1 / 2
1、ホームで押されて気づいたら手先に肉球
しおりを挟む
ぎゅうぎゅうコミコミ
僕が利用する駅のホームは通勤・通学ラッシュで朝は激混みだ。一歩間違えると逆の人の流れに流され危うく反対方向へ向かう電車に押し込まれそうになる。
しかし今日はラッキーな事に両方の電車が発車した直後だったらしく、一番前の黄色い線がある所で電車待ちができた。
よっしゃよっしゃとスマホをポチポチアプリを立ち上げる。
スマホ画面は今ハマっている乙女ゲームの『スイートラバーズ~甘い甘い恋人達~』のデータ画面。
おっと、男子が乙女ゲームってキモって思うなかれ。作ったヤツ頭沸いてんのかっていう題名だけど、絵が今をときめく神絵師が描いてるんだよね。
ゲーム内容も攻略対象がヒロインにゲロ甘なセリフを吐きまくるクソな内容で、簡単にハーレムを作れるくらいクソチョロインばっかなんだけど、絵が良いんだよね~。
え、はい、神絵師ファンですが何か?
ゲーム評価も「キャラクターだけ神」「スチルの多さでもカバーしきれない内容」「神絵師の無駄使い」ばっかだし。
ホントキャラクターだけは尊いのよ。その中でも僕のお気に入りは悪役令嬢のアリアーナ。黒い長い髪をかき上げながらの流し目スチルはサイコーです。悪役令嬢を動かして攻略したかった(切実)
データをロードし昨日ゲットしたスチルを確認していると僕がいるホームに人が溢れてきた。都市部に近いここは駅の割に利用者が多く、夏場は外気と人の熱でとんでもない状態になるんだよね。今も後ろから押され黄色い線を超えないように踏ん張ってるとこだ。
しかし電車到着の音楽が流れ気を抜いたのが悪かった。来た電車に乗りっぱぐれないように動いた人の波の衝撃で僕はポンと前に勢いよく飛び出してしまった。
まあいつもなら飛び出してもホーム柵があるから大丈夫なんだけど、たまたまいたとこの柵の扉が故障していて開いた状態だった。危険だからって両脇に駅員さんがいたんだけど急すぎて反応が遅れた駅員さんの手は僕を捕まえられなかった。
そう、最後に見たのは電車のライトの光だった。
うう~ん
ふにふに
ふわぁ・・・・・・あったかい
ふにふに
あれ?僕何してたんだっけ?
ふにふに
んん~???さっきまで駅のホームにいた気がするんだけどな・・・・・・
ふにふに
そうそう後ろから押されてポーンでドーン・・・・・・ドーンしたっけ?
ふにふに
あれ?助かった?
ふにふに
ふえっ?さっきから顔に柔らかい感触が・・・・・・
ふにふに
だから何!?って犬っぽいのに顔踏まれてるーーー!?
『やっと起きたか』
『わー!犬がしゃべってる!!』
『犬ちげーし』
いやどう見ても犬でしょ!金色の毛や目が赤いのは珍しいけどくりくりお目目のきゃわわな子犬様ですよあなた!
『あらあ混乱してるのかしら』
『ふむ。落ち着け息子よ』
『ムスコ?』
知ってる言葉なのに理解出来なくて振り返ると優しそうな顔立ちの大きな犬とキリリとした大きな犬がいた。
『はにょー!!デケェ!そして犬がしゃべってるーーー!!』
慌てて手をパタパタすると視界に黒いモコっとしたものが見える。
『はにょっ?』
恐る恐る右手を挙げるとその黒いものも上に。左手を挙げると左の黒いものが上に。先っちょにはピンクのぷにっとしたものが。・・・・・・あれ?これ肉球じゃない?
『はにょにょ?』
待って、待って!これ僕の手!?毛深っ。じゃなくてなんか僕今人じゃない気がするーーーーー!?
