追放されたもの同士の冒険者パーティー 

東風谷 六花

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「作戦はどうしようか。」
「んなこと言ってる場合じゃねえだろ!」
「では、なにか案が」
「ねぇ!…俺がいく!その間に作戦考えてろ!」
そう言うと、俺は怪物に飛びかかった。でかいゴブリンみたいな見た目だ。
「うぉらあああ!!!」
切りかかり、傷口に毒を染み込ませる。
「うし、いい感じぃ!」
身体中に傷をつけて手応えを感じた。ちょうどそのとき、フィオナが声をかけた。
「危ない!避けてよね!ファイアーファング!!」
炎が後ろから迫る怪物の手を焼き払った。
「僕もいく!」
しばらく驚きで動けないでいたエマが走ってきた。
「うらああああ!!やるぞー!!」
機動力がなくなるはずの大剣をブンブン振り回し、あっという間に怪物の傷が増えた。俺の毒も聞いてきたようで、よろよろとしている。
「よし、いい感じだね。みんな!下がって!」
? よくわからないまま、レオンの指示に従う。
「いくよー!それっ!」
なにかを投げ込んだ。そして、呪文を唱える。
「ゲヘナフレイム~。」
その瞬間、みたこともないほどの爆発が起こった。
「な、何をしたんだ?」
「えっとね~、水素と~、酸素まぜまぜして~、火をつけただけ~。」
「す、すごー!!よくわからないけど、すごー!」
エマが眼をキラキラさせている。
「そうだろうそうだろう」
レオンは調子に乗っている。
 しかし、水素爆発か。っ!?水素爆発ってなんだ?俺は、科学なんて興味持ってないし、本来ならば水素と酸素も聞いたことがなかったはず。科学はそんな有名と言うかメジャーでもないし。なんでこんなこと知ってるんだ?……まぁいいか。うん。

「ヴィクター、どしたのー?」
エマが無邪気に声をかけてくる。
「あ、あぁ。ちょっと、その、考え事してただけだ。それより、依頼達成したから戻ろうぜ。」
「うん!」
俺たちは、瞬間移動装置でギルドに戻ってきた。
早速報告する。
「実は、大きいゴブリン……たぶんジャイアントゴブリンですね。が、出没しました。」
「そうですか。大変でしたね。」
「はい。倒すのに手間取りました。」
「た、倒した?新生パーティーの君たちが?」
「はい。これが、ドロップアイテムです。」
「わ、わかりました。それでは、報酬の1万ゴールドです。
お疲れさまでした。」
「はい、どうも~。」
やり取りを終えて、テーブル席にきた。
「ねえねえ、私の魔法、すごくない?」
「僕の大剣裁きの方が、かっこよかった!ゼッタイニ。」
「いやいや、俺の華麗な戦いかたには負けるでしょ。」
「「なんだと~!!」」
「まあまあ、喧嘩はやめてくださいよ。どうせ私の大爆発が一番なんですから。」
「はぁ!?」
「えぇ!?」
「なんで!?」
そう言ってわちゃわちゃしながら、楽しい時を過ごした。
今日はいい夢がみれそうだ。
というか、もう眠くなってきた。今日はいつもよりアルコールが強い気が……ZZZ
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