DT腐男子の妄想録

風枝ちよ

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「引っ越しの手伝いのお礼何がいい?」「童貞もらってください!」「……童貞、なの?」

攻め目線

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「童貞もらってください!」

もはや脊髄反射的に、耳からそのまま喉に命令が送られたみたいに、気付いたら言っていた。
なんか言ってるな、と言った後に脳が認識した。
俺何言ってるんだろ。
失敗してるなぁ、と他人事のように思う。
客観視して現実逃避してみる。
真冬まふゆの動揺が空気で伝わる。

「この通りです!」

額を床すれすれまで下げる。
膝は折り曲げて正座。
そこから床に手をついて上体を倒している。
ザ☆DOGEZAって感じの土下座DO☆GE☆ZA
真冬はさらに動揺する。

「……えっと」

ボソッと呟くように、言う。
俺は少し目線を上げる。

「童貞、なの?」



そのちょっと前のこと。

「終わったね」
「おう」

段ボールを床に下ろして一息つく。

「今日は手伝ってくれて、ありがと」

真冬が俺を見て、言う。
その微笑みに俺の心臓は鼓動を速める。
そのまま限界を迎えて壊れそうなほどに。

「まぁ、暇だしな。いつでも呼んでいいぜ?」

真冬がふふ、と笑う。
全身が心臓になったみたいに。

「何かお礼、したいんだけど」

お礼考えてなかったなぁ、と真冬が呟く。

「お礼、何がいい?」
「童貞もらってください!」

ここから冒頭。
俺は床と一体化するほどに自分の身体を押し潰して、何かの塊みたいになって。

「この通りです!」

床にめり込んでしまうくらいに、深くふかく額を押す。

「……えっと。童貞、なの?」

真冬の柔らかい声が空気を震わす。
そこなの。
そこ訊かれるとか思ってなかったから。

「童貞だけど……なんで?」
うぐいすくん、結構ヤってそうだから…」
「ヤってねーよ?!」

俺そういう風に見られてたのショック。
よかった、と真冬が微笑む。
何がよかったんだろ。

「ぼくで童貞捨てるって、こと?」
「童貞を捧げるんだよ」
「要はその……そういうこと、をするんだよね…」
「うん」

真冬が恥ずかしそうに言う。
せっくすに恥ずかしい要素はない。
けど恥ずかしがるのはすき。

「そんなのでいいの?」

そんなのなの?
せっくすってそんなのに入るの?
むしろ最上級じゃない?

「鶯くんがいいなら、いいけど」

いい。
すごくいい。

「なら、……シよっか」

ヤります。
俺は即座に土下座から正座に移行して、真冬に近付く。
腕で真冬の身体を抱きしめて、こいつ見た目より細いな、そのまま押し倒す。

「……痛いよ…///」
「ご、ごめん! ……俺童貞だから」

童貞という免罪符。
例えば童貞なら失敗しても笑って許せるような、失敗が逆に萌え、みたいな。

「キス、してもいいか…?」
「ん……///」

真冬が目を瞑る。
ピンク色の唇がふるふると潤っている。
真冬とキスとかしていいんだろうか。
さっき流れで童貞もらってくださいとは言ったけど、流してもらうギャグだったし、本当にいいとか言われると思わなかったし。

「……来ないの?」
「馬鹿。童貞だもん」

そっとキスをする。
ふに、と柔らかく唇が沈む。

「…童貞くさいキスだね」
「童貞だからな」
「下、…触らないの?」
「今から触るんだよ」

躊躇しつつも、下に手を伸ばす。
何故か真冬がリードしてるんだけど。
もしかして真冬はもうヤりまくってるんじゃないかな、と余計な考えが頭をよぎる。
だって俺が童貞なの驚いてたし。
自分がそうじゃないから、俺が童貞だってことに驚愕したのかもしれない。
なんか慣れてるのも。
真冬の行動ひとつひとつがそう見えてくる。

