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希望の砦――3
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観葉植物の鉢はよくあるタイプのものでちょうど僕の身長くらいの高さだった。
鉢を持って少し動かすと簡単に人一人が通れるくらいの隙間が出来て、その奥に進んで行く。
【────】
もう、はっきりとその音が聞こえて、ひとつのドアノブの向こうからだと気付く。
向かい側のドアノブは鍵もかかっていないのか簡単に開いて、何も無い部屋だった。
両隣二つを含めて鍵がかかっていて、音はこの真ん中から聞こえた。
両隣二つからも、はっきりとは音がしないが、時折小さな物が擦れるような音がしていた。
とはいえ、ずっと廊下でぼんやり音を確認していたわけではなく、数分もかかってはなかった、と思う。
肩に手を置かれて、びっくりして声を上げようとした口を手で押さえながら、手の正体がマリアだったことにほっとしつつ、なぜ来たのか聞こうとして、その理由を廊下のコツコツ言う足音で気付いた。
鍵のかかっていないドアの中にマリアを連れて入り、ドアを締め切らないようにして様子を伺う。
足音は観葉植物の鉢を越えて、僕たちの居る廊下にと近づいて来る。
コツ、と足音が止まり、暗闇の中ドアの隙間から目を凝らすと、真ん中のドアの前に人影が二つあった。
「おい、早く出せよ」
「わかってるって、ちょっと待てよ。
鍵……鍵と」
カチャカチャと金属の触れ合う音がして、この二人の男が部屋の鍵を出しているのが分かる。
「鍵穴が見えねぇよ。
灯りを点けろ」
「ちっ、ライターしかねぇぞ」
ライターを灯す音に隙間から覗いているのが分からないようにそっとドアを閉める。
どうして僕はこんなに用心しているんだろう。
ここに敵はいないはずなのに。
でも、あの音は──。
「おー、開いた開いた」
「おっまたせー、いいコにしてたかぁ?」
下品で野卑るような、媚びているかのような声が、彼らの開けた部屋の中にかけられて、電気が点けられる。
とはいえ、煌々とした灯りではなく、少し明るい程度に落とされた灯り。
この程度なら、とまた少しドアに隙間を作るが、部屋の中までは見えなくて、マリアにじっとしてるように囁くとそっと廊下に出てみる。
廊下の方が暗いので中からは僕が居るのは分からないはずだし、逆に僕のいる位置からは部屋の中がよく見えた。
「──!」
廊下に出た僕の目に入ったもの、に声が出そうになって思わず手で口を塞いだ。
薄っすらと、音の正体に気付きながらも、信じたくなかったものが、そこにあった。
鎖で繋がれて宙にぶら下げられている長い金髪の半裸の女。
鎖が揺れる度に胸と髪が揺れて、身体を半分ほど隠していた。
金髪──まさか、まさか?
覚えのある緩くウェーブのある金色の髪は、まさか……。
まさか、ア……リス……なのか?
なんで教会で死んだはずのアリスがここに?
