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「引っ越しの手伝いのお礼何がいい?」「童貞もらってください!」「……童貞、なの?」
受け目線
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「童貞もらってください!」
鶯くんがぼくの目の前で土下座している。
土下座されても嬉しくはないよ。
正直戸惑う。
頭あげてよ、って言うのも上から目線だし。
後頭部に足を乗せる趣味もないし。
どうしたらいいんだろう、と迷っているとただ時間だけが進み続ける。
「この通りです!」
鶯くんは地面に額を擦り付ける。
ザ☆DOGEZAって感じの土下座。
ぼくは困惑する。
土下座なんて初めてされるから。
「……えっと」
ぼくは鶯くんに、言う。
鶯くんが少し顔を上げる。
「童貞、なの?」
その少し前のこと。
「終わったね」
「おう」
鶯くんが段ボールを床に下ろして一息つく。
ぼくは床に座って汗を拭う。
「今日は手伝ってくれて、ありがと」
鶯くんを見て、言う。
鶯くんがあせあせとなる。
ぼく、何かおかしなこと言ったかな。
「まぁ、暇だしな。いつでも呼んでいいぜ?」
ふふ、と笑う。
鶯くんがまたあせあせと手を振る。
だからぼくが何をしたの。
「何かお礼、したいんだけど」
お礼考えてなかったなぁ。
「お礼、何がいい?」
「童貞もらってください!」
ここから冒頭のシーン。
鶯くんは床と平行なほどに自分の身体を押し潰して、何かのオブジェみたいになって。
「この通りです!」
床にめり込んでしまうくらいに、深くふかく額を押している。
「……えっと。童貞、なの?」
鶯くんが顔を上げてぼくを見る。
なんか変な目で見ている。
何かズレたのかな。
「童貞だけど……なんで?」
「鶯くん、結構やってそうだから…」
「やってねーよ?!」
よかった、と思う。
鶯くんがやってたら悲しい。
「ぼくで童貞捨てるって、こと?」
「童貞を捧げるんだよ」
「要はその……そういうこと、をするんだよね…」
「うん」
そういうことをするのか。
鶯くんもそういうことしたいのかなぁ……。
「そんなのでいいの?」
お金とか臓器とか、結婚届に印鑑押してくださいとかじゃないのね。
「鶯くんがいいなら、いいけど」
鶯くんは激しく首を振る。
そんなに振ったらヘッドバンキングみたいだよ。
「なら、……しよっか」
鶯くんは即座に土下座から正座に移行して、ぼくに近付く。
腕で身体を抱きしめられて、鶯くん意外に筋肉あるんだね、そのまま押し倒される。
「……痛いよ…///」
「ご、ごめん! ……俺童貞だから」
童貞だからって許されるわけじゃないと思うけど。
拙かったりするのはいいけど度を越すとちょっと、ね。
「キス、してもいいか…?」
「ん……///」
目を瞑る。
待ってても来ないので片目を開けて鶯くんを見る。
「……来ないの?」
「馬鹿。童貞だもん」
鶯くんがそっとキスをする。
ふに、と柔らかく唇が沈んだ。
「…童貞くさいキスだね」
「童貞だからな」
「下、…触らないの?」
「今から触るんだよ」
鶯くんは躊躇しつつも、下に手を伸ばす。
鶯くんは心ここにあらずみたいな、ぼくじゃないどこかを見ているような。
何を考えてるんだろ。
「……んぁんっ!////」
鶯くんの指が股間を弄って、入口に触れた。
指が押されて先端が入ってくる。
鶯くんの指を感じる。
「ん……気持ちいい…っ////」
「ここ、でいいのか…?」
鶯くんが訊いてくる。
優しいな、と思う。
童貞だからかもしれない。
「いい……ぁんっ! …ゃ……///」
入口を弄られて声が出てしまう。
「ぁ…ゃん……ぁっ////」
鶯くんの指が中を掻き回す。
中が解れてくる。
「…はぁ……もう、挿れていいよ……///」
足を開く。
ぬとぉ…と液が垂れてくる。
鶯くんがじっと見てきて、恥ずかしさで顔が熱くなる。
「……真冬って、さ」
「なに?」
挿れないのかな。
「俺以外とも、こういうことしてんの?」
なんでそんなこと訊いてくるんだろ。
鶯くん以外とこんなことするわけないじゃない。
