ハイスペックな彼が地味子の私を構ってきます

麻沙綺

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 やっと午前の授業が終わり、昼放課。
 あんな事があった後だけど、何時もの様に三人でお昼を食べたくて横の席の瑞歩に声を掛けようとしたら、その前に瑞歩が席を立ち教室を出て行った。
 声を掛けて貰えなかった事に寂しさを感じていると肩をポンと叩かれ。
「今は、そっとしておこう。心の整理が着けば、元に戻るわよ。」
 星香が私にそう声を掛けてくれたけど、気になる事があったから早めに聞きたいと思ったんだけど……。
「そんな難しそうな顔をしてると木崎アイツも気にするよ。」
 星香の言葉につい彼の方に顔を向ければ、彼も此方を伺っていたのか視線が絡まって、先程の事を思い出して、一気に顔を熱くした。
 そんな私を心配したのか、彼は慌てて席を立ち此方に来ると。
「珠稀、顔が赤いぞ。熱でも出たんじゃ。」
 と私の額に手を伸ばしてきた。
 私はその手を掴み。
「熱は、無いから…大丈夫。」
 小声で返すが、下から顔を覗き込んできて。
「本当に?」
 確かめるように聞いてくる彼に頷いて返す。
「あ~、木崎。私の予想だが、珠稀はただ照れているだけで、病気とかではない。」
 星香が的確な言葉を放ってくれて、私はそれにコクコクと何度も頷いた。
「それなら良いんだが……。」
 彼の安心した声音。
 何で、彼はあんな事があったのに平常心で居られるのか、何か狡いな。
 何て的外れな事を思ってしまう。
 このやり取りをクラス中が見てるんだよ。
 恥ずかしくないの?
「珠稀、お昼食べに行くよ。」
 星香が私の手を掴んで促す。
 今は、この場を離脱できるのならばそれが良いと思った。
 私の心臓が持ちそうにないから。
「木崎、珠稀を暫く借りるな。」
 星香が何故か彼に許可を取っている事に疑問が生じるが……。
「あぁ、昼ぐらいゆっくり取ってくれて構わない。」
 彼はそう言いながら私の頭に手をやりポンポンと叩く。 
 それ、要らなくない?
「珠稀、行くよ。」
 私は、ランチボックスを手に教室を出た。





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