15 / 29
十四話
ダンジョン踏破を経て夏休みも終わり、秋深くなる頃に行われる学院主催の芸術祭の準備が始まった。
もちろ乙女ゲーム言うイベントであるがクエスフィール達はフラグというフラグを折りまくるつもりだ。
この芸術祭は音楽・絵画・彫刻・魔法芸術の中から1つ選んで披露する催し物だ。しかも芸術の単位や評価がつくので皆力を入れるイベントで絵画以外数人で組むことを許されており、ゲームではヒロインが攻略対象者と組んで魔法芸術を披露するイベントになっている。準備から当日まで一緒に行動する為、好感度がかなり上がるイベントだ。
「ちょっと!何で魔法芸術に出れないの!?」
ちょうど書類を提出しようと参加申し込みの教室へ行ったクエスフィール4人は、アリサが受付の実行委員に食って掛かっているのに気付き教室の外から隠れてそれを眺める。
「魔法芸術は失敗すると事故に繋がるから魔法鍛錬の先生のサインが無いと受付けられないんだ。1年はまだ魔法技術が未熟だしよっぽどじゃないと許可はおりないと思うよ。それと組む人と一緒に来ないと書類は受付けないからね」
「こんなのゲームでは無かったわよ!何で!?」
「前に人気がある生徒の名前を勝手に書いて提出した生徒が多数いてね。本人が居ないと受付けられなくなったんだよ。だから君もここに書いている人を連れて来て受付けしてくれるかな」
受付けの生徒が書類を突き返すも、それを受け取らずアリサは教室から出て行ってしまった。教室のすぐ外にいた4人は隠れる事も出来ずに壁に向かって張り付く事しか出来なかったが、怒りで視野が狭くなっていたアリサに気付かれる事はなかった。
「危なかったー」
「うん、でもこれでフラグは2つ折れたはず」
クエスフィールの言う2つのフラグとはヒロインが魔法芸術に出る事と攻略対象者と参加する事。
魔法芸術に関しては安全を期す為に元々先生のサインが必要だったが、参加については本来代表者が書類を提出すればいいだけだったのを王族の名前を書いて勝手に出す生徒がいるかもしれないと掛け合い、揃っていないと書類を提出出来ないようにしてもらったのだ。ついでに大げさに話すように実行委員に頼んでおいたのは、納得しないながらもアリサを撃退するのには役立ったようだ。
「彼女先生からサインを貰ってきてミハエル様やフィーに迫ったりしないでしょうか」
不安気なシスティアをクエスフィールは抱き寄せ安心させるように腕を擦る。
「授業をサボっている人に先生はサインを書かないよ。もし迫ってきても芸術祭は1人1種、書類を出して受理されれば堂々と断れるから」
「そうそう、登下校さえ気をつければ棟が違うから普段会うことは無いからさ」
クエスフィールとミハエルの言う通りアリサはサインを貰えず、高位貴族と下位貴族の授業を受ける棟が違い会えず、かつ魔法芸術を練習している場所に突撃しようにも危ないからと入口から入れず結局どれにも不参加になり芸術の単位を落とすことになった。
もちろ乙女ゲーム言うイベントであるがクエスフィール達はフラグというフラグを折りまくるつもりだ。
この芸術祭は音楽・絵画・彫刻・魔法芸術の中から1つ選んで披露する催し物だ。しかも芸術の単位や評価がつくので皆力を入れるイベントで絵画以外数人で組むことを許されており、ゲームではヒロインが攻略対象者と組んで魔法芸術を披露するイベントになっている。準備から当日まで一緒に行動する為、好感度がかなり上がるイベントだ。
「ちょっと!何で魔法芸術に出れないの!?」
