皇太子ってクールで格好いいよね。っていやいやアイツはワガママで甘えん坊だけど?〜皇太子は俺を嫁にしたいらしい〜

ネコフク

文字の大きさ
11 / 11

皇太子に娶られたい3✳カルスバート視点

しおりを挟む
 一体ピンクブロンドアレ何なんだ?

 下位貴族が入れないここにいるって事は上位貴族なのか?
 いや、上位貴族は頭に入っている。と言う事は不法侵入か。ここのセキュリティはどうなってるんだ?

 道に迷った?そんなの自分でどうにかしろ。

 一応互いの家族は大切にするが俺はフィリエル以外どうでもいい。フィリの温もりをずっと感じているだけでいいんだ。はっきり言って国を治めるのにも興味は無いがどうやら皇太子の仮面を被っている俺をフィリが好きらしいからやってるだけだ。

「やだ・・・カルカッコイイ」

 もっと、もっと言ってくれフィリエル!・・・ヤバい、ニヤけて皇太子の仮面が剥がれそうだ。ああ可愛い、綺麗だよフィリエル。この場でフィリの唇に噛みつき犯したい。まあ、他の奴らにフィリのイイ顔を見せたくないからやらないけど。

ピンクブロンドソイツを処理しておけ」

 突き刺すようにピンクブロンドソレを見つめ言うとおお怖っと言いながら薄笑いを浮かべ令嬢を連れていく。
 カノンは俺の意図を正確に理解して動く優秀な奴だ。あいつに任せておけば数日で令嬢も学園から居なくなるだろう。

 障害になりそうなヤツは消す。使えるヤツは使う。これ鉄則な。

 初日からヘンなヤツに出くわすとは先が思いやられるが必要な教科だけしか出ないしそこまで頭を悩ませないはずだ。

 ああ、何かケチがついたな。

 よし、今日はクラスの顔合わせが終わったら学園にある俺の執務室にフィリを連れ込んでしまおう。誰にも邪魔はさせない。




「あっ、ンッ、カルっ」

 執務室の椅子に座っている俺をまたぎ首に腕を回し後ろの口で怒張を咥え喘ぐフィリはいつもと違うシチュエーションに興奮しているのかいつもよりきゅうきゅうに締め上げ乱れている。
 制服でやるのもいいが汚さないようにしないとな。

「フィリ可愛い」

 制服のジャケットを脱ぎはだけたシャツから出ている突起の周りを舐めねっとりと頂きを刺激するときゅっと中を締めつける。舐めながら見上げると口端を上げ艷やかに快感を享受してとても官能的だ。

「んっ・・・あっ、あっ・・・カル気持ちイイっ・・・!」

 下から突き上げられ喘ぐ声が高くなって絶頂が近いのを教える。

「一回イっとく?」

 飛び散らないようにフィリの張りつめた竿を手で包み込み激しく突き上げると吐精と同時に中を収縮させる。

「んっ・・・んんっ・・・ハァハァ・・・ああんっ!」

 俺を抱きしめぐったりと余韻に浸っているフィリを休ませる気は一切ない。だって出してないしね。

 ずるりとフィリの中に収まっている俺を抜き、立たせ執務机にうつ伏せにしスカートを捲りまだヒクついている襞に怒張をあてがい一気に穿つらぬくと矯声を上げ仰け反る。リズムよく抽送していると女の部分もヒクつき蜜が溢れ太ももを伝う。

 フィリエルは自分の気持ちに気づいてくれた時から言葉で伝えてくれたり受け止めてくれるようになったけど頑なに女の部分そっちには挿れさせてくれない。「結婚初夜にとっておきたい」と言われたのでそれは尊重する。

「やっ・・・あうっ・・・ふっ・・・んんっ!」

 首筋を舐めながら突き続けるとドライオーガズムを迎えたらしいフィリは怒張を激しく締め上げ続ける。あぁ本当にフィリの中は温かくて気持ちイイ。

「やだっ!カルっもっ・・・イっ・・・イったっ・・・!あああっ!」

「まだまだだよフィリ、もっと気持ち良くなって」

 イき続けるフィリの細い腰を掴みガンガンと打ちつける。収縮し続ける中が気持ち良すぎて射精感が込み上げてくる。

「フィリ出すよ・・・受け止めてっ」

「あっ・・・あ・・・んんっ!・・・・・・ンッ・・・カルの熱ぃ」

 奥で欲望を吐き出すとフィリの体がその熱を堪能するかのように小刻みに震え仰け反る。愛しさが込み上げこちらに顔を向かせ優しく口づけをする。

 ああ、幸せだ。全てが愛おしいよフィリエル・・・

 その後足腰が立たなくなったフィリエルと書類を抱え皇宮へ戻り夜遅くまで執務をやらなくてはいけなくなったのは自業自得だと思っている。
 でも執務室での交わりを今後NGにされたのは少しショックだ。

「当たり前だろ。あんな所でやって他の奴が来たらどうする。それに仕事が片付かないし・・・気持ち良すぎるから・・・」

 最後はボソボソ言ってたけど顔を赤らめてそんな事言われたら俺ときめき死してしまうよ。ああ可愛い。

 フィリは自分の容姿を気にしないし自分がどれだけの美貌か自覚が無いから傍にいて俺のだって周りに知らしめないと不安なんだよ。

 この男心分かってくれよフィリエル。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。   ※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました! えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。   ※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです! ※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中  二日に一度を目安に更新しております

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? 騎士×妖精

処理中です...