聖獣に転生した僕は推しの悪役令嬢を幸せに導く〜ヒロインなんてやっつけちゃうもんね〜

ネコフク

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2、何故か黒い聖獣に転生してました

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 体調15cmほどのモコモコした黒いボディに垂れた耳。

 明るい紫色(らしい)のくりくりお目目。

 ぶっといあんよは大きくなる証拠。

 これが今の僕。

 ーーーーーこれから伸びしろがある(と願っていた)黒髪黒目のちびっこボディはどこいった?

 アワアワとテンパる僕を落ち着かせて説明してくれたのは今の僕のパパンとママン。お犬様だと思ってたら聖獣様だったよ。

 そう、僕は聖獣の子供に転生してしまったみたい。

 しかも日本があった世界とは違う場所。いわゆる異世界ってとこに転生したらしい。

 前世で異世界の物語やゲームって流行ってたけど本当に異世界ってあるんだなー。

『転生者とは珍しいがさらに異世界からの転生した者が我が息子とはな』

『どうりであの子と違ってふらふらしながらお腹に宿ったのね』

 ハハハホホホと笑うパパンとママン。

 聖獣の子供の魂は天からお腹に宿るらしいんだけど、一つはすーっとママンのお腹に入ったのに僕の魂は迷子のようにあっち行きのこっち行きのふらふらよろよろしていてハラハラしたらしい。

『まあ天の采配だな』

『ええ、不思議現象ね』

 ママン異世界の不審な魂を不思議現象で終わらせていいの?

『坊や神様のお考えなど私達には分からないし、この世界は理屈で理解出来ないものが多いのよ。だから分からないものは全て不思議現象よ』

『はにょ・・・そんなんでいいのかな?』

『そんなんでいいのよ』

 納得できないながらも何で聖獣に転生したのかから分からないから、そんなものかと考えた方が気が楽かもしれない。

うん、そうしよう。

 元々お気楽な性格だったのは幸いかも。後ろ向きな性格だったら悪い方にしか考えないからね!

『おう、やっと俺の存在に気づいたか弟よ』

『にいちゃん』

 いやとっくに気づいてたよ。だって目を開けて初めて見たのがにいちゃんだし。金色のふさっとした毛並みにルビーのような瞳。頭の上には三角形のピンとした耳が付いている。

 前世の犬種で例えればパパンとママンはでっかいサモエド。それに比べてにいちゃんはシュッとしてるから日本スピッツかな?とても品が良い美幼犬なんだと思う。

『たった二人の兄弟だ、仲良くしようぜ』

 しゃべると品がどっかに逃げてくけど。

 ニヤッとニヒルな笑い方も産まれたばかりの犬がする表情じゃないよね。

『だから犬じゃねーし』

 説明されて聖獣なのは理解したけど、見た目犬すぎて慣れるのに時間がかかりそうだよ。

『ほらほら坊やたち今日産まれたばかりなんだから魔力を吸う練習をしたらおやすみなさい』

 聖獣の食事は魔力なんだって。産まれたての聖獣でもおっぱいに吸い付くのではなくある程度大きくなるまで両親の魔力を吸い上げて栄養を摂るらしい。

もちろん肉魚野菜からも魔力を摂れるみたいだけど、少量だから吸い上げる方が効率的なんだって。


『はにょ~お腹いっぱい』

『ゲェェェップ』

『にいちゃんオッサンくさい』

『ふぃ~もう吸えねぇ』

 パパンのお腹に埋もれてヘソ天して寝転がるにいちゃんが酔っ払いのオッサンに見えたのは幻覚だろうか。品の良い見た目とのギャップが凄い。

『坊やもお眠り』

 ママンのふかふかのお腹に顔を埋めていると毛づくろいの為か舌で体を舐められる。それが心地良くてうとうとしてくる。

 聖獣に転生しちゃってたし濃い一日だったなぁ。ふあぁ~おやすみぃ・・・・・・
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