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イリスリア
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※久しぶりのイリスリア視点
卒業パーティーから2週間、王宮も落ち着いたのか王妃様からお茶のお誘いが来ました。
あれからルクレ様とも会えず手紙のやり取りだけをしていました。それによるとライノール様とマリア様はかなり抵抗を見せたらしく、今は男爵家で見張りを付けられているそうです。あの方が貴族として末端でしかない男爵家に馴染むには相当時間がかかるでしょう。何せ腐っても・・・・・・失礼、王族としての暮らししかされてこなかったのですから。
これからわたくしに慰謝料を払わなければいけないのに仕事が探せないのなら紹介しましょうか。ドブ浚いとか肥料混ぜとか死体運びとか・・・・・・
え、怒っているかって?ええ、ええ、それはもう怒っていますわよ。なんせ8年間あの方の我儘で婚約者をさせられていたのですから。
マリア様と出会う前まで大事にされていたのなら、まだ怒りも少なかったのかもしれませんが、手紙や贈り物はまだしもエスコートすらせずパーティーに出なければいけない屈辱、忘れませんわ。婚約者にエスコートをされない=問題がある令嬢、と捉えられてるのですよ。
何よりもルクレ様との婚約をダメにされたのが一番腹立たしいのですよ。呪術師に頼んで呪い殺そうとしたくらい。まあルクレ様やお父様に止められたのでしませんでしたけど。
ライノール様との婚約時代を思い出し怖い顔をしていたのでしょうか。さっと侍女がハーブティーを机に置いて壁際まで距離をとられました。余程凄い顔をしていたのでしょうか。これはいけないと思い2、3度深呼吸をして気分を切り替えハーブティーを楽しみます。鼻から抜けるカモミールの香りが昂ぶっていた気持ちを落ち着かせ、コクリと飲むとじんわりと体が解れ嫌な事が流れ落ちていくようです。
飲み終わる頃には壁に張り付くほど離れていた侍女が近くに来るくらい落ち着いたようです。
さて、王妃様から連絡が来るまでの2週間、お茶会の誘いの手紙が大量に届き返信の手紙書いて腱鞘炎になりかけました。全て純粋なものではなく、卒業パーティーで起きた出来事を根掘り葉掘り聞きたいが為のお誘いでしたので、お断りの返事をいたしました。
あれからまだ王妃様やルクレ様と直接お話をしていない状態では何も話せません。もし行って勝手に対応し、齟齬があってはいけませんものね。
なのでわたくしだけではなくお父様とお母様も夜会やお茶会の参加は控えています。お兄様は領地にいらっしゃるので「お口チャック」と手紙を送っておりますので余計な事はお話にならないでしょう。
「話は聞いていると思うがシューメイとイリスリアで王妃のお茶会に行ってほしい」
「お父様は来られないのですか?」
「私はまだやらなければいけない事があるのだよ」
夕食後サロンで紅茶を飲みながらお父様がため息をついています。事後処理やこれからの事で奔走しているらしく、少し疲れた顔をしており心配です。ルクレ様とわたくしの婚約にはどこからも異議は出ていないと教えられホッとしました。
しかし今までルクレ様に婚約者が居ず、その隣を狙っていた令嬢やその親の方々は残念がっているのではないでしょうか。申し訳ない気はしますが、わたくしも譲る気はありません。
「書類も交わして正式にルクレ様の婚約者なのだ、堂々と行って来なさい」
「はい」
そう、やっとルクレ様の隣に立てる。そう思うだけでわたくしの心は温かさで満たされ自然と笑みがこぼれてしまいます。
そんなわたくしの心の中を映してか、お茶会当日は澄みきった青空が広がっていました。
卒業パーティーから2週間、王宮も落ち着いたのか王妃様からお茶のお誘いが来ました。
あれからルクレ様とも会えず手紙のやり取りだけをしていました。それによるとライノール様とマリア様はかなり抵抗を見せたらしく、今は男爵家で見張りを付けられているそうです。あの方が貴族として末端でしかない男爵家に馴染むには相当時間がかかるでしょう。何せ腐っても・・・・・・失礼、王族としての暮らししかされてこなかったのですから。
これからわたくしに慰謝料を払わなければいけないのに仕事が探せないのなら紹介しましょうか。ドブ浚いとか肥料混ぜとか死体運びとか・・・・・・
え、怒っているかって?ええ、ええ、それはもう怒っていますわよ。なんせ8年間あの方の我儘で婚約者をさせられていたのですから。
マリア様と出会う前まで大事にされていたのなら、まだ怒りも少なかったのかもしれませんが、手紙や贈り物はまだしもエスコートすらせずパーティーに出なければいけない屈辱、忘れませんわ。婚約者にエスコートをされない=問題がある令嬢、と捉えられてるのですよ。
何よりもルクレ様との婚約をダメにされたのが一番腹立たしいのですよ。呪術師に頼んで呪い殺そうとしたくらい。まあルクレ様やお父様に止められたのでしませんでしたけど。
ライノール様との婚約時代を思い出し怖い顔をしていたのでしょうか。さっと侍女がハーブティーを机に置いて壁際まで距離をとられました。余程凄い顔をしていたのでしょうか。これはいけないと思い2、3度深呼吸をして気分を切り替えハーブティーを楽しみます。鼻から抜けるカモミールの香りが昂ぶっていた気持ちを落ち着かせ、コクリと飲むとじんわりと体が解れ嫌な事が流れ落ちていくようです。
飲み終わる頃には壁に張り付くほど離れていた侍女が近くに来るくらい落ち着いたようです。
さて、王妃様から連絡が来るまでの2週間、お茶会の誘いの手紙が大量に届き返信の手紙書いて腱鞘炎になりかけました。全て純粋なものではなく、卒業パーティーで起きた出来事を根掘り葉掘り聞きたいが為のお誘いでしたので、お断りの返事をいたしました。
あれからまだ王妃様やルクレ様と直接お話をしていない状態では何も話せません。もし行って勝手に対応し、齟齬があってはいけませんものね。
なのでわたくしだけではなくお父様とお母様も夜会やお茶会の参加は控えています。お兄様は領地にいらっしゃるので「お口チャック」と手紙を送っておりますので余計な事はお話にならないでしょう。
「話は聞いていると思うがシューメイとイリスリアで王妃のお茶会に行ってほしい」
「お父様は来られないのですか?」
「私はまだやらなければいけない事があるのだよ」
夕食後サロンで紅茶を飲みながらお父様がため息をついています。事後処理やこれからの事で奔走しているらしく、少し疲れた顔をしており心配です。ルクレ様とわたくしの婚約にはどこからも異議は出ていないと教えられホッとしました。
しかし今までルクレ様に婚約者が居ず、その隣を狙っていた令嬢やその親の方々は残念がっているのではないでしょうか。申し訳ない気はしますが、わたくしも譲る気はありません。
「書類も交わして正式にルクレ様の婚約者なのだ、堂々と行って来なさい」
「はい」
そう、やっとルクレ様の隣に立てる。そう思うだけでわたくしの心は温かさで満たされ自然と笑みがこぼれてしまいます。
そんなわたくしの心の中を映してか、お茶会当日は澄みきった青空が広がっていました。
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