半裸の女が動いてガチャンと派手に鎖の音がして、はっと我に帰る。
部屋の中をよく見ると、髪の長さと色は似ていても、顔や身体付はアリスとは似ても似つかない女だった。
足は床に付いているのかどうかは分からない。
扇情的な下着が申し訳程度に身体を覆って、口に声が出ないようにする道具が咥えさせられているせいで、女の口元からは涎が顎まで伝って床にと滴り落ちていた。
男が二人、女の下着を眺めながら女の身体のあちこちに触ると嫌がるように身体を捻り、その度に鎖がガチャガチャと煩く音を立てる。
【────!】
「どうしたよ、今日はえらくご機嫌斜めだなぁ」
「腹でもへってんじゃねぇの?」
「ま、腹がへってても食わせてはやれねぇけどな」
ぎゃははと男たちが下卑た声で笑う。
男の一人が鎖を緩めたのか、女の身体が少し床に近づいて、ちょうど男たちの身長より下くらいに頭の位置が来ると、男の一人がガチャガチャとベルトを緩めているのが見えた。
もう一人の男は女の身体が動かせない程度に鎖を調整しているようで、女が動いても鎖が鳴るだけで、自由にはならないようにしていた。
「さぁて、今日は俺が先でいいよな?」
「ああ、鎖は俺が見てるからいいぜ」
ズボンを下ろした男は女の胸を掴むと下着から露にさせ──そこで見ていられなくなった僕はドアを背にした。
「こんなの相手でも興奮するなぁ」
「濡らすの忘れるなよ、それとゴムもな」
「わかってるって」
「さぁって、今日もいい気分にさせてくれよぉっ」
「くっ、相変わらずキツい。
イイぜっ、もうイッちまいそうだっ」
【────っ!】
「おいおい、そりゃ早すぎるぜ」
鎖を調整している男が下品な笑い声を立てている。
ガチャガチャと女が暴れる度に鎖が鳴って、男の下卑た笑い声と一緒に廊下にまで響いてくる。
こいつらは、何をして──。
何を相手にしてるんだよっ!
僕の後ろで小さく息を飲む声がして、振り向くとマリアが中の様子を僕の肩越しに見ていた。
真っ青なマリアの顔が信じられないと言うように歪んで、叫び出さないように自分で自分の口を押さえていた。
マリアの手を掴み、この穢れた場所から僕は走り出した。
夢中になっている男たちには、僕らの足音など気付きもしないだろうけど、音を立てないようにして、真っ暗な廊下を明るい場所を目指して走り続けた。
しばらく走って、明るい場所に出ると、二人して廊下にへたり込んだ。
そんな僕らを通り過ぎる人たちが不思議そうに眺めていた。
「……神よ、神……お許し下さい。
ああっ、許されません!
あんな非道な事はっ!
地獄に落ちて焼かれてしまいます」
神に許しを乞おうとペンダントの十字架を握り締めているマリア。
十字架が手に食い込むほど握り締めて、手が白くなっているのに気付いてマリアの肩を引き寄せる。
「うん……許される事じゃない……。
あれは、人間のする事じゃない……」
彼らの犯していたのは、攫った女性とかではなく、かつて女性だったモノ。
彼らが、ルークさんたちに黙ってZを飼って、好きな時にああやって性欲を発散させているんだろう。
もう、そんなのは人じゃない。
まともな人間のすることじゃない!
やっと出会えた生きた人たちのいる場所で、あいつらは!
マリアを抱き締めて、僕は悔しいのか、腹を立てているのか、悲しいのか、何が何だか分からないままに泣いていた。
僕の胸の中で、マリアも泣いていた。
ずっと十字架を握り締めたまま、神に許しを乞いながら。
僕は、ルークさんにこの事を言うべきかどうかを迷っていた。
Zにあんな事をできる奴が、発散できる先がなくなったらどうなるか。
ここの女性を襲うんじゃないかとか、色んな事を考えてしまって。
