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二がんばり目~ドSコンビの同級生~
第6話 四人のご主人様
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“屋上に来い”
ペット初日の昼休みに早速メールが届いた。
一緒に昼食をとっていた水野を置いて屋上へ向かうと、虎谷と望月含め4人が談笑しているところだった。
「おせーぞ!」
「ごめん!なるべく急いだつもりだったんだけど…」
「うるせぇ。俺が来いって言ったら黙ってペットらしく走れ、命令だ」
「う、はい…」
途端に怒鳴られ理不尽だと思うものの、一週間の我慢だと自分に言い聞かせて頷いた。
するとたむろしていた二人がこちらに近付き絡んでくる。
「おいおい、そんなに初っぱなからいじめてやんなよ?最低4日はペットやってもらうんだからな」
「いや、ガンガン攻めてこう。3日でギブだ」
なんのことだろうと困惑していると、そこに望月が助け船を出した。
「ちょっと二人とも、そんなこと言ったら空汰くんが可哀想でしょ?」
森本を守るように肩を抱いて、2人の紹介を始める。
「こっちのでっかくてバンド巻いてる方が榎本で、こっちの目付き悪いツンツン頭が早川。
渚のペットは俺らのペットでもあるから、忘れないでね」
「え、ちょっと待って、そんなの聞いてないよ!」
笑顔でそんなことを言われて納得できるわけもなく、食ってかかる森本に榎本は驚いた。
今までペットにしてきた奴はどいつも悲壮感漂わせ、ただ怯えたようにされるがままだったからだ。
「へぇ…珍しく威勢のいい奴だな」
「2人には言ってなかったっけ、空汰くんは自分からペットになったんだよ」
「ふーん…だからこんなに口答え出来るわけね。
てかモッチーそんなこと一言も言ってないだろ!?
賭ける前に教えろよ!ずりー」
どうやらこの3人は、森本がいつペットを辞めるのか賭けているようだ。
「おい、そいつ放せ」
呑気に賭け事の話をしている様子を、ただ座って眺めていた虎谷が声をかけた。
望月が放したの見て森本を手招きし、自分の手が届く範囲に入った瞬間ー
「虎谷く、っ!!」
首を右手で掴んで地面に押し倒した。
「こいつらの命令は俺の命令だと思って従え、いいな?」
「はっ…でも、俺っ…」
そんなの聞いてない、と反論しようにも握る手にだんだん力が入ってきて、苦しさに声が出なくなる。
「ちゃんと従えればこいつらもバスケ部に入れてやってもいいぜ?」
「おい、虎谷…」
榎本は勝手に約束を取り付けようとしている虎谷を睨んだが、企みを含んだ笑みを見て小さなため息をつき黙った。
「ぜっ、たい…だよ?」
一刻も早く部員を集めたい森本にとっては好都合の条件で、1人のペットも4人のペットも一緒だと腹をくくった。
「あぁ、約束してやる。あと今後俺たちの気に入らないことをしたら、罰を与える」
森本はただ黙って頷く。
拒否する権利など自分にはないことをもう理解していた。
ペット初日の昼休みに早速メールが届いた。
一緒に昼食をとっていた水野を置いて屋上へ向かうと、虎谷と望月含め4人が談笑しているところだった。
「おせーぞ!」
「ごめん!なるべく急いだつもりだったんだけど…」
「うるせぇ。俺が来いって言ったら黙ってペットらしく走れ、命令だ」
「う、はい…」
途端に怒鳴られ理不尽だと思うものの、一週間の我慢だと自分に言い聞かせて頷いた。
するとたむろしていた二人がこちらに近付き絡んでくる。
「おいおい、そんなに初っぱなからいじめてやんなよ?最低4日はペットやってもらうんだからな」
「いや、ガンガン攻めてこう。3日でギブだ」
なんのことだろうと困惑していると、そこに望月が助け船を出した。
「ちょっと二人とも、そんなこと言ったら空汰くんが可哀想でしょ?」
森本を守るように肩を抱いて、2人の紹介を始める。
「こっちのでっかくてバンド巻いてる方が榎本で、こっちの目付き悪いツンツン頭が早川。
渚のペットは俺らのペットでもあるから、忘れないでね」
「え、ちょっと待って、そんなの聞いてないよ!」
笑顔でそんなことを言われて納得できるわけもなく、食ってかかる森本に榎本は驚いた。
今までペットにしてきた奴はどいつも悲壮感漂わせ、ただ怯えたようにされるがままだったからだ。
「へぇ…珍しく威勢のいい奴だな」
「2人には言ってなかったっけ、空汰くんは自分からペットになったんだよ」
「ふーん…だからこんなに口答え出来るわけね。
てかモッチーそんなこと一言も言ってないだろ!?
賭ける前に教えろよ!ずりー」
どうやらこの3人は、森本がいつペットを辞めるのか賭けているようだ。
「おい、そいつ放せ」
呑気に賭け事の話をしている様子を、ただ座って眺めていた虎谷が声をかけた。
望月が放したの見て森本を手招きし、自分の手が届く範囲に入った瞬間ー
「虎谷く、っ!!」
首を右手で掴んで地面に押し倒した。
「こいつらの命令は俺の命令だと思って従え、いいな?」
「はっ…でも、俺っ…」
そんなの聞いてない、と反論しようにも握る手にだんだん力が入ってきて、苦しさに声が出なくなる。
「ちゃんと従えればこいつらもバスケ部に入れてやってもいいぜ?」
「おい、虎谷…」
榎本は勝手に約束を取り付けようとしている虎谷を睨んだが、企みを含んだ笑みを見て小さなため息をつき黙った。
「ぜっ、たい…だよ?」
一刻も早く部員を集めたい森本にとっては好都合の条件で、1人のペットも4人のペットも一緒だと腹をくくった。
「あぁ、約束してやる。あと今後俺たちの気に入らないことをしたら、罰を与える」
森本はただ黙って頷く。
拒否する権利など自分にはないことをもう理解していた。
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