DT腐男子の妄想録

風枝ちよ

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水泳の追試のためにプールで練習して、その流れでヤっちゃって夏。

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夏だ。
太陽は春の柔らかさを忘れたように燃え、アスファルトは照り返し、焼けるような毎日を溶けるように過ごしている。
夏休みだ。
周りは花火大会だとかキャンプだとかしているらしい。
ぼくはなんでプールにいるんだろう。
塩素の匂いがツン、と鼻を刺す。
隣で悠人ゆうとくんが準備体操をしている。
元気いいなぁ。

みどり、準備体操しなかったら死ぬよ?」

死ぬの?
確かに溺れたら死ぬかもだけど……死ぬね。
これは死にそう。

「ん……やる」

ぼくは悠人くんの横で準備体操を始める。
悠人くんの引き締まった身体が太陽に照らされている。
ぼく、肌白いなぁ…。

「よし、始めるか」

地獄のシャワーって浴びないの。

「今先生いないからなぁ」
「そっか」
「じゃ、始めようぜ」
「うん」

悠人くんがプールに飛び込む。
白い飛沫が高く待って、泡が湧く。
ぼくはゆっくりとプールに入る。
火照った身体が水に冷やされる。

「翠ってどんぐらい泳げんの?」

悠人くんが当たり前のように泳いできて言う。

「3、くらいかな」
「25mの3往復?」
「……3m…」
「は?」

悠人くんが飛べない鳥を見るような目でぼくを見る。
ぼくは泳げない人間。

「ちょっと泳いでみ?」
「うん……」

ぼくは息を肺に溜めて、顔を水につける。
プールの底を蹴って、ぼくの身体は水の中にすーっと

「ぁがぼごぃふわふぇほっ!?」

いくわけがなかった。
重力に引かれて水の底に堕ちそうになって、慌てて足を付く。

「大丈夫か?」
「ふー、……だ、大丈夫」
「もう泳げないってレベルじゃねえな」

言わないで。
泳げないからこんな夏休みにプールにいるんだから。

「悠人くんは泳げるの?」
「泳げるからお前が呼んだんだろ?」

泳げなかったら呼んでないね。

「でもどうするかなー」
「どう、って?」
「どうやってもお前泳げなさそうじゃね?」

それは思う。
一生泳げないままで溺れて死ぬのかもしれない。

「ごめん……」
「え、ちょ、落ち込むなって! とりあえず練習してみようぜ? 追試あるんだろ?」

水泳の追試って意味がわからない。

「うん。がんばる」
「頑張ろうぜ!」

悠人くんが拳をあげる。
水がパシャ、と跳ねて夏。



「まずはバタ足とかじゃね?」

悠人くんがぼくの手を掴む。
これはできるなぁ。

「膝からじゃなくてさ、もっと足全体使って」
「足全体?」
「だから、こうして……」

悠人くんはプールの壁を掴んでバタ足をする。
足が一直線になって、飛沫がボシャボシャと跳ねる。

「おおお……すごい」
「褒めろじゃなくてやれっつってんの」
「……はい」

悠人くんの手を掴む。
筋肉質な手だ。

「こう……?」
「膝が曲がってるじゃん」

足を振る。
パチャパチャ、と水が揺れる。

「お前足伸ばせねえの?」
「伸ばせるよ……」
「じゃあ伸ばせよ。手抜いてんの?」
「真面目にやってる…」

パチャパチャパチャ。
悠人くんがすごい睨んでくる。
これでも真面目にやってるんだよ?

「なんでできねえかなぁ」

なんでできるかなぁ……。

「何か言った?」
「言ってない」

悠人くんが片手を離す。
まって溺れる。

「俺が持ってあげるからさ、足動かせよ」
「う、うん」

さり気に優しかった。
悠人くんの片手がぼくの身体を触る。
少しずつ下に滑って。

「……ぁんっ///」
「え」
「…………//////」
「………………」
「……」
「………」

完全に失敗した気がする。
溺れてしまいたい。

「えっと……?」

悠人くんが困惑する。
ごめんほんとごめん。
いっそ殺して。

「……ごめん」
「謝らなくてもいいけど…さっきの声、もっと聴きたいかも」

悠人くんの手がぼくの下の方を触る。

「……ぁっ…駄目って……///」
「声可愛いじゃん」

下の方を水着の上から触られる。
ぼくの下の方が少しずつ上に上がり始める。

「勃ってきてんじゃん」
「触るからでしょ…んぁっ///」

ちゃぽん、と水が音を立てる。

「あのさ、俺のも……いいかな」
「え?」
「は?」

ん?