僕が利用する駅のホームは通勤・通学ラッシュで朝は激混みだ。一歩間違えると逆の人の流れに流され危うく反対方向へ向かう電車に押し込まれそうになる。
しかし今日はラッキーな事に両方の電車が発車した直後だったらしく、一番前の黄色い線がある所で電車待ちができた。
よっしゃよっしゃとスマホをポチポチアプリを立ち上げる。
スマホ画面は今ハマっている乙女ゲームの『スイートラバーズ~甘い甘い恋人達~』のデータ画面。
おっと、男子が乙女ゲームってキモって思うなかれ。作ったヤツ頭沸いてんのかっていう題名だけど、絵が今をときめく神絵師が描いてるんだよね。
ゲーム内容も攻略対象がヒロインにゲロ甘なセリフを吐きまくるクソな内容で、簡単にハーレムを作れるくらいクソチョロインばっかなんだけど、絵が良いんだよね~。
え、はい、神絵師ファンですが何か?
ゲーム評価も「キャラクターだけ神」「スチルの多さでもカバーしきれない内容」「神絵師の無駄使い」ばっかだし。
ホントキャラクターだけは尊いのよ。その中でも僕のお気に入りは悪役令嬢のアリアーナ。黒い長い髪をかき上げながらの流し目スチルはサイコーです。悪役令嬢を動かして攻略したかった(切実)
データをロードし昨日ゲットしたスチルを確認していると僕がいるホームに人が溢れてきた。都市部に近いここは駅の割に利用者が多く、夏場は外気と人の熱でとんでもない状態になるんだよね。今も後ろから押され黄色い線を超えないように踏ん張ってるとこだ。
しかし電車到着の音楽が流れ気を抜いたのが悪かった。来た電車に乗りっぱぐれないように動いた人の波の衝撃で僕はポンと前に勢いよく飛び出してしまった。
まあいつもなら飛び出してもホーム柵があるから大丈夫なんだけど、たまたまいたとこの柵の扉が故障していて開いた状態だった。危険だからって両脇に駅員さんがいたんだけど急すぎて反応が遅れた駅員さんの手は僕を捕まえられなかった。
そう、最後に見たのは電車のライトの光だった。
うう~ん
ふにふに
ふわぁ・・・・・・あったかい
ふにふに
あれ?僕何してたんだっけ?
ふにふに
んん~???さっきまで駅のホームにいた気がするんだけどな・・・・・・
ふにふに
そうそう後ろから押されてポーンでドーン・・・・・・ドーンしたっけ?
ふにふに
あれ?助かった?
ふにふに
ふえっ?さっきから顔に柔らかい感触が・・・・・・
ふにふに
だから何!?って犬っぽいのに顔踏まれてるーーー!?
『やっと起きたか』
『わー!犬がしゃべってる!!』
『犬ちげーし』
いやどう見ても犬でしょ!金色の毛や目が赤いのは珍しいけどくりくりお目目のきゃわわな子犬様ですよあなた!
『あらあ混乱してるのかしら』
『ふむ。落ち着け息子よ』
『ムスコ?』
知ってる言葉なのに理解出来なくて振り返ると優しそうな顔立ちの大きな犬とキリリとした大きな犬がいた。
『はにょー!!デケェ!そして犬がしゃべってるーーー!!』
慌てて手をパタパタすると視界に黒いモコっとしたものが見える。
『はにょっ?』
恐る恐る右手を挙げるとその黒いものも上に。左手を挙げると左の黒いものが上に。先っちょにはピンクのぷにっとしたものが。・・・・・・あれ?これ肉球じゃない?
『はにょにょ?』
待って、待って!これ僕の手!?毛深っ。じゃなくてなんか僕今人じゃない気がするーーーーー!?
7
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)
ラララキヲ
ファンタジー
乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。
……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。
でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。
ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」
『見えない何か』に襲われるヒロインは────
※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※
※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※
◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
地味で結婚できないと言われた私が、婚約破棄の席で全員に勝った話
といとい
ファンタジー
「地味で結婚できない」と蔑まれてきた伯爵令嬢クラリス・アーデン。公の場で婚約者から一方的に婚約破棄を言い渡され、妹との比較で笑い者にされるが、クラリスは静かに反撃を始める――。周到に集めた証拠と知略を武器に、貴族社会の表と裏を暴き、見下してきた者たちを鮮やかに逆転。冷静さと気品で場を支配する姿に、やがて誰もが喝采を送る。痛快“ざまぁ”逆転劇!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる