3 / 15
3、王太子一家とご対面①
しおりを挟む
聖獣として産まれてから三ヶ月、四つ足生活にも慣れた頃僕とにいちゃんに王太子一家が会いに来た。
この三ヶ月で知った事は今いる建物はティグリス王国の王宮内にある聖獣の為のお邸。聖獣御殿と言われている。どうりで玄関ホールと数部屋以外は聖獣仕様になってた訳だ。
何度か人が来たけど玄関ホールまでしか入って来ない。それをパパンかママンが出向いて対応してたから転生してまだ一度も人には会った事がないんだよね。
そもそも聖獣というだけあって王族と教会の上の人達以外は滅多に会う事が出来ない存在なんだって。
そういう事で初めて人に会うということで僕とにいちゃんは朝からソワソワしている。
『にいちゃん王族ってどんな感じなんだろうね?』
『王族より聖獣の方が偉いんだ。堂々としとけ』
『にいちゃんカッコイイ!』
『でもあのマドレーヌとかいうお菓子をくれるなら媚びへつらってもいいな』
そう言うにいちゃんの顔はとってもだらしない。
『にいちゃんかっこ悪い・・・・・・』
何度か人が来た時に差し入れられたお菓子の中にあったマドレーヌににいちゃんは魅せられてしまい、このところ他のお菓子の倍マドレーヌが届くようになっていた。ちなみに僕は今のところお気に入りのお菓子はないから満遍なく食べてるよ。
昼を過ぎた頃玄関ホールが騒がしくなった。どうやら王太子一家が来たようだ。ソワソワしているとパパンに呼ばれ玄関ホールの隣にある人間用のサロンにとてとてと歩いて行くとソファーに座るキラッキラな人達がいた。
藍色の軍服っぽい衣装に豪華な金糸の刺繍とジャラジャラと付けている勲章が重そうな20代くらいの男の人と、ふんわりとしたこれまた金糸の刺繍がこれでもかってくらい入っているドレスの女の人。その間に5才くらいの可愛い男の子が。
『まぶしっ』
銀髪の美男美女と金髪の美幼児がにこにことしている。前世で黒髪や茶髪の平べったい顔しか見てこなかった僕には刺激が強すぎる。周りにいる護衛や側仕えらしき人達もイケメン美女ばかり。ここは美形の園なのだろうか。
「ほう、その子達がスノーとユキの子供達か」
「まあ、とっても可愛らしいわ」
そう言ってパパンを撫でるイケメンが王太子で染めた頬を両手で挟み悶えている美女が王太子妃なんだって。なんという美形夫婦。
『凄い美男美女だね』
とこっそり隣にいるにいちゃんに話しかけたらテーブルの上にあるマドレーヌをガン見してた。なんて残念な美幼犬なんだ。
もうにいちゃんは僕の中で食いしん坊キャラになってるよ。
この三ヶ月で知った事は今いる建物はティグリス王国の王宮内にある聖獣の為のお邸。聖獣御殿と言われている。どうりで玄関ホールと数部屋以外は聖獣仕様になってた訳だ。
何度か人が来たけど玄関ホールまでしか入って来ない。それをパパンかママンが出向いて対応してたから転生してまだ一度も人には会った事がないんだよね。
そもそも聖獣というだけあって王族と教会の上の人達以外は滅多に会う事が出来ない存在なんだって。
そういう事で初めて人に会うということで僕とにいちゃんは朝からソワソワしている。
『にいちゃん王族ってどんな感じなんだろうね?』
『王族より聖獣の方が偉いんだ。堂々としとけ』
『にいちゃんカッコイイ!』
『でもあのマドレーヌとかいうお菓子をくれるなら媚びへつらってもいいな』
そう言うにいちゃんの顔はとってもだらしない。
『にいちゃんかっこ悪い・・・・・・』
何度か人が来た時に差し入れられたお菓子の中にあったマドレーヌににいちゃんは魅せられてしまい、このところ他のお菓子の倍マドレーヌが届くようになっていた。ちなみに僕は今のところお気に入りのお菓子はないから満遍なく食べてるよ。
昼を過ぎた頃玄関ホールが騒がしくなった。どうやら王太子一家が来たようだ。ソワソワしているとパパンに呼ばれ玄関ホールの隣にある人間用のサロンにとてとてと歩いて行くとソファーに座るキラッキラな人達がいた。
藍色の軍服っぽい衣装に豪華な金糸の刺繍とジャラジャラと付けている勲章が重そうな20代くらいの男の人と、ふんわりとしたこれまた金糸の刺繍がこれでもかってくらい入っているドレスの女の人。その間に5才くらいの可愛い男の子が。
『まぶしっ』
