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うっかり渡っちゃった編
女神アマンベール
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「さあ、こちらに座って」
アマンベールが玉藻を撫でながら着席を促す。真ん中に王が、両脇に教皇とジークフリートが1人がけの椅子に座る。アマンベールがトントンとテーブルを指でノックすると、設置されている魔法陣から湯気が出ている人数分の紅茶と色とりどりのお菓子が出てくる。どうやら食べ物関係はいつもその魔法陣から出しているようだ。
「グリード久しぶりね。王子は初めまして、アマンベールよ」
「お久しぶりです、女神アマンベール」
「お初にお目にかかります。アマンベール王国第一王子ジークフリートでございます」
優雅に紅茶を一口飲み頷くアマンベールはカップを置きパン!と一つ手を叩く。
「はい、自己紹介終わったー」
「えっ?」
「アマンベールよ、急に態度を変えたら王子が驚きますぞ」
バンザイしながらあっはっはと笑うアマンベールにジークフリートがポカンと固まったのを見て、教皇が嗜める。
「えー、どうせ後からバレるんだからいいでしょー?ホント頭固いんだからユリウスは」
ユリウスと呼ばれた教皇は肩を竦め、嗜めるのは早々に諦め紅茶を飲む事に徹したようだ。
「ごめんねぇ、女神だから威厳のある話し方しなきゃいけないんだけど3人だけだからいいよね?ねっ?」
やたらフレンドリーな女神に若干引きつつコクコクと頷く。
「そうそう、あなたが玉ちゃんを保護してくれたんでしょ?ありがとう」
「い・・・いえ」
女神にお礼を言われ、ここに来るまでのイメージが崩れた女神像にまだついていけないジークフリートではあるが、何とか返事だけは返せて内心ホッとする。
「アマンベールよ、手紙にも書きましたがタマモはどのような存在なのでしょう」
王が玉藻をソワソワと見ながらアマンベールに質問する。どうやら自分も玉藻をもふもふしたいようだ。
「んー・・・・・・どこから説明しようかな?あのね、結論から言えば玉ちゃんと私は同郷、同じ所に住んでたの」
「・・・・・・神域ですか?」
「あら、玉ちゃんから聞いた?そうよ、神様が住んでいる所で暮らしてたの」
「やっぱり・・・・・・」
やはり玉藻はアマンベールと同じ存在なのかと納得する。
「あ、でも今の玉ちゃんは人としてこの世界にいるからね」
「「「えっ?」」」
仲良く3人がハモるのも仕方ない。今アマンベールは神の住む場所で暮らしていたと言ったのだ。それならば女神のアマンベールと同等と捉えるのが普通だろうと。
「神域から別の機会世界に渡る・・・・・・移動するって事ね、その時に魔法陣で移動先の情報を組み込むんだよね」
説明しながら指先で空中に魔法陣を描く。
「この中にその世界の時の流れや身体的な要因、この世界で言えばバース性ね。それと渡り落ちる場所の指定を入れるの。そうすると魔法陣で渡った時に体が組み換えられるのよ。ほら、神域は時が無い空間だから体が成長しないんだよね」
ーーーーーーーーーー
女神の名前間違ってました!_(:3」∠)_
11/29変更済。
アマンベールが玉藻を撫でながら着席を促す。真ん中に王が、両脇に教皇とジークフリートが1人がけの椅子に座る。アマンベールがトントンとテーブルを指でノックすると、設置されている魔法陣から湯気が出ている人数分の紅茶と色とりどりのお菓子が出てくる。どうやら食べ物関係はいつもその魔法陣から出しているようだ。
「グリード久しぶりね。王子は初めまして、アマンベールよ」
「お久しぶりです、女神アマンベール」
「お初にお目にかかります。アマンベール王国第一王子ジークフリートでございます」
優雅に紅茶を一口飲み頷くアマンベールはカップを置きパン!と一つ手を叩く。
「はい、自己紹介終わったー」
「えっ?」
「アマンベールよ、急に態度を変えたら王子が驚きますぞ」
バンザイしながらあっはっはと笑うアマンベールにジークフリートがポカンと固まったのを見て、教皇が嗜める。
「えー、どうせ後からバレるんだからいいでしょー?ホント頭固いんだからユリウスは」
ユリウスと呼ばれた教皇は肩を竦め、嗜めるのは早々に諦め紅茶を飲む事に徹したようだ。
「ごめんねぇ、女神だから威厳のある話し方しなきゃいけないんだけど3人だけだからいいよね?ねっ?」
やたらフレンドリーな女神に若干引きつつコクコクと頷く。
「そうそう、あなたが玉ちゃんを保護してくれたんでしょ?ありがとう」
「い・・・いえ」
女神にお礼を言われ、ここに来るまでのイメージが崩れた女神像にまだついていけないジークフリートではあるが、何とか返事だけは返せて内心ホッとする。
「アマンベールよ、手紙にも書きましたがタマモはどのような存在なのでしょう」
王が玉藻をソワソワと見ながらアマンベールに質問する。どうやら自分も玉藻をもふもふしたいようだ。
「んー・・・・・・どこから説明しようかな?あのね、結論から言えば玉ちゃんと私は同郷、同じ所に住んでたの」
「・・・・・・神域ですか?」
「あら、玉ちゃんから聞いた?そうよ、神様が住んでいる所で暮らしてたの」
「やっぱり・・・・・・」
やはり玉藻はアマンベールと同じ存在なのかと納得する。
「あ、でも今の玉ちゃんは人としてこの世界にいるからね」
「「「えっ?」」」
仲良く3人がハモるのも仕方ない。今アマンベールは神の住む場所で暮らしていたと言ったのだ。それならば女神のアマンベールと同等と捉えるのが普通だろうと。
「神域から別の機会世界に渡る・・・・・・移動するって事ね、その時に魔法陣で移動先の情報を組み込むんだよね」
説明しながら指先で空中に魔法陣を描く。
「この中にその世界の時の流れや身体的な要因、この世界で言えばバース性ね。それと渡り落ちる場所の指定を入れるの。そうすると魔法陣で渡った時に体が組み換えられるのよ。ほら、神域は時が無い空間だから体が成長しないんだよね」
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女神の名前間違ってました!_(:3」∠)_
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