出て行く僕が、後の事も考えず無責任に言ってしまってもいいものか、言わずにいていいものか、ずっとそれを迷っていた。
その夜、僕もお風呂を借りることになって、ルークさんと他の人たちと一緒だったけど、話をして賑やかにとか、そういう楽しいことにはならなかった。
お湯で汗や汚れを落として気持ちがいいはずなのに、僕の心は陰鬱としていて、せっかくのお風呂だというのに、ちっとも気分がさっぱりしなかった。
ルークさんの顔を見ては、迷う気持ちに言葉が出なくて、目を反らしたりしてしまう。
そんな僕を不思議そうにルークさんが見ていた。
「シュウ君、しばらくはまた入れないだろうからゆっくり入ってるといいよ」
そんな僕を察してか、お湯に浸かっている僕に声をかけて、ルークさんは先に出ていった。
お湯は透明で温かくて、久しぶりに洗った髪も身体もすっきりと綺麗になったのに。
僕の気持ちだけが休まらなかった。
それでも、僕の迷いに関係なく時は流れて過ぎていくのだった。
鉢を持って少し動かすと簡単に人一人が通れるくらいの隙間が出来て、その奥に進んで行く。
【────】
もう、はっきりとその音が聞こえて、ひとつのドアノブの向こうからだと気付く。
向かい側のドアノブは鍵もかかっていないのか簡単に開いて、何も無い部屋だった。
両隣二つを含めて鍵がかかっていて、音はこの真ん中から聞こえた。
両隣二つからも、はっきりとは音がしないが、時折小さな物が擦れるような音がしていた。
とはいえ、ずっと廊下でぼんやり音を確認していたわけではなく、数分もかかってはなかった、と思う。
肩に手を置かれて、びっくりして声を上げようとした口を手で押さえながら、手の正体がマリアだったことにほっとしつつ、なぜ来たのか聞こうとして、その理由を廊下のコツコツ言う足音で気付いた。
鍵のかかっていないドアの中にマリアを連れて入り、ドアを締め切らないようにして様子を伺う。
足音は観葉植物の鉢を越えて、僕たちの居る廊下にと近づいて来る。
コツ、と足音が止まり、暗闇の中ドアの隙間から目を凝らすと、真ん中のドアの前に人影が二つあった。
「おい、早く出せよ」
「わかってるって、ちょっと待てよ。
鍵……鍵と」
カチャカチャと金属の触れ合う音がして、この二人の男が部屋の鍵を出しているのが分かる。
「鍵穴が見えねぇよ。
灯りを点けろ」
「ちっ、ライターしかねぇぞ」
ライターを灯す音に隙間から覗いているのが分からないようにそっとドアを閉める。
どうして僕はこんなに用心しているんだろう。
ここに敵はいないはずなのに。
でも、あの音は──。
「おー、開いた開いた」
「おっまたせー、いいコにしてたかぁ?」
下品で野卑るような、媚びているかのような声が、彼らの開けた部屋の中にかけられて、電気が点けられる。
とはいえ、煌々とした灯りではなく、少し明るい程度に落とされた灯り。
この程度なら、とまた少しドアに隙間を作るが、部屋の中までは見えなくて、マリアにじっとしてるように囁くとそっと廊下に出てみる。
廊下の方が暗いので中からは僕が居るのは分からないはずだし、逆に僕のいる位置からは部屋の中がよく見えた。
「──!」
廊下に出た僕の目に入ったもの、に声が出そうになって思わず手で口を塞いだ。
薄っすらと、音の正体に気付きながらも、信じたくなかったものが、そこにあった。
鎖で繋がれて宙にぶら下げられている長い金髪の半裸の女。
鎖が揺れる度に胸と髪が揺れて、身体を半分ほど隠していた。
金髪──まさか、まさか?
覚えのある緩くウェーブのある金色の髪は、まさか……。
まさか、ア……リス……なのか?
なんで教会で死んだはずのアリスがここに?
半裸の女が動いてガチャンと派手に鎖の音がして、はっと我に帰る。
部屋の中をよく見ると、髪の長さと色は似ていても、顔や身体付はアリスとは似ても似つかない女だった。
足は床に付いているのかどうかは分からない。
扇情的な下着が申し訳程度に身体を覆って、口に声が出ないようにする道具が咥えさせられているせいで、女の口元からは涎が顎まで伝って床にと滴り落ちていた。
男が二人、女の下着を眺めながら女の身体のあちこちに触ると嫌がるように身体を捻り、その度に鎖がガチャガチャと煩く音を立てる。
【────!】
「どうしたよ、今日はえらくご機嫌斜めだなぁ」
「腹でもへってんじゃねぇの?」
「ま、腹がへってても食わせてはやれねぇけどな」
ぎゃははと男たちが下卑た声で笑う。
男の一人が鎖を緩めたのか、女の身体が少し床に近づいて、ちょうど男たちの身長より下くらいに頭の位置が来ると、男の一人がガチャガチャとベルトを緩めているのが見えた。
もう一人の男は女の身体が動かせない程度に鎖を調整しているようで、女が動いても鎖が鳴るだけで、自由にはならないようにしていた。
「さぁて、今日は俺が先でいいよな?」
「ああ、鎖は俺が見てるからいいぜ」
ズボンを下ろした男は女の胸を掴むと下着から露にさせ──そこで見ていられなくなった僕はドアを背にした。
「こんなの相手でも興奮するなぁ」
「濡らすの忘れるなよ、それとゴムもな」
「わかってるって」
「さぁって、今日もいい気分にさせてくれよぉっ」
「くっ、相変わらずキツい。
イイぜっ、もうイッちまいそうだっ」
【────っ!】
「おいおい、そりゃ早すぎるぜ」
鎖を調整している男が下品な笑い声を立てている。
ガチャガチャと女が暴れる度に鎖が鳴って、男の下卑た笑い声と一緒に廊下にまで響いてくる。
こいつらは、何をして──。
何を相手にしてるんだよっ!
僕の後ろで小さく息を飲む声がして、振り向くとマリアが中の様子を僕の肩越しに見ていた。
真っ青なマリアの顔が信じられないと言うように歪んで、叫び出さないように自分で自分の口を押さえていた。
マリアの手を掴み、この穢れた場所から僕は走り出した。
夢中になっている男たちには、僕らの足音など気付きもしないだろうけど、音を立てないようにして、真っ暗な廊下を明るい場所を目指して走り続けた。
しばらく走って、明るい場所に出ると、二人して廊下にへたり込んだ。
そんな僕らを通り過ぎる人たちが不思議そうに眺めていた。
「……神よ、神……お許し下さい。
ああっ、許されません!
あんな非道な事はっ!
地獄に落ちて焼かれてしまいます」
神に許しを乞おうとペンダントの十字架を握り締めているマリア。
十字架が手に食い込むほど握り締めて、手が白くなっているのに気付いてマリアの肩を引き寄せる。
「うん……許される事じゃない……。
あれは、人間のする事じゃない……」
彼らの犯していたのは、攫った女性とかではなく、かつて女性だったモノ。
彼らが、ルークさんたちに黙ってZを飼って、好きな時にああやって性欲を発散させているんだろう。
もう、そんなのは人じゃない。
まともな人間のすることじゃない!
やっと出会えた生きた人たちのいる場所で、あいつらは!
マリアを抱き締めて、僕は悔しいのか、腹を立てているのか、悲しいのか、何が何だか分からないままに泣いていた。
僕の胸の中で、マリアも泣いていた。
ずっと十字架を握り締めたまま、神に許しを乞いながら。
僕は、ルークさんにこの事を言うべきかどうかを迷っていた。
Zにあんな事をできる奴が、発散できる先がなくなったらどうなるか。
ここの女性を襲うんじゃないかとか、色んな事を考えてしまって。
出て行く僕が、後の事も考えず無責任に言ってしまってもいいものか、言わずにいていいものか、ずっとそれを迷っていた。
その夜、僕もお風呂を借りることになって、ルークさんと他の人たちと一緒だったけど、話をして賑やかにとか、そういう楽しいことにはならなかった。
お湯で汗や汚れを落として気持ちがいいはずなのに、僕の心は陰鬱としていて、せっかくのお風呂だというのに、ちっとも気分がさっぱりしなかった。
ルークさんの顔を見ては、迷う気持ちに言葉が出なくて、目を反らしたりしてしまう。
そんな僕を不思議そうにルークさんが見ていた。
「シュウ君、しばらくはまた入れないだろうからゆっくり入ってるといいよ」
そんな僕を察してか、お湯に浸かっている僕に声をかけて、ルークさんは先に出ていった。
お湯は透明で温かくて、久しぶりに洗った髪も身体もすっきりと綺麗になったのに。
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