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【3‐2】騒動
ユッカとアイラの話
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「ねぇアイラ、よきライバル、よき友だちとして相談するわね?」
「な、何だい?」
「年下の男の子って、どういう女の子が好きかな?」
「……それって、リズさんかい?」
「そそそ、そんなわけないでしょ!? 誰があんなガリ勉なんかっ!!」
「ストレートに言ってしまえばいいのにねぇ?」
「ち、ちがうよぉ!!」
「かと思ったら、もう結婚だって人もいるんだから、魔法学校も落ちたモンだねぇ」
「ケーシス君はそんな人じゃないよ」
「なら、ユッカちゃんはケーシスさんが好きなのかい?」
「んー、嫌いじゃないけど、恋愛対象じゃないのよね。仲はいいのよ? 幼馴染だし、家が近所だし?」
「あたしゃ、ケーシスさんは苦手なんだけどね」
「ケーシス君もおんなじことを言っていたわよ」
「ほーん?」
「で、アイラは好きな人いないの?」
「異性を好きになるってどんな気持ちなんだろうね」
「えぇーっ、本当にいないの? アイラって、ないすばでーだから男の人が寄って来そうなものなのにぃ~?」
「胸だけで言ったら、ユッカちゃんの方が大きいじゃない」
「ダメダメ、運動部やってたから筋肉質だし」
「はぁ……」
「ねぇ、アイラ、本当に人を好きになったことがないの?」
「…………」
「その顔は、ずばり、あるっ!!」
「ユッカちゃん、相談の内容が違わないかい?」
「もうそれはいいの。吐きなさいっ!!」
「妹に、あげちゃったから。でも好きとかじゃなくて、この人は何で周りの人と違うのにあたしなんかに優しくするんだろうって思ったことならあるよ」
「じぃぃーーーっ!!」
「別に好きじゃない、けど、気になった人。そんだけだよ」
「妹にあげたって、えー?」
「妹に会ってないからわからないよ。側近にするとか、護衛にするとか、言っていた気がするけど」
「そっきん?」
「カタブツだし、言葉は少ないし、執事って感じじゃあなかったね」
「ねぇ、アイラって何者なの?」
「うん? ただの魔法使い。ユッケちゃんと一緒だよ」
「自分のこと、全然話してくれないじゃない!!」
「話したってつまらないよ」
「あたしよりずっと成績がいいし、物知りだし、かっこいいし、なんで魔法学校に来たのよ? 入学金高いじゃない?」
「お金は、ギルドで稼いで……」
「やだ、アイラったら。そんな冗談通じないわよ?」
「んー……」
「でも、別にアイラが何者であっても、あたしの友だちなのは変わらないし。過去に変なことがあっても、それは過去として割り切るべきよね」
「ユッカちゃん……」
「あー、じゃあ、冗談に便乗して。案外アイラってリズ君が言ってた『神族』だったりしてね?」
「神族、ねぇ」
「じょ、冗談だってば!! だってリズ君、研究課題提案書にそれを提出して、学校長とか理事長に呼び出しを食らってたのよ? ファンタジー小説の読み過ぎよね」
「そうさね」
「も、もしかして、傷付いた?」
「いんや? そういうわけじゃないよ」
「ごめん」
「ずっと友だちでいてくれるかい? こういう何でもない話できるような、さぁ?」
「も、もちろんだよっ!!」
「わっ、苦しい、強いよ、ユッカちゃん!」
「えへへっ、アイラとはずっと友だち、親友だからねっ!!」
「ずっと、ねぇ……」
「大人になってもっ!! 結婚してもっ!!」
「あたしゃ、結婚なんてしないよ」
『種族が違うから、生きる時間が違うから、人間の生きる時間の十倍以上生きるんだもの。こんなの、寂しいよ』
「な、何だい?」
「年下の男の子って、どういう女の子が好きかな?」
「……それって、リズさんかい?」
「そそそ、そんなわけないでしょ!? 誰があんなガリ勉なんかっ!!」
「ストレートに言ってしまえばいいのにねぇ?」
「ち、ちがうよぉ!!」
「かと思ったら、もう結婚だって人もいるんだから、魔法学校も落ちたモンだねぇ」
「ケーシス君はそんな人じゃないよ」
「なら、ユッカちゃんはケーシスさんが好きなのかい?」
「んー、嫌いじゃないけど、恋愛対象じゃないのよね。仲はいいのよ? 幼馴染だし、家が近所だし?」
「あたしゃ、ケーシスさんは苦手なんだけどね」
「ケーシス君もおんなじことを言っていたわよ」
「ほーん?」
「で、アイラは好きな人いないの?」
「異性を好きになるってどんな気持ちなんだろうね」
「えぇーっ、本当にいないの? アイラって、ないすばでーだから男の人が寄って来そうなものなのにぃ~?」
「胸だけで言ったら、ユッカちゃんの方が大きいじゃない」
「ダメダメ、運動部やってたから筋肉質だし」
「はぁ……」
「ねぇ、アイラ、本当に人を好きになったことがないの?」
「…………」
「その顔は、ずばり、あるっ!!」
「ユッカちゃん、相談の内容が違わないかい?」
「もうそれはいいの。吐きなさいっ!!」
「妹に、あげちゃったから。でも好きとかじゃなくて、この人は何で周りの人と違うのにあたしなんかに優しくするんだろうって思ったことならあるよ」
「じぃぃーーーっ!!」
「別に好きじゃない、けど、気になった人。そんだけだよ」
「妹にあげたって、えー?」
「妹に会ってないからわからないよ。側近にするとか、護衛にするとか、言っていた気がするけど」
「そっきん?」
「カタブツだし、言葉は少ないし、執事って感じじゃあなかったね」
「ねぇ、アイラって何者なの?」
「うん? ただの魔法使い。ユッケちゃんと一緒だよ」
「自分のこと、全然話してくれないじゃない!!」
「話したってつまらないよ」
「あたしよりずっと成績がいいし、物知りだし、かっこいいし、なんで魔法学校に来たのよ? 入学金高いじゃない?」
「お金は、ギルドで稼いで……」
「やだ、アイラったら。そんな冗談通じないわよ?」
「んー……」
「でも、別にアイラが何者であっても、あたしの友だちなのは変わらないし。過去に変なことがあっても、それは過去として割り切るべきよね」
「ユッカちゃん……」
「あー、じゃあ、冗談に便乗して。案外アイラってリズ君が言ってた『神族』だったりしてね?」
「神族、ねぇ」
「じょ、冗談だってば!! だってリズ君、研究課題提案書にそれを提出して、学校長とか理事長に呼び出しを食らってたのよ? ファンタジー小説の読み過ぎよね」
「そうさね」
「も、もしかして、傷付いた?」
「いんや? そういうわけじゃないよ」
「ごめん」
「ずっと友だちでいてくれるかい? こういう何でもない話できるような、さぁ?」
「も、もちろんだよっ!!」
「わっ、苦しい、強いよ、ユッカちゃん!」
「えへへっ、アイラとはずっと友だち、親友だからねっ!!」
「ずっと、ねぇ……」
「大人になってもっ!! 結婚してもっ!!」
「あたしゃ、結婚なんてしないよ」
『種族が違うから、生きる時間が違うから、人間の生きる時間の十倍以上生きるんだもの。こんなの、寂しいよ』
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