ちょうど書類を提出しようと参加申し込みの教室へ行ったクエスフィール4人は、アリサが受付の実行委員に食って掛かっているのに気付き教室の外から隠れてそれを眺める。
「魔法芸術は失敗すると事故に繋がるから魔法鍛錬の先生のサインが無いと受付けられないんだ。1年はまだ魔法技術が未熟だしよっぽどじゃないと許可はおりないと思うよ。それと組む人と一緒に来ないと書類は受付けないからね」
「こんなのゲームでは無かったわよ!何で!?」
「前に人気がある生徒の名前を勝手に書いて提出した生徒が多数いてね。本人が居ないと受付けられなくなったんだよ。だから君もここに書いている人を連れて来て受付けしてくれるかな」
受付けの生徒が書類を突き返すも、それを受け取らずアリサは教室から出て行ってしまった。教室のすぐ外にいた4人は隠れる事も出来ずに壁に向かって張り付く事しか出来なかったが、怒りで視野が狭くなっていたアリサに気付かれる事はなかった。
「危なかったー」
「うん、でもこれでフラグは2つ折れたはず」
クエスフィールの言う2つのフラグとはヒロインが魔法芸術に出る事と攻略対象者と参加する事。
魔法芸術に関しては安全を期す為に元々先生のサインが必要だったが、参加については本来代表者が書類を提出すればいいだけだったのを王族の名前を書いて勝手に出す生徒がいるかもしれないと掛け合い、揃っていないと書類を提出出来ないようにしてもらったのだ。ついでに大げさに話すように実行委員に頼んでおいたのは、納得しないながらもアリサを撃退するのには役立ったようだ。
「彼女先生からサインを貰ってきてミハエル様やフィーに迫ったりしないでしょうか」
不安気なシスティアをクエスフィールは抱き寄せ安心させるように腕を擦る。
「授業をサボっている人に先生はサインを書かないよ。もし迫ってきても芸術祭は1人1種、書類を出して受理されれば堂々と断れるから」
「そうそう、登下校さえ気をつければ棟が違うから普段会うことは無いからさ」
クエスフィールとミハエルの言う通りアリサはサインを貰えず、高位貴族と下位貴族の授業を受ける棟が違い会えず、かつ魔法芸術を練習している場所に突撃しようにも危ないからと入口から入れず結局どれにも不参加になり芸術の単位を落とすことになった。
あなたにおすすめの小説
【完結】うちの悪役令嬢はヒロインよりも愛らしい
らんか
恋愛
前世の記憶を思い出した今なら分かる。
ヒロインだからって、簡単に王子様を手に入れていいの?
婚約者である悪役令嬢は、幼い頃から王子妃になる為に、厳しい淑女教育を受けて、頑張ってきたのに。
そりゃ、高圧的な態度を取る悪役令嬢も悪いけど、断罪するほどの事はしていないでしょ。
しかも、孤独な悪役令嬢である彼女を誰も助けようとしない。
だから私は悪役令嬢の味方なると決めた。
ゲームのあらすじ無視ちゃいますが、問題ないよね?
【短編】『待つ女』をやめたら、『追われる女』になりました
あまぞらりゅう
恋愛
婚約者の王太子を、いつも待ち続けてきたシャルロッテ侯爵令嬢。
だがある日、彼女は知ってしまう。彼には本命の恋人がいて、自分のことを都合よく放置していただけなのだと。
彼女が待つのをやめた瞬間、追ってきたのは隣国の皇太子だった。
※覚えやすさや分かりやすさを重視しているので、登場人物の名前は「キャラクター名+身分表記」にしています
★小説家になろう2026/1/29日間総合8位異世界恋愛7位
★他サイト様にも投稿しています!
