ハイスペックな彼が地味子の私を構ってきます

麻沙綺

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 彼に告げたある事とは、瑞歩の事だ。

 最近の瑞歩は、ちょいちょい仮面似非笑み? が剥がれる事があった。
 彼女はまだ気が付いていないのかもしれないが、陽気な雰囲気のキャラがたまに崩れる時がある。それが、彼が私にちょっかいを出してる時だったり彼から話しかけられてる時にだ。
 私にちょっかいを掛けてる時は、醜く顔を歪ませた顔をし、自分に話しかけられている時はそこはかと無く嬉しそうに破顔してるのだ。
 これって、彼が原因だと思うんだよね。
 それが謙虚に成ったのが、彼が私に告白した翌日からだと思う。

「珠稀がそう思うのならそうかもな。…で、俺は何をすれば良い?」
 彼が私の話を聞いてそう聞いてきたから。
「何もしなくて良いよ。」
 早期解決したいのは山々だけど、今じゃないと思うんだよね。クラスが一丸となって行事を楽しむ事が一番だからね。
 そんな私の返答に不満そうな顔をして。
「何もしなくて良いって……。俺も力に成りたいんだが。」
 言い出すものだから。
「何もしなくて良いって言うよりも、何時も通りに接してくれるだけで良いから、ね。」
 と口にしながらニコリと笑みを浮かべる。
 普段通りにしてくれるだけで大丈夫だと思う。
 何処かで彼女が噴火しそうだけど、その時はその時だと腹をくぐっている。
「珠稀がそう言うならそうする。だけど、何かあったら絶対に言うこと。これだけは譲れない。」
 彼は頬を軽く染めながらも心配そうな顔をして断言する。
 顔を染める要素何処にあった?
 等と疑問に思いながら。
「わかった、話すから普段通りの接し方でお願いします。」
 私がそう口にして軽く頭を下げると。
「お願いされました。」
 とニコニコ嬉しそうに返してきた。
 そのタイミングで予鈴のチャイムが鳴り、彼に手を引かれて教室に戻った。


 教室に戻ると瑞歩がすかさず。
「木崎くんと何処に行ってたの?」
 と恐い顔をして聞いてきた。
「職員室。」
 口から出た言葉に自分でもビックリしながら瑞歩の様子を伺う。
「何しに?」
 刑事さながらの追求に。
「委員の仕事でね。」
 スラスラと出てくる自分に感心する。
 文化祭の件で最近は職員室に良く行くようになった(担任に確認取ったりしてるから)。だから、朝から職員室に行っても可笑しくない筈だ。
「ふ~ん、そうなんだ。」
 疑うような目で私を見てくる瑞歩だったが。
「木崎、田所。ちょっと良いか?」
 タイミング良く担任に呼ばれて、難を逃れたのだが……。


 廊下で三人で話してる間も瑞歩が私を睨み付けているのを全身で感じていた。






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