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10話
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ノワールは真っ白な愛馬に乗り、ソレイユ王国へと帰国していた。疲れている愛馬を馬房に入れて、餌と水を与えると目的の場所へと向かう。
薄暗い建物に入ると、誰も歩いていない廊下を進んで行く。誰ともすれ違うことがないのは、ノワールがこの時間に誰も歩いていない廊下があるということを知っているからだ。目的の場所に向かう廊下としては遠回りになってしまうが、誰かに見られると捕まってしまい、ルージュのもとに戻る時間が遅くなってしまう。それだけは避けなくてはいけなかった。
曲がり角では人が歩いていないかと警戒をして顔をだして確認する。誰もいないことを確かめると足早に廊下を進む。さらに奥へと進むと、一つの茶色い扉の前で立ち止まった。
静かにドアノブを回し、音をたてずに扉を開いて室内へ入る。そこは図書室だった。本で埋め尽くされている。本棚から出した本が、机の上に数冊置かれたままになっている。
しかし、それには目もくれずに奥へ向かって行く。その先には、黒い扉がある。ドアノブに手をかけても回らないことから、鍵がかかっているようだ。
「そりゃあ、鍵かかってるよな。禁止書庫の鍵が開いてたら大問題だ」
薄暗い建物に入ると、誰も歩いていない廊下を進んで行く。誰ともすれ違うことがないのは、ノワールがこの時間に誰も歩いていない廊下があるということを知っているからだ。目的の場所に向かう廊下としては遠回りになってしまうが、誰かに見られると捕まってしまい、ルージュのもとに戻る時間が遅くなってしまう。それだけは避けなくてはいけなかった。
曲がり角では人が歩いていないかと警戒をして顔をだして確認する。誰もいないことを確かめると足早に廊下を進む。さらに奥へと進むと、一つの茶色い扉の前で立ち止まった。
静かにドアノブを回し、音をたてずに扉を開いて室内へ入る。そこは図書室だった。本で埋め尽くされている。本棚から出した本が、机の上に数冊置かれたままになっている。
しかし、それには目もくれずに奥へ向かって行く。その先には、黒い扉がある。ドアノブに手をかけても回らないことから、鍵がかかっているようだ。
「そりゃあ、鍵かかってるよな。禁止書庫の鍵が開いてたら大問題だ」
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