DT腐男子の妄想録

風枝ちよ

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暗黒なる闇の戦士の休息

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『嗚呼……この世界はなんて儚いのだろう……。人の命はこんなにも軽く脆く尊いのに……。もし明日この世界が消えるとしても僕は
りんー? 先輩が呼んでるよ?」

クラスメイトに仮の名前を呼ばれ、日記暗黒なる備忘録を書いていた手が止まる。
僕の心は現実世界に戻ってくる。
教室のドアを見る。
知らない先輩が僕の顔をじっと見ている。

「行かないの?」
「あ、うん。今行く」

僕は日記過去の闇を閉じて教室を出る。

「じゃ、行くか!」

先輩はごく自然に歩き出す。
僕は慌ててついて行く。



「やっぱ屋上って気持ちいいよなぁ?」

先輩の前髪が風に吹かれる。
ファサ、とそれはまるで春を運んできているみたいに。

「何しに、来たんですか」
「ちょっとさ、君に話があって」

先輩は僕のほうを向いた。
先輩の向こうに銀杏の葉が見えた。
また風が吹いて、一枚の葉がはらりと堕ちる。

「何、ですか」
「好きな人とか……いる?」

急に何を言い出すのだろう。
すきなひと。
頭の中にいくつか顔が浮かんで、消える。
好き、というはっきりした感情ではない気がする。

「いない、です」

正直に答えると、先輩は意外そうな顔をした。
皆が恋してるってわけじゃないと思うけど。

「……先輩は、いるんですか?」

間を埋めるために、形式的に訊く。
先輩の好きな人なんて興味はなかったし、なんで僕にそんな話をしてるんだろうって思うし、まずこの人誰だろう。

「オレはいるよ?」
「どんな人ですか?」
「んーと……初めて見たときになんかぐっと来たっていうか、」

ぶっちゃけ一目惚れなんだけどね、と先輩がはにかむ。
なんつーか好きになったんだよな。
そうですか、と僕は機械みたいな返事をする。

「話、終わったんですか?」
「終わってねーよ! むしろこれからが本題っつーか……」

先輩の顔が赤くなる。

「だからだな、オレはお前のことが、す

びゅう、と風が吹いた。
銀杏の真っ黄色な葉がパラパラと舞い堕ちる。
地面に敷き詰められていた葉たちも舞い上がって、空いっぱいに黄色が広がる。
先輩は風に押されて、よろめいた。
僕も風に吹かれてよろめく。
先輩を支えようと手を伸ばす。
バランスを崩して倒れそうになる。
先輩が僕を助けようとして、一緒に倒れこむ。
ふたりはどす、と屋上に倒れた。
目の前に先輩の顔がある。

「……ぇ」
「…………っ!////」

ごめん、とかすまない、の前に、先輩が戸惑って僕を見る。
僕の顔は赤くなる。
先輩の手が僕の股間に当たっていて、僕の股間は微かに膨らんでいて。

「違うんです……////」

僕はそっと声を出した。
何が違うのだろう。

「……触っても、いいか?」

僕が答える前に、先輩の手が動く。
ズボンの上からスリスリと擦られる。
股間が膨らんでいく。

「……んっ…///」
「脱がすよ」

先輩が慣れた手つきで僕のズボンとパンツを下ろす。
膨れた股間が風に当たる。
先輩の手のひらが僕の股間を包む。
先端から透明な液が垂れて、クチュ、と音を立てる。

「ぁっ…ゃんっ……はぁっ////」

クチュクチュクチュ
先輩の手が上下に動く。
僕の股間に快感が溜まる。

「…ゃあっ……せんぱ……んあっ!////」
「こっちも……いいかな」

先輩の指が、入口の周りをグリグリと押す。

「ひゃんっ…そこ、は……っ!///」

ヌプ…と指が中に入った。
異物感。
でも少しだけ、ほんのすこしだけ気持ちよくもあって。

「……ぁっ…ゃんっ!////」

先輩の指が中で動き回る。
僕の中が拡げられていくようで、恥ずかしくて。

「そろそろ、挿れるぞ」

先輩がズボンを下ろす。
パンツも下げると、凶暴なくらいの膨れた股間が顔を出した。
先輩の股間が僕の入口に当たる。
クチュ、と音が出る。

「……んっ!////」

先輩のが少しずつ中に入ってくる。
指よりも強烈な違和感を感じる。
僕はぎゅっと目を瞑る。

「ごめん……大丈夫か?」

先輩の声が優しく降る。
僕は微かに首を動かす。
先輩が安心したように微笑んでズチュ、と腰を動かす。

「んっ……ふっ…はぁんっ///」

ズチュッと先輩のが中を擦る。
液体が音を立てる。

「ひゃ……ぁあんっ!////」

ず、と奥を突かれる。
反射的に腰が浮く。
ず、ず、ず。

「ぁっ…やぁっ……ひぁんっ////」

奥を突かれて、頭が真っ白になる。
僕の股間から透明な液がトロトロと零れる。

「……凛///」

先輩が僕の名前を呼んだ。
耳の中に声が潜って、真っ白な脳内に先輩の声だけが響く。
ズチュ、とまた突かれる。

「……すき、だ…………////」

先輩が奥まで入ってくる。
すき。
まっすぐなその声が。
僕の脳を溶かした。

「すきだ、凛……っ!///」

先輩が僕の奥を突く。
強く、つよく。

「あっ…ゃんっ! ……ぁあんっ////」

すきだ、すきだ、と先輩が呟く。
昂ぶる。
パチュ、と腰を打つ。

「ぁっ……ゃっ…はぁっ////」

先輩のが大きくなる。
僕の股間もビクンと跳ねて。

「ゃんっ……ぁああんっ!//////」
「……っ!////」

先輩の熱が中に注がれる。
僕の股間からも白い液が迸る。
グチュ、と中が音を立てる。



「凛。……好きだ」

先輩は顔を赤くして、でも真っ直ぐに僕を見て、言う。
風が柔らかく通り過ぎる。

「……ありがとう、ございます」

僕はつい俯いて視線を逸らす。
僕の足元で葉っぱがくるくるくるくる。
くるくる廻っている。

「返事、聞いてもいいか?」
「…………魔界の盟約に従ったら、考えてやろう」
「え?」

あああ違う。
何言ってるんだろう僕。
すぅ、と先輩が息を吸う。
右手を高く掲げる。
んえ。

「魔界の盟約に従い……我、汝を我が従僕とせん……」

んええええっ?!
先輩どうしたんですか。
自分でもやってて何だけど、……引く。

「これで、いいか…?」

先輩が戸惑って訊く。
えっと。

「従僕より永遠とわなる下僕げぼくのがしっくりくるのだが……あ。しっくりきます」
「下僕でいいの?」
「はい!」

先輩はまた戸惑って微妙な顔をする。
風が吹いて、銀杏の葉がパラパラと堕ちる。
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