「貧相な小娘」と罵った第一王子へ。番(つがい)は貴方ではなく、国王陛下(お父様)でした
しえろ あい
恋愛
「お父様、わたくし、あの方と目が合った瞬間、分かってしまったのです」
十六歳のデビュタントの夜、ルーセント侯爵令嬢フェリシアを待っていたのは、残酷な罵倒だった。第一王子カシウスは、可憐な白いドレスを纏った彼女を「貧相な小娘」と呼び、己の番(つがい)であることを真っ向から否定する。
会場に響く冷笑と、愛用の刺繍に込めた自信さえ打ち砕くような屈辱。しかし、絶望の淵に立たされた彼女を見つめていたのは、王子ではなく、圧倒的な威厳を放つ「ある男」だった。
魂を焦がすような熱い視線が重なり、静まり返る謁見の間。この出会いが、王室を揺るがす大事件の幕開けになるとは、まだ誰も知らない。自身の価値を否定された少女が、真実の愛によって世界で最も幸福な王妃へと駆け上がる、逆転溺愛ストーリー。
※小説家になろう様にも投稿しています※
「退屈な女だ」と婚約破棄されたので去りましたが、翌日から国政が止まったそうです。え、私はもう存じませんけど?
にたまご
恋愛
公爵令嬢クラーラは、ユリウス王太子殿下に婚約を破棄された。
「退屈な女だ」「何の取り柄もない」と。
否定はしない。
けれど殿下が知らないだけで、通商条約も予算案も外交書簡も、この国の政務の大半を六年間匿名で回していたのは──この「退屈な女」だ。
婚約破棄の翌朝、宰相補佐官のレオンが焼き菓子と四十二件の緊急報告を携えて公爵邸を訪れる。
「貴女がいなくなった王宮は、控えめに申し上げて、地獄です」
──存じません。私はもう、ただの無職ですので。
【完結】意思という名の番(つがい)
しえろ あい
恋愛
公爵令嬢アンジェリカは、婚約者・王太子アルベルトの政務を裏で完璧に代行する「影の統治者」。
本能的な「番(つがい)」に溺れ、自分を「冷たい人形」と蔑む王太子に対し、アンジェリカは政権奪取の機を伺い始める。
第二王子レオナルドと密かな想いを通じあわせたことをきっかけに、知略と執着で愚かな王太子を破滅へと追い込む計画が動き出す。
神の定めた宿命を、人の意志でねじ伏せ、真の玉座を掌握する、残酷で美しい共謀劇。
※小説家になろう様でも投稿しています
離婚寸前で人生をやり直したら、冷徹だったはずの夫が私を溺愛し始めています
腐ったバナナ
恋愛
侯爵夫人セシルは、冷徹な夫アークライトとの愛のない契約結婚に疲れ果て、離婚を決意した矢先に孤独な死を迎えた。
「もしやり直せるなら、二度と愛のない人生は選ばない」
そう願って目覚めると、そこは結婚直前の18歳の自分だった!
今世こそ平穏な人生を歩もうとするセシルだったが、なぜか夫の「感情の色」が見えるようになった。
冷徹だと思っていた夫の無表情の下に、深い孤独と不器用で一途な愛が隠されていたことを知る。
彼の愛をすべて誤解していたと気づいたセシルは、今度こそ彼の愛を掴むと決意。積極的に寄り添い、感情をぶつけると――
嫌いなところが多すぎるなら婚約を破棄しましょう
天宮有
恋愛
伯爵令嬢の私ミリスは、婚約者ジノザに蔑まれていた。
侯爵令息のジノザは学園で「嫌いなところが多すぎる」と私を見下してくる。
そして「婚約を破棄したい」と言ったから、私は賛同することにした。
どうやらジノザは公爵令嬢と婚約して、貶めた私を愛人にするつもりでいたらしい。
そのために学園での評判を下げてきたようだけど、私はマルク王子と婚約が決まる。
楽しい日々を過ごしていると、ジノザは「婚約破棄を後悔している」と言い出した。
【完結】ご安心を、2度とその手を求める事はありません
ポチ
恋愛
大好きな婚約者様。 ‘’愛してる‘’ その言葉私の宝物だった。例え貴方の気持ちが私から離れたとしても。お飾りの妻になるかもしれないとしても・・・
それでも、私は貴方を想っていたい。 独り過ごす刻もそれだけで幸せを感じられた。たった一つの希望