「初めて、だけど…」
「初めてなの?」
「……うん」
ぼくが正直に答えると鶯くんが動揺する。
ぼく、そういう風に見られてたのかな。
少し悲しい。
「なんで慣れてんの?」
「な、慣れてないよ!///」
最初なのに飛ばしすぎたかも。
もっと童貞っぽくしたほうがよかったかな。
なんとか誤魔化さないと。
「慣れてたじゃん」
「だって……ひとりで、してたし///」
「ひとりで?」
あっ違う。
違うの。
ひとりでしたりとかしてないから。
言い訳しなきゃ。
「違う! 別に鶯くんを想像しながらとか、そんなんじゃないし…///」
鶯くんが驚いた顔になる。
あっこれも違う。
まるでぼくが鶯くんを想像しながらそういうことをしてたみたいじゃん。
実際そうなんだけど、知られたくなかった…。
「引かないで……///」
くすん、と目尻に涙が溜まる。
もう嫌われたかも。
一生話してくれないかも。
「じゃあ、今やってみてよ」
童貞くさいね。
お前も童貞だろうが、って目で見てくる。
どうせ童貞だよ。
足を開いて、指を入口に入れる。
ヌチュ、と音が出る。
「ん…ぁんんっ……はぁんっ////」
ヌチュヌチュ、と指を動かすと音が出る。
「ぁっ…ゃんっ! ぁはん……////」
指を一本増やす。
グチュグチュグチュ、と掻き混ぜて液が漏れる。
鶯くんがじっと見つめてきて、恥ずかしさが逆に快感で。
ひとりでしているときよりも余計に感じている。
「……んっ…んぁっ……ゃ…/////」
「なんか…エロい///」
「そんなに見ないでぇ……っ///」
クチョクチョと指を動かす。
鶯くんのちんこが起き上がってくる。
「真冬、挿れたい……っ////」
がば、と鶯くんがぼくの足を開いて腰を入れる。
鶯くんの顔がすぐそこにある。
「ひゃんっ! 乱暴だよぉ…///」
「ごめん…」
ぬち、とぼくは指で入口を開く。
「いいよ。…来て/////」
ちんこが入口とキスをする。
あったかい。
「……挿れるぞ」
ぐ、と中に入ってくる。
「ゃん……っ////」
ちんこは熱くて中が焼けそうで天国に昇りそうで、ここは天国。
入ってるだけで気持ちよくて。
鶯くんが腰を押す。
ちんこが入ってくる。
「ゃ……ぁはんっ! ふと、い……っ////」
ずぶずぶとちんこが入ってきて、ぼくの奥の方まで熱で満たされる。
「…ん……はぁ///」
ちんこは硬く固まって内側を圧迫して。
指の比じゃない太さが内側にある。
「動いて、いいか?///」
「…うん……///」
ぬ、と鶯くんが腰を引く。
段差が内側を引っ掻いて、指と違った快感が脳を襲う。
何度も引っ掻く。
ぬちゅんっ、と液が跳ねる。
ぬちゅっぬちゅっ
「ぁっ…ゃあんっ! …ぁ、……はぁっ////」
ぬるぬると削って抉って引っ掻かれて。
ぼくはもうイきそうで、でもまだ鶯くんを感じていたくて。
鶯くんの腰の動きがゆっくりになる。
ぬちゅ……ぬちゅ……
「ぁ……ひゃん………ゃ…はぁ////」
ゆっくり擦られると、逆に鶯くんの形とか段差とかをはっきりと感じて。
「…はぁ……ん…んぁ……ぁ////」
ぬちゅっ……ぬちゅっ……
快感が溜まっていく。
「…うぐいす、くん……っ/////」
自然と名前を呼んでいた。
ぼくの中でちんこが膨らむ。
ごり、と中が抉れる。
「まふゆ……!////」
鶯くんの腰が速くなる。
ぬちっぬちっぬちっ
液が溢れて床を濡らす。
「ぁっ! …ゃんっ! はげし、いっ…!////」
ちんこが内側を擦る。
「……ぁんっ! ひゃふっ! ひぁん…っ!////」
脳が溶けて、ぼくの意識は高く舞い上がる。
鶯くんが奥をぐ、と突く。
「……まふゆ…っ!//////」
鶯くんはぼくの中に精液を放つ。
身体がピクン、と跳ねる。
「童貞卒業、おめでと」
鶯くんに言う。
「……ありがと」
鶯くんは複雑な表情で頷く。
またズレたこと言ってしまったのかな。
「この部屋、」
部屋を見回して言う。
運んだ段ボールはまだ開けられてなくて、殺風景にも見える。
これを開けなきゃいけないのか。
「ひとりで住むのは広いんだよね」
「……ペット、飼うの?」
鶯くんが訊いてくる。
そうじゃない。
「ペットじゃなくて、」
鶯くんの目を見る。
とくん、と心臓が跳ねる。
「一緒に、住まない?」
鶯くんがぼくの目の前で土下座している。
土下座されても嬉しくはないよ。
正直戸惑う。
頭あげてよ、って言うのも上から目線だし。
後頭部に足を乗せる趣味もないし。
どうしたらいいんだろう、と迷っているとただ時間だけが進み続ける。
「この通りです!」
鶯くんは地面に額を擦り付ける。
ザ☆DOGEZAって感じの土下座。
ぼくは困惑する。
土下座なんて初めてされるから。
「……えっと」
ぼくは鶯くんに、言う。
鶯くんが少し顔を上げる。
「童貞、なの?」
その少し前のこと。
「終わったね」
「おう」
鶯くんが段ボールを床に下ろして一息つく。
ぼくは床に座って汗を拭う。
「今日は手伝ってくれて、ありがと」
鶯くんを見て、言う。
鶯くんがあせあせとなる。
ぼく、何かおかしなこと言ったかな。
「まぁ、暇だしな。いつでも呼んでいいぜ?」
ふふ、と笑う。
鶯くんがまたあせあせと手を振る。
だからぼくが何をしたの。
「何かお礼、したいんだけど」
お礼考えてなかったなぁ。
「お礼、何がいい?」
「童貞もらってください!」
ここから冒頭のシーン。
鶯くんは床と平行なほどに自分の身体を押し潰して、何かのオブジェみたいになって。
「この通りです!」
床にめり込んでしまうくらいに、深くふかく額を押している。
「……えっと。童貞、なの?」
鶯くんが顔を上げてぼくを見る。
なんか変な目で見ている。
何かズレたのかな。
「童貞だけど……なんで?」
「鶯くん、結構やってそうだから…」
「やってねーよ?!」
よかった、と思う。
鶯くんがやってたら悲しい。
「ぼくで童貞捨てるって、こと?」
「童貞を捧げるんだよ」
「要はその……そういうこと、をするんだよね…」
「うん」
そういうことをするのか。
鶯くんもそういうことしたいのかなぁ……。
「そんなのでいいの?」
お金とか臓器とか、結婚届に印鑑押してくださいとかじゃないのね。
「鶯くんがいいなら、いいけど」
鶯くんは激しく首を振る。
そんなに振ったらヘッドバンキングみたいだよ。
「なら、……しよっか」
鶯くんは即座に土下座から正座に移行して、ぼくに近付く。
腕で身体を抱きしめられて、鶯くん意外に筋肉あるんだね、そのまま押し倒される。
「……痛いよ…///」
「ご、ごめん! ……俺童貞だから」
童貞だからって許されるわけじゃないと思うけど。
拙かったりするのはいいけど度を越すとちょっと、ね。
「キス、してもいいか…?」
「ん……///」
目を瞑る。
待ってても来ないので片目を開けて鶯くんを見る。
「……来ないの?」
「馬鹿。童貞だもん」
鶯くんがそっとキスをする。
ふに、と柔らかく唇が沈んだ。
「…童貞くさいキスだね」
「童貞だからな」
「下、…触らないの?」
「今から触るんだよ」
鶯くんは躊躇しつつも、下に手を伸ばす。
鶯くんは心ここにあらずみたいな、ぼくじゃないどこかを見ているような。
何を考えてるんだろ。
「……んぁんっ!////」
鶯くんの指が股間を弄って、入口に触れた。
指が押されて先端が入ってくる。
鶯くんの指を感じる。
「ん……気持ちいい…っ////」
「ここ、でいいのか…?」
鶯くんが訊いてくる。
優しいな、と思う。
童貞だからかもしれない。
「いい……ぁんっ! …ゃ……///」
入口を弄られて声が出てしまう。
「ぁ…ゃん……ぁっ////」
鶯くんの指が中を掻き回す。
中が解れてくる。
「…はぁ……もう、挿れていいよ……///」
足を開く。
ぬとぉ…と液が垂れてくる。
鶯くんがじっと見てきて、恥ずかしさで顔が熱くなる。
「……真冬って、さ」
「なに?」
挿れないのかな。
「俺以外とも、こういうことしてんの?」
なんでそんなこと訊いてくるんだろ。
鶯くん以外とこんなことするわけないじゃない。
「初めて、だけど…」
「初めてなの?」
「……うん」
ぼくが正直に答えると鶯くんが動揺する。
ぼく、そういう風に見られてたのかな。
少し悲しい。
「なんで慣れてんの?」
「な、慣れてないよ!///」
