百日紅

風枝ちよ

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百日紅

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元カレさんとどんなセックスをしていたんですか
初体験はいつですか
同棲し始めた時はどれぐらいセックスをしていたんですか
どんな対位で
どんな言葉をかけられていたんですか
元カレのちんこを美味しそうに舐めてたんですか
僕は元カレの代わりですか
穴埋めにすぎませんか
僕は君の全てを知りたいのに
君の全てを知りたくないと思ってしまう
知ってしまえば
きっと嫉妬に狂ってしまう
今でさえ
君のかわいさの裏に元カレの影を見てしまうのに
元カレといるときの君はかわいいです
めちゃくちゃかわいいです
死ぬほどにかわいいです
そのかわいさは
僕に向けられることはありますか
そのかわいさを
僕が引き出してあげられますか
僕の前で君はそんな風に笑ってくれますか
かわいくなってくれますか
1日5回ってそれは誰としたんですか
いつしたんですか
それじゃあ僕は6回したらいいですか
そんなことをしても意味ないですか
そんなことばかり考えてしまいます
元カレの精子は美味しかったですか
君の気持ちは全て元カレに向けられていましたか
そんなに元カレとの思い出が大事ですか
僕のことを見てはくれませんか
そんなに元カレが好きでしたか
僕のことを好きになってくれたのはなぜですか
僕と付き合ってくれたのはどうしてですか
こんなことをずっとずっと考えてしまう僕に
彼氏になる資格はありますか
僕は初彼女なのに
童貞なのに
君の全てを知ることはできないのに
僕の5年間は君の元カレに値しますか
僕に元カノがいないのは君にとって幸福ですか
元カレを助手席に乗せるほど好きでしたか
初彼氏はいつですか
初体験はいつですか
君は僕のことだけを考えていてくれますか
僕は童貞だからいけませんか
こんなに考えなくてもいいことを
うじうじと深夜に考えてしまうからいけませんか
考えてしまうから負担ですか
こんなことを話した時にごめんねって言われるのが
すごく嫌です
嫌なことを思ってしまうのが嫌です
君の知らないところで泣いてしまうのが嫌です
全部全部君に押し付けてしまいたいです
僕の辛さを
君にも知ってほしいのです
でも嫌です
こんなことを考えてるって知ってほしくないです
僕は物分かりのいい顔をして大丈夫だよって言っていたいです
君の横で
君の声だけを聞きながら
笑ってたいです
心の奥にずっとずっと黒い塊があるのです
時々それがどうしようもなく大きくなってしまって手もつけられないのです
一瞬でも目が合ってしまうと
目が離せなくなってしまって
ずっと囚われてしまうのです
縛られてしまうのです
呪われているのです
元カレがいてもいいよって
いいわけないです
めちゃくちゃ嫌です
元カレとどんなことをしていたんですか
生でしたことはありますか
僕だって君と生でしたいです
君の中に愛を注ぎたいです
僕は君に何かしてあげられますか
僕は君を救えますか
僕はどうしたらいいですか
君のかわいさは元カレに作られたものですか
なんでずっと元カレの話ばかりするんですか
なんでいつも他のフォロワーと通話してるんですか
年上が好きですか
金がある男が好きですか
こんな小さな事でぐちぐちと悩む男は女々しくて嫌いですか
とうしようもないことを
どうしようもないことで
ずっと沈んでしまう僕は弱い男です
どうしようもないのだから
話してもどうにもならないのだから
ごめんねって
君をまた困らせてしまうだけで
なんにも解決してはいないのに
また話して
泣いて
自分だけが気持ちよくなりたくないのです
君に押し付けたくないのです
君に嫌われたくないのです
こんな我儘ばかり言って
君を縛りたくないのです
寝たら忘れられますか
通話したらその数時間だけは
寝るまでと起きてからの30分間だけは
幸福でいられますか
通話と通話の間の時間は
私はどうやって生きていけばいいですか
君のことが好きです
大好きです
ずっと話してくれる君が好きです
好きって言ってくれる君が好きです
だから嫌なんです
元カレの話が好きですか
ほんとに僕が彼氏でよかったんですか
きっともっとちゃんとしてて自立してて
かっこいい大人のほうがいいんじゃないですか
見るもの全てが
聞くこと全てが
君というフィルターを通して自分の中に入ってくるのです
何を見ても何を聞いても
全部全部君のことを考えてしまうのです
君のことが好きです
だから嫌です
元カレがいたのも嫌です
元カレと楽しそうにしている動画をあげているのが嫌です
嫌ですって言った時にごめんねって言うのが嫌です
言わせてしまうのが嫌です
気を使わせてしまうのが嫌です
嫌なことを考えてしまうのが嫌です
嫌だと思ってしまうのが嫌です
全部嫌です
君を嫌いになりたくないです
嫌いになりようがないです
とうしようもなく好きです
大好きです
君のことが大好きです
好きだからこんなにも辛いのです苦しいのです
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