「悠人くんの、シてほしいの?」
「シてほしいわけじゃないけど、翠がシたいんだったらシてもいいぜ、って話」

へぇ。

「シてほしいんだね」
「だから違うっつってんだろ犯すぞ」

犯すの?

「仕方ないなぁ」
「やっぱシたいんだろ?」

シたくないと言えば嘘になるかもしれない。
むしろシたい。
けど悠人くんのされるがままっていうか掌の上っていうのが癪というか。

「……シたい」
「だよなぁ?」

悠人くんの圧がすごい。
ぼくは手を悠人くんの下の方に。
え、すごいもう勃ってる。

「翠のせいだからな?」

ぼくのせいにされた理不尽。
ぼくは悠人くんの下を擦る。
冷たい水の中で悠人くんの熱が掌に伝わる。

「気持ち、いい……?」
「んー……。翠の中の方が気持ちよさそう」
「え?」
「ごめん」
「………………」
「…」
「……」

悠人くんどうしたんだろう。
ぼくの中ってことはスるってことだよね?
スるってことはヤるってことで。
ヤるってことは挿れるってことだよね?
……悠人くん変態。

「えっと……」
「ごめんな忘れろ」
「挿れたいの?」
「挿れたくねえし」
「……いいよ」
「は?」
「だから、挿れてもいい、って言ってる」

悠人くんが迷う。

「ほんとにいいのか?」
「ほんとにいいよ」

悠人くんがまた迷って、多分変な結論を出して、ぼくを見る。

「じゃあ、挿れるけど……腰、出せよ」
「緊張してる?」
「してねえよ?」

回って背中を悠人くんに見せる。

「肌、白いんだな」
「コンプレックスなんだけど」
「そうか? 綺麗じゃね?」

俺のこの黒いのに比べたらな、と悠人くんが言う。
多分人は、自分にないものを探しては不安になる生物なんだと思う。
自分の利点が見えない分余計に不安が増す。

「そんなことない……」
「ふぅん?」

背中を何か温いものが這う。

「ひぁんっ?!///」
「……しょっぱ」

舐めたの?
背中舐めたの?
気持ち悪くはなかったけど。

「んっ……///」

悠人くんの手が水着の中に入ってくる。
コポ、と水着の中の空気が抜ける。

「もう挿れたいんだけど……」
「挿れたいの?」
「……挿れたいに決まってんだろ」

悠人くんが屈辱的に絞り出すように、言う。

「ん……来て///」

悠人くんが水着を下ろして。
悠人くんの下がぼくの下の後ろにあてがわれる。
……複雑。

「んっ……///」
「大丈夫か?」
「だいじょう、ぶ……///」

悠人くんの下が中に入ってくる。
熱が、伝わる。

「ぁ……はぁっ///」

熱が中を温めて。
ぼくの下の前の方も熱くなる。

「はぁ…翠の中、あったかいな」

ぼしゃ、と水が震える。

「ぁんっ……ぁ…///」

熱が中を溶かして、悠人くんの形を感じる。
段差が張っている。

「翠……///」

名前を呼ばれて、身体が熱くなる。
散々に腰を打たれて。
突かれて。
ぼくの下の前後は高まっていく。

「翠…っ!////」

悠人くんの下が膨れる。
中が圧迫されて、ぼくの高まりも昂ぶる。

「ぁんんっ…ぁっ……!//////」
「……っ!///」

熱が吐き出される。
ぼくの前からも熱が放たれて、塩素の海に漂う。




「追試、受かった?」
「んーギリギリね。先生がいいって言ってくれた」
「そか」

悠人くんが嬉しそうに言う。

「でさ、よかったら……」
「何?」
「海、行かない?」
「泳げねえのに?」
「泳げるようになったの!」
「そかそか」

悠人くんは子供の成長を見守る老人の顔になる。

幸平こうへいとかかおるとか誘ってさ、みんなで行こうよ」
「そうだな」

悠人くんが柔らかく微笑む。
暑い日差しが一層熱くなって、ぼくの顔も夏。
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