銀髪の美男美女と金髪の美幼児がにこにことしている。前世で黒髪や茶髪の平べったい顔しか見てこなかった僕には刺激が強すぎる。周りにいる護衛や側仕えらしき人達もイケメン美女ばかり。ここは美形の園なのだろうか。
「ほう、その子達がスノーとユキの子供達か」
「まあ、とっても可愛らしいわ」
そう言ってパパンを撫でるイケメンが王太子で染めた頬を両手で挟み悶えている美女が王太子妃なんだって。なんという美形夫婦。
『凄い美男美女だね』
とこっそり隣にいるにいちゃんに話しかけたらテーブルの上にあるマドレーヌをガン見してた。なんて残念な美幼犬なんだ。
もうにいちゃんは僕の中で食いしん坊キャラになってるよ。
25
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢として断罪された聖女様は復讐する
青の雀
恋愛
公爵令嬢のマリアベルーナは、厳しい母の躾により、完ぺきな淑女として生まれ育つ。
両親は政略結婚で、父は母以外の女性を囲っていた。
母の死後1年も経たないうちに、その愛人を公爵家に入れ、同い年のリリアーヌが異母妹となった。
リリアーヌは、自分こそが公爵家の一人娘だと言わんばかりにわが物顔で振る舞いマリアベルーナに迷惑をかける。
マリアベルーナには、5歳の頃より婚約者がいて、第1王子のレオンハルト殿下も、次第にリリアーヌに魅了されてしまい、ついには婚約破棄されてしまう。
すべてを失ったマリアベルーナは悲しみのあまり、修道院へ自ら行く。
修道院で聖女様に覚醒して……
大慌てになるレオンハルトと公爵家の人々は、なんとかマリアベルーナに戻ってきてもらおうとあの手この手を画策するが
マリアベルーナを巡って、各国で戦争が起こるかもしれない
完ぺきな淑女の上に、完ぺきなボディライン、完ぺきなお妃教育を持った聖女様は、自由に羽ばたいていく
今回も短編です
誰と結ばれるかは、ご想像にお任せします♡
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
断罪現場に遭遇したので悪役令嬢を擁護してみました
ララ
恋愛
3話完結です。
大好きなゲーム世界のモブですらない人に転生した主人公。
それでも直接この目でゲームの世界を見たくてゲームの舞台に留学する。
そこで見たのはまさにゲームの世界。
主人公も攻略対象も悪役令嬢も揃っている。
そしてゲームは終盤へ。
最後のイベントといえば断罪。
悪役令嬢が断罪されてハッピーエンド。
でもおかしいじゃない?
このゲームは悪役令嬢が大したこともしていないのに断罪されてしまう。
ゲームとしてなら多少無理のある設定でも楽しめたけど現実でもこうなるとねぇ。
納得いかない。
それなら私が悪役令嬢を擁護してもいいかしら?
悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。
二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。
けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。
ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。
だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。
グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。
そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。
わたくしが悪役令嬢だった理由
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、マリアンナ=ラ・トゥール公爵令嬢。悪役令嬢に転生しました。
どうやら前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生したようだけど、知識を使っても死亡フラグは折れたり、折れなかったり……。
だから令嬢として真面目に真摯に生きていきますわ。
シリアスです。コメディーではありません。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる