DT腐男子の妄想録

風枝ちよ

文字の大きさ
上 下
69 / 79
幽霊

攻め目線

しおりを挟む
実は俺も幽霊なんだけど、真樹まきとは違って地縛霊じゃないから何処へでも行ける。
今まで住んでた廃墟が取り壊されたから、俺は引っ越すことにした。
何処へでも行けるといっても、それは帰る家があるからだ。
幽霊にだって家は必要なんだよ。
俺は適当に見つけたボロアパートに入ることに決めた。



ガチャ、とドアを開ける。
中は薄暗く、いかにも出そうな感じだ。

「今日からここが俺の家か……」

呟くと、中にいた男の子が反抗的な目で見上げてきた。

「おっさんじゃない、お兄さんだ」

一応訂正する。
絶対おっさんって言ってただろ。
微妙な年齢なんだよ。

「おっさん、見えてんの?」
「お兄さんだけどな。ってか、なにそれ。ドッキリ?」

ああ、君も幽霊なのね。

「僕、幽霊だから」
「は?」
「幽霊。信じてないだろ?」
「だって、見えるし」
「見えたら幽霊じゃねーのかよ……」

信じていないふりをするとその子はむっとして宙に浮く。
そのまま天井を突き抜ける。
俺の後ろの壁から姿を見せる。
ほほう、色々できるじゃないか。

「信じた?」
「うん、まぁ。よくわかんないけど、信じておくよ」



夜になった。
布団を敷いて寝ようとする。
真樹は俺のことを人間だと信じきっているようで、それが面白い。
人間のふりをすることなど容易い。

「真樹、寝ないの?」
「僕は幽霊だからな」
「じゃあさ、隣にいてくれない?」
「何言ってんの」

俺は変態でもいい。
その名を甘んじて受けよう。

「おっさん言うな」
「なんて一緒に寝なきゃいけねーんだよ、おっさん」
「このアパート古いからさ、……出そうじゃない?」

人間のようなことを言う。

「もう僕が出てんだけど」

それもそうか、と今気付いたように言ってみる。
むむ、なかなか人間のふりも難しいな。

「とにかく、一緒に寝たいんだけど……駄目、かな」
「そんなに言うなら寝てやるよ」
「ありがと」

す、と真樹が布団の中に入ってくる。
久しぶりに熱を感じる。

「っ!?///」

さすさす、と真樹の尻を触る。

「ばっ……! 何触ってんだよ?!」
「叫んでもいいけど、聞こえないよ?」
「……っ」
「それに、」

口角を上げて真樹に微笑む。

「幽霊に人権なんてないから」

それは俺も同じなんだけど。
俺にも人権などない。

「待って、逃げるの?」

ぐ、と抱きしめる。

「……離さないよ」

真樹の子供のままの筋力では俺の腕を剥がすことはできない。
ばたばた、と足を動かすだけの抵抗。

「いい、よね」
「五月蝿え……おっさんのくせに」
「あれ、そんなこと言うんだ?」

手を滑らせて、真樹の入口を触る。

「……っ! ばか、そこは……///」

ぬちゅ
指を中に入れる。

「んっ……!////」
「感じてるの?」
「そんなこと…っ……ねーし///」

中を拡げる。

「ぁっ! …はぁ……////」

ぬっちゅぬっちゅ
中を掻き回す。
真樹は必死で気持ちよくないふりをする。
俺はそんなのには騙されないよ。

「……ぁ…はぁんっ!////」

真樹の腰が無意識に動く。
もっと感じたい、って顔をする。
ぬちょ、と指を抜く。
服を脱ぐ。

「ここまでしたんだから、いいよね?」

俺の屹立はもう反っている。

「逃げないみたいだし」

足を開く。
真樹の恥部が晒されて、顔を赤くする。

「んっ……ぁあっ!////」

屹立を押し込むと、入口が裂けて中に吸い込まれる。

「ちょ、おっさん……ぁっ!////」
「ん? おっさん?」

おっさんだろうが、と呟く。
ぱんっ、と腰を強く打つ。

「やぁっ! …まっ……激し、い…っ!/////」

ぱちゅっぱちゅっ

「はぁっ! ゃんっ! ……あぁんっ!////」

口では否定しながらも、身体は締め付けてくる。
内側が俺の屹立を擦る。

「お兄さん、な?」
「……五月蝿え、おっさん…ふわぁっ!?/////」

俺の屹立も強く擦られる。
腰を小刻みに激しく振って、中を擦る。
真樹の顔が快楽と我慢の狭間で揺れる。

「ゃっ! そんなに激しく…すんな……っ!////」

ぱちゅんっぱちゅんっ

「……ぁあっ! はぁあっ!////」

ぐり、と奥を開く。
真樹の中を抉る。

「ゃっ……ぁああんっ!/////」

ビク、と真樹の身体が痙攣して中がきゅんっと締まる。
真樹の屹立から白濁が零れる。
はぁ、と荒い吐息。

「ひゃっ! 今だめ……っ!/////」

腰をまた動かす。
台詞とは裏腹に真樹の中はきゅんきゅんと屹立に絡む。

「ぁんっ! …ゃ……はぁんっ!////」
「お兄さん、じゃないのか?」

ぐちゅっぐちゅっ

「は…ゃあっ! ゃんっ/////」

中を掻き回す。
いろんなところをぐりぐり抉って、その度に中が絡んでくる。

「……お兄さん…っ! やめろっつってんだ…ぁっ!////」
「よく言えたな」
「ぁんっ! なんで激し、く……ゃあっ!/////」
「ご褒美だ」

ぱちゅっ、と腰を突く。
中がきつく締まって屹立を包み込んで。

「ゃんっ! ぁ……はぁああんっ!!//////」

真樹は意識を手放す。
俺は白濁を真樹の中に吐き出す。
真樹がそっと目を閉じて身体から力を抜いて、成仏の準備に入る。
俺は真樹の身体から屹立を抜いて、静かに見守る。
真樹の身体が淡く光り出す。
ちいさな光の粒が浮いて、ふわふわと舞う。
幻想的な世界だった。
光が消えた時、俺は誰もいない部屋でひとりぽつんと座っていた。




「やっほ、おっさん」

見たことのある顔がドアを開ける。

「あれ、真樹?」

前成仏してたよね?
なんでいるの?
しかももう幽霊じゃないの?

「おっさん、来てやったぜ」
「成仏したんじゃなかったの?」
「んーなんか、また元の身体に戻ったっぽい」

へぇ。
あとおっさんじゃなくてお兄さん、な。
おっけ、おっさん、と真樹が笑って言う。

「っていうか真樹、」

真樹の目を見る。

「俺が見えてんの?」
「は? ……マジ?」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

勇者の幼なじみ

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,391pt お気に入り:399

強面騎士の後悔

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:1,017pt お気に入り:37

だって、コンプレックスなんですっ!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:255pt お気に入り:852

沈むカタルシス

BL / 連載中 24h.ポイント:326pt お気に入り:31

明日はきっと

BL / 連載中 24h.ポイント:1,086pt お気に入り:1,102

捧魂契約のリセットスイッチ

ミステリー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:31

貴方の想いなど知りませんー外伝ー

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:3,088pt お気に入り:1,753

イバラの鎖

BL / 連載中 24h.ポイント:2,296pt お気に入り:230

転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:4,487pt お気に入り:1,465

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:4,949pt お気に入り:1,331

処理中です...