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子猫が住み着いた
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一線を越えると、特別な関係になる。恋人、愛人、友人、セフレ――この関係をはっきりさせたいと思うのは、俺だけなのだろうか。それとも、ケンも同じことを考えているのだろうか。
土日を共に過ごし、夜を共有して心から打ち解け合う。それは自然な流れなのだろうか。
ベッドに横たわるケンを、タバコを吸いながらじっと観察する。これは視姦だ。二十歳の肉体は、こんなにも美しいものなのか。骨と筋肉が織りなす造形美は、俺の「美」への探究心を掻き立てる。寝ているときでさえ、ケンの肉棒はそそり立ち、俺を再び誘惑の渦へと引きずり込む。この誘惑に勝てる者などいるのだろうか。ナイフのように鋭く、魅惑の愛液を滴らせ、ひくひくと鼓動のように動く――それは寝たふりに違いない。俺が視姦していることに、ケンは気づいているのだろう。
うつ伏せになり、細い足を大きく広げて誘う姿に、俺も限界だった。
ケンは自分の中指を自身に挿入してみせた。中指が小刻みに、リズミカルに奥へと進む。やがて中指と薬指がズボズボと吸い込まれていく。「早く、早く欲しい」とでも言うかのように腰を突き出し、小さな喘ぎ声が部屋を漂い、淫靡な空間へと変えていく。
俺はケンの腰を鷲掴みにし、自身を挿入した。ゆっくりと、ゆっくりと奥へ。卑猥なグチャグチャという音を立てながら、激しくピストンを繰り返す。ケンは体を上ずらせ、顔を後ろに傾けてキスをせがむ。「逝く、逝く」と叫ぶと、肉棒の先端から白い液体が黒いシルクのシーツを汚した。俺も同時にケンの体内深くに肉棒を押し込み、果てた。
二人でベッドに倒れ込むように横になる。「お願い、抜かないで」と懇願するケンが愛おしく感じた。耳筋を舌で愛撫し、口の中に指を入れて余韻を楽しんだ。
うとうとしているうちに、時間は日曜の夕方になっていた。「ケン、今日バイトは?」と聞くと、「LINEで休むと伝えたよ」と答えた。「ヒロさん、俺、ここに住んじゃダメかな?」とケンが言う。「こんな場所でよければ、俺はいいよ。嬉しいよ」と答えると、ケンはくるりと体をくねらせてキスをしてきた。「やったー!」という無邪気な声が、なんとも愛らしくて。同級生のトシちゃんやヨシオさんにどう説明しようかと、子猫を抱えながらぼんやりと考えていた。「風呂入って、夕飯でも行こうか?」と誘うと、「行くー!」と子猫が鳴いた「ニャー」
土日を共に過ごし、夜を共有して心から打ち解け合う。それは自然な流れなのだろうか。
ベッドに横たわるケンを、タバコを吸いながらじっと観察する。これは視姦だ。二十歳の肉体は、こんなにも美しいものなのか。骨と筋肉が織りなす造形美は、俺の「美」への探究心を掻き立てる。寝ているときでさえ、ケンの肉棒はそそり立ち、俺を再び誘惑の渦へと引きずり込む。この誘惑に勝てる者などいるのだろうか。ナイフのように鋭く、魅惑の愛液を滴らせ、ひくひくと鼓動のように動く――それは寝たふりに違いない。俺が視姦していることに、ケンは気づいているのだろう。
うつ伏せになり、細い足を大きく広げて誘う姿に、俺も限界だった。
ケンは自分の中指を自身に挿入してみせた。中指が小刻みに、リズミカルに奥へと進む。やがて中指と薬指がズボズボと吸い込まれていく。「早く、早く欲しい」とでも言うかのように腰を突き出し、小さな喘ぎ声が部屋を漂い、淫靡な空間へと変えていく。
俺はケンの腰を鷲掴みにし、自身を挿入した。ゆっくりと、ゆっくりと奥へ。卑猥なグチャグチャという音を立てながら、激しくピストンを繰り返す。ケンは体を上ずらせ、顔を後ろに傾けてキスをせがむ。「逝く、逝く」と叫ぶと、肉棒の先端から白い液体が黒いシルクのシーツを汚した。俺も同時にケンの体内深くに肉棒を押し込み、果てた。
二人でベッドに倒れ込むように横になる。「お願い、抜かないで」と懇願するケンが愛おしく感じた。耳筋を舌で愛撫し、口の中に指を入れて余韻を楽しんだ。
うとうとしているうちに、時間は日曜の夕方になっていた。「ケン、今日バイトは?」と聞くと、「LINEで休むと伝えたよ」と答えた。「ヒロさん、俺、ここに住んじゃダメかな?」とケンが言う。「こんな場所でよければ、俺はいいよ。嬉しいよ」と答えると、ケンはくるりと体をくねらせてキスをしてきた。「やったー!」という無邪気な声が、なんとも愛らしくて。同級生のトシちゃんやヨシオさんにどう説明しようかと、子猫を抱えながらぼんやりと考えていた。「風呂入って、夕飯でも行こうか?」と誘うと、「行くー!」と子猫が鳴いた「ニャー」
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