっと長めです リア友に色々と言われたのでね
なので後書きは少なめです 楽しみにしてくれてる虚数単位の皆様、ごめんね
そういえばこの小説ってスマホとPCとどちらで読んでいる人のほうが多いんでしょうか…
どちらかで書くともう一方は読み難くなるんですよね まあどちらでも読みやすい物を作る技術があったら教えてください または縦と横をかえる、とかして工夫して読んでくださるとありがたいです 縦から横にしたら内容が変わると言ったシステムはありませんので
さて、本編ですがまた説明メインですね そして駄文です もうどうしようもないですね
…もう話すことないな
あ、そうだ 夏季休業の課題が思ってたよりハードだったので真面目に夏季休業だから早くなる、とかがなさそうです
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