子供な叔母と大人な俺

叔母とクリスマス

「ジングルベール♪ジングルベール♪クリスーマスー♪」

　ユリが楽しそうにモミの木を模したクリスマスツリーを飾り付ける。そう！今日はクリスマスイブ！この日の為に、色々準備して来ました！今年のクリスマスイブは平日、明日も平日。なので、両方に有給ぶっ込みました。普段からそれなりにする料理、今日はかなり頑張って作りました。ラインナップはグリルチキン、丸太を模したクリスマスケーキ、海老フライ等々子供が好きそうなものをたくさん作りました！二人だけだと寂しいので、前回登場した女友達も家に呼び、軽いクリスマスパーティーと洒落こみました。ユリが喜んでくれたので、頑張ったかいがありますね。
　
　
　あっ、皆さんお久しぶりです。金城です。今日は、タイトル通り叔母と過ごす、初めてのクリスマスのお話です。いやー、結構楽しものですね、こういうの。大学生の頃はとあるクリスマス美味しいの？みたいな曲を聞いていたものですが、そんな私が、まさか結婚するより先に子供を育て、共にクリスマスを過ごす事になろうとは。

　閑話休題

　さて、我が家の叔母こと、ユリは5歳です。つまり、あの白い髭を生やし、恰幅のいい体型を赤い衣服で包み込み、聖なる夜に不法侵入を繰り返すあのイケオジを実在のものと信じています。
　ならば！その幻想を、どこぞのラノベのように右手で打ち消されぬようにしなければならないのです！
　と、言うわけで、現在夜の3時頃でございます。ユリはクリスマスイブにはしゃぎ倒し、奮発して用意したご馳走をお腹いっぱい食べ、幸せそうに眠っております。これ書いてる間に、日を跨ぎましたので、冒頭より、時が吹っ飛んでおります。ご了承下さい。なお、女友達は酒を飲んで泥酔しているので、客間に布団を敷き、寝させております。襲いませんよ!
　そんなことより、大事なのは今！前述の通り、ユリはサで始まりスで終わる存在を信じていますので、私がやるべき事はこれでしょう！即ち、ユリを起こさないように、枕元にプレゼント(事前調査により、欲しいものは把握済み。誕生日の様なヘマはしねぇ!)を配置する。私はこのミッションを必ずや遂行してみせます！と言う訳で、いざユリの寝室へ！


　20分後

　戻って参りました。キツかった。ユリが何度も起きかけるので、かなり手間取りましたね。何はともあれ、これでクリスマス最大のイベントを無事終えることが出来たので、寝ます。おやすみなさい！




　朝　7:00

　ユリが目を覚ますなり、枕元のプレゼントに気付いたみたいで、大いに喜んでおります。

 「なぁ、テツ、凄いぞ！今年もサンタさん来たー！」

　うんうん、酒を自重したかいがあった。
　さて、これから起きてくるであろう女友達へ、泊めさせた事、同説明しようか？