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プロローグ
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僕は、河童だ。
河童などいない、と君は言うだろう。
それはそうだ。大概の人間は僕の姿が見えないのだから。
でも、僕が存在しているということを覚えていてほしい。
いつか、僕の気配を感じるかもしれない。
朝、川の底で目をさます。
キュウリを一本齧る。
キュウリを盗りに行ったり、
ゴロゴロしたり、
散歩したり、
泳いだり。
夕方になる。
キュウリをまた齧る。
寝る。
人間になる夢を見る。
今までこの生活だったし、これからもこの生活を送っていく、
はずだった。
河童などいない、と君は言うだろう。
それはそうだ。大概の人間は僕の姿が見えないのだから。
でも、僕が存在しているということを覚えていてほしい。
いつか、僕の気配を感じるかもしれない。
朝、川の底で目をさます。
キュウリを一本齧る。
キュウリを盗りに行ったり、
ゴロゴロしたり、
散歩したり、
泳いだり。
夕方になる。
キュウリをまた齧る。
寝る。
人間になる夢を見る。
今までこの生活だったし、これからもこの生活を送っていく、
はずだった。
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