好きだから傍に居たい

麻沙綺

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問題…遥

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 俺は、トレーをワゴンに戻し、部屋に戻る。

 さっきの亜耶の変化を不思議に思いながら。
「亜耶、本当に大丈夫なのか?」
 改めて声をかけた。
「うん、大丈夫だよ。」
 ニコニコ顔で答える亜耶。
「そっか……。俺は、そろそろ帰るけど、何か要る物有るか?」
 そう口にすれば。
「本が読みたい。」
 と返ってきた。
「本か……。どんな本が良いんだ?」 
 本って、ピンからキリまであるからな、亜耶が読みたいものの方が良いんじゃないかって聞いたんだが。
「遥さんのお薦めで。」
 と返ってきたものだから、難しくなる。
 俺が読む本何て、亜耶が興味持つようなの無いんだが……。唯一、推理小説ぐらいだろか。
「分かった。じゃあ、また明日な。」
 俺はそう言って病室を出た。


 俺は、自分が面白いと思った本を頭の中に思い描きながら、帰路に着いた。


 家に着き、リビングで寛いでからシャワーを浴びに行く。

 シャワーを終えて再びリビングで髪をタオルで拭きながらさっきの亜耶の行動を思い出していた。


 一体、何時の間に牛乳を飲もう何て気になったんだ?
 今日来たのは、雅斗夫婦と真由達だ。
 でも、俺の居ない時間は有ったんだから、その時に変化があったって事だよな。
 どのタイミングだろうか?
 その時思ったのは 、真由との事だ。
 この時にそんなやり取りは無かっただろうと推測できる。何せ、近況報告と透の事がメインではないかと思えるんだよ。
 となると、由華義姉との会話の中で、有ったのだろうと思う。赤子の事も話してた事を考慮すればだ。
 内容は分からないが、よい傾向だ。このまま続けば良いのだが……。
 そういや、料理も当分出来ないんだから、俺が牛乳レシピのレシを作って食べさせれば良いのか。
 と考えが浮かび、一つ困った事が浮かび上がってきた。
 退院後の入浴をどうするかだ。
 年頃の娘がお風呂を入らないわけにはいかないし、結婚してるっていっても俺とは恥ずかしいだろう。
 姉さんに頼んでも良いが、時間が不規則だから、亜耶が起きてられるか(最近は前程善くなったが、ムラがある)問題がある。
 やっぱりお義母さんに相談した方が良いだろう。

 俺は、携帯を手に鞠山家に電話をかけた。






  
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