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五がんばり目~ヤンデレ君にご注意~
第46話 全員集合?
しおりを挟む「二人とも止めて!!」
自分の登場により動きが止まったのを見ると、森本は暴力だけは阻止しようと二人の腕を抱き締めた。
「わ、空汰」
「なんだよいきなり…」
自分達より非力そうな手で必死にすがる姿にすっかり毒気が抜けてしまったようで、ため息をつきながらそっぽを向いた二人。
「はいはーい、見せ物じゃないでーす」
野次馬たちはそれに安堵したり囃し立てたりと様々だったが、菊地と星場の声かけに散り散りになるのだった。
「もう、なんでこんなことしてたの?」
「…コイツが一人でバスケしてるの見てて、ちょっと遊んでやろうかと思って声かけたらすっげー態度悪くて」
「はっ!あんたがバカにしてくるからだろ」
折戸がばつが悪そうに話していると虎谷によって遮られてしまい、落ち着きかけた場に再び不穏な空気が漂い始める。
「あぁ!?そりゃあんなルール無視したやり方見たら言いたくもなるね」
「二人とも仲良くしようよ~」
「空汰ちゃんもうほっておこうよ。
それより二人で話したいことがあるんだけど…」
なんとかなだめようとしているところに星場に声をかけられた森本。
おそらく小野寺のことであろう。
しかしそれすらも気に入らないのか折戸は今度はこちらに食いついてくる。
「ちょっと待った。
てかなんで星場が一緒にいるの?」
「あ、言ってなかったっけ。
ここにいる五人がバスケ部のメンバーだよ!」
「「はぁ!?」」
最近小野寺のことと松城の手伝いでいっぱいいっぱいだった森本はまともに部員紹介をした覚えがなかったことを思い出した。
しかしそれを聞いた折戸と虎谷は信じられないと声を揃えた。
「とりあえず!
せっかくみんな揃ったんだし自己紹介しましょう」
無理矢理場を収めて急遽始まった部員紹介。
皆乗り気ではなかったが森本の笑顔を前に仕方なく四人は従った。
「じゃあ菊地先輩から時計回りにお願いします!」
「はいはい…。二年の菊地 景一、バスケ未経験者です~」
「俺は折戸 刹那!二年。
バスケは小学生の時からやってたから結構自信あるぜ。
嫌いなものは生意気な後輩とうるさい先輩」
「同じく二年の星場 鈴です。
バスケは初めてだけど空汰ちゃんに教えてもらうのが楽しみだな」
「あはは、がんばります…。
…次は虎谷くんだよ?」
星場のセリフに自分が照れながら笑ってしまう森本。
早く流したいと虎谷に振ると舌打ちから自己紹介を始めた。
「ちっ、虎谷 渚。一年」
「ちなみにバスケ初心者でーす」
「折戸くん!」
「…自分がうるせー先輩じゃねえか」
「はいはい、そこまで。
顧問になる予定の松城 真紘です」
「先生!」
いつの間にか入ってきていた松城が教師らしく諌めてくれた。
家に来て以来会うため森本はあまり視界に入りたくないと近くにいた虎谷の後ろへ下がり様子を伺うようにちょこんと顔を出していた。
「騒ぎがあったからって先生たちに駆り出されちゃったんだけど、
もう問題は解決してるみたいだね。」
「すみません…」
「あれー?顧問がいるならもう部として設立出来るんじゃないの?」
森本を見ると明らかに自分を避けてる姿がいじらしく笑いながら声をかけていた松城に菊地はふと疑問をぶつけた。
「色々と事情があるんだ。
正式に顧問になったらみんなのこと一生懸命応援させてもらいます。
…ところでもうお昼休みとっくに終わってるんだけど」
そうして5人は各教室に帰っていった。
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