最初なのに飛ばしすぎたかも。
もっと童貞っぽくしたほうがよかったかな。
なんとか誤魔化さないと。
「慣れてたじゃん」
「だって……ひとりで、してたし///」
「ひとりで?」
あっ違う。
違うの。
ひとりでしたりとかしてないから。
言い訳しなきゃ。
「違う! 別に鶯くんを想像しながらとか、そんなんじゃないし…///」
鶯くんが驚いた顔になる。
あっこれも違う。
まるでぼくが鶯くんを想像しながらそういうことをしてたみたいじゃん。
実際そうなんだけど、知られたくなかった…。
「引かないで……///」
くすん、と目尻に涙が溜まる。
もう嫌われたかも。
一生話してくれないかも。
「じゃあ、今やってみてよ」
童貞くさいね。
お前も童貞だろうが、って目で見てくる。
どうせ童貞だよ。
足を開いて、指を入口に入れる。
ヌチュ、と音が出る。
「ん…ぁんんっ……はぁんっ////」
ヌチュヌチュ、と指を動かすと音が出る。
「ぁっ…ゃんっ! ぁはん……////」
指を一本増やす。
グチュグチュグチュ、と掻き混ぜて液が漏れる。
鶯くんがじっと見つめてきて、恥ずかしさが逆に快感で。
ひとりでしているときよりも余計に感じている。
「……んっ…んぁっ……ゃ…/////」
「なんか…エロい///」
「そんなに見ないでぇ……っ///」
クチョクチョと指を動かす。
鶯くんのちんこが起き上がってくる。
「真冬、挿れたい……っ////」
がば、と鶯くんがぼくの足を開いて腰を入れる。
鶯くんの顔がすぐそこにある。
「ひゃんっ! 乱暴だよぉ…///」
「ごめん…」
ぬち、とぼくは指で入口を開く。
「いいよ。…来て/////」
ちんこが入口とキスをする。
あったかい。
「……挿れるぞ」
ぐ、と中に入ってくる。
「ゃん……っ////」
ちんこは熱くて中が焼けそうで天国に昇りそうで、ここは天国。
入ってるだけで気持ちよくて。
鶯くんが腰を押す。
ちんこが入ってくる。
「ゃ……ぁはんっ! ふと、い……っ////」
ずぶずぶとちんこが入ってきて、ぼくの奥の方まで熱で満たされる。
「…ん……はぁ///」
ちんこは硬く固まって内側を圧迫して。
指の比じゃない太さが内側にある。
「動いて、いいか?///」
「…うん……///」
ぬ、と鶯くんが腰を引く。
段差が内側を引っ掻いて、指と違った快感が脳を襲う。
何度も引っ掻く。
ぬちゅんっ、と液が跳ねる。
ぬちゅっぬちゅっ
「ぁっ…ゃあんっ! …ぁ、……はぁっ////」
ぬるぬると削って抉って引っ掻かれて。
ぼくはもうイきそうで、でもまだ鶯くんを感じていたくて。
鶯くんの腰の動きがゆっくりになる。
ぬちゅ……ぬちゅ……
「ぁ……ひゃん………ゃ…はぁ////」
ゆっくり擦られると、逆に鶯くんの形とか段差とかをはっきりと感じて。
「…はぁ……ん…んぁ……ぁ////」
ぬちゅっ……ぬちゅっ……
快感が溜まっていく。
「…うぐいす、くん……っ/////」
自然と名前を呼んでいた。
ぼくの中でちんこが膨らむ。
ごり、と中が抉れる。
「まふゆ……!////」
鶯くんの腰が速くなる。
ぬちっぬちっぬちっ
液が溢れて床を濡らす。
「ぁっ! …ゃんっ! はげし、いっ…!////」
ちんこが内側を擦る。
「……ぁんっ! ひゃふっ! ひぁん…っ!////」
脳が溶けて、ぼくの意識は高く舞い上がる。
鶯くんが奥をぐ、と突く。
「……まふゆ…っ!//////」
鶯くんはぼくの中に精液を放つ。
身体がピクン、と跳ねる。
「童貞卒業、おめでと」
鶯くんに言う。
「……ありがと」
鶯くんは複雑な表情で頷く。
またズレたこと言ってしまったのかな。
「この部屋、」
部屋を見回して言う。
運んだ段ボールはまだ開けられてなくて、殺風景にも見える。
これを開けなきゃいけないのか。
「ひとりで住むのは広いんだよね」
「……ペット、飼うの?」
鶯くんが訊いてくる。
そうじゃない。
「ペットじゃなくて、」
鶯くんの目を見る。
とくん、と心臓が跳ねる。
「一緒に、住まない?」
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