「……んぁんっ!////」

真冬の股間あたりを弄ると、何かに当たって真冬の腰が跳ねた。
ここがいいのかな。
押してみると、指が入った。
ここの中も誰かが触ってたんだと思うと泣きそうになる。

「ん……気持ちいい…っ////」
「ここ、でいいのか…?」

俺は間抜けな声を出す。
ここもあそこもないだろうに。

「いい……ぁんっ! …ゃ……///」

俺の重い思考は、真冬の喘ぎ声に掻き消される。

「ぁ…ゃん……ぁっ////」

俺が何を考えていようとも、俺の指はひとりでに動いて真冬の中を掻き回す。
中が解れてくる。

「…はぁ……もう、挿れていいよ……///」

真冬が足を開く。
足の付け根が光に照らされて、入口が見える。
ぬとぉ…と液が垂れてくる。

「……真冬って、さ」
「なに?」

挿れないの、と笑いながら訊いてくる。

「俺以外とも、こういうことしてんの?」
「初めて、だけど…」
「初めてなの?」
「……うん」

えっ。
初めてなの。
初めてでこんなに慣れてるのか。
童貞オーラを身に纏った俺とは逆だな。

「なんで慣れてんの?」
「な、慣れてないよ!///」

真冬が顔を赤くして否定する。

「慣れてたじゃん」
「だって……ひとりで、シてたし///」
「ひとりで?」
「違う! 別に鶯くんを想像しながらとか、そんなんじゃないし…///」

墓穴掘ってるけど。
掘られる前に掘ってるけど。

「引かないで……///」

くすん、と真冬が涙目になる。
引いてない。
ってゆうか何その萌えの塊。

「じゃあ、今ヤってみてよ」

童貞くさいね、って目で見てくる。
お前も童貞だろうが。
真冬が足を開いて、指を入口に持ってくる。
ヌチュ、と指が入る。

「ん…ぁんんっ……はぁんっ////」

ヌチュヌチュ、と指が動いて音が出る。

「ぁっ…ゃんっ! ぁはん……////」

指がもう一本増える。
グチュグチュグチュ、と掻き混ぜられて液が漏れる。
俺の目は真冬に固定されて動かない。

「……んっ…んぁっ……ゃ…/////」
「なんか…エロい///」
「そんなに見ないでぇ……っ///」

クチョクチョと指が動く。
俺の童貞ちんこがむくむくと増大する。

「真冬、挿れたい……っ////」

がば、と真冬の足を開いて腰を入れる。
真冬の顔がすぐ近くにある。

「ひゃんっ! 乱暴だよぉ…///」
「ごめん…」

ぬち、と真冬が指で入口を開く。

「いいよ。…来て/////」

俺のちんこを入口に当てる。
あったかい。

「……挿れるぞ」

ぐ、と腰を押す。

「ゃん……っ////」

ちんこが熱に包まれて、なんかもう最高で神。
挿れてるだけで射精しそうで、まだ半分も入ってないのに。
また腰を押す。
ちんこが飲まれていく。

「ゃ……ぁはんっ! ふと、い……っ////」

ずぶずぶとちんこが吸い込まれて、根元まですっぽりと熱に包まれる。

「…ん……はぁ///」

中は柔らかく熟れてねっとりと絡みついて。
止まっているのに中はうねって、俺はもうイきそうになる。

「動いて、いいか?///」
「…うん……///」

ぬ、と腰を引く。
ぬとぉーっと内側が絡みついてくる。
腰を押し出す。
ぬちゅんっ、と液が跳ねる。
ぬちゅっぬちゅっ

「ぁっ…ゃあんっ! …ぁ、……はぁっ////」

ぬるぬると滑って擦って絡みついて。
俺はもう射精したくて、でもまだ感じていたくて。
腰をゆっくりと動かす。
ぬちゅ……ぬちゅ……

「ぁ……ひゃん………ゃ…はぁ////」

ゆっくりすると、逆に内側をしっかりと感じてしまって。

「…はぁ……ん…んぁ……ぁ////」

ぬちゅっ……ぬちゅっ……
快感が溜まっていく。

「…うぐいす、くん……っ/////」

真冬が蕩けた顔で俺の名前を呼ぶ。
声は耳を溶かして、脳に入って。
中が締めてくる。

「まふゆ……!////」

腰が自然と速くなる。
ぬちっぬちっぬちっ
液が溢れて床を濡らす。

「ぁっ! …ゃんっ! はげし、いっ…!////」

俺のちんこを内側が擦る。

「……ぁんっ! ひゃふっ! ひぁん…っ!////」

中に締め付けられる。
きゅんきゅんと鳴いて、俺から搾り取る。

「……まふゆ…っ!//////」

俺は真冬の奥に、精液を放つ。
真冬の身体がピクン、と跳ねる。



「童貞卒業、おめでと」

真冬が微笑んで言う。

「……ありがと」

喜んでもいいのかな、……いいよね。
大変喜ばしいことです。

「この部屋、」

真冬が部屋を見回して言う。
運んだ段ボールはまだ開けられてなくて、殺風景にも見える。
こんなに開けるの大変そうだな。

「ひとりで住むのは広いんだよね」
「……ペット、飼うの?」

意外に家族と離れるのは寂しいのかな。

「ペットじゃなくて、」

真冬が俺の目を見る。
どきん、と心臓が跳ねる。

「一緒に、住まない?」
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