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生徒会編
モジャ正体を晒すも不発に終わる事件
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「あの転入生ヤバいです」
目の前には俺の親衛隊長の南城と副隊長の稲瀬がいる。南城は左頬を腫らし稲瀬はどす黒いオーラを纏っている……気がする。
話しによると立花が俺を『運命』と吹聴しているので注意したらグーで殴られたらしい。余程腹立たしいのか南城がキャンキャン煩く説明してうざったい。
「アイツどうにかなりませんか?俺のここはを殴ったんですよ」
そう言って殴られた箇所を指で撫でるとキャンキャン吠えてた南城がぴたりと押し黙った。若干震えて青くなっているのはアレか、稲瀬が調教したんだな。グッジョブ稲瀬。
「立花が言う『運命』は誰も信じていないのでご安心を」
勝手に俺の『運命』とのたまうのは腹立たしいがあれだけ人格に問題があれば周りも信じないだろう。しかし満也と柚木は何をやっているんだ?他にも立花の取り巻きがいたよな?
「稲瀬、その場に満也と柚木はいなかったのか?」
「いましたけど……ダメです。立花の言いなりですね」
深くため息を吐く稲瀬。
あれから1週間、立花に関する苦情がそれはもう大量に生徒会や風紀の方へ上がってくる。生徒間での揉め事は風紀の方へ直接行き報告だけくるが、それでも尋常じやないくらい多い。一番多いのは立花の匂いにあてられたαの生徒と恋人や婚約者のΩとのいざこざだ。目移りしたαに嫉妬するΩはよく聞く話しだが、その数が多い。
あの見た目なのに匂いで引き寄せるなど女王蜂のようではないか。
さらに立花の癇癪で机や椅子などの備品から生徒の教科書、私物、果ては窓ガラスの破損が報告され、満也と柚木が抜けている今、学園祭の準備が遅々として進まないのだ。
おかげで残っている生徒会の役員は授業にも出ず作業しているありさまなのだ。
しかし良いこともあった。この現状にマナや宏太が心配して再来週日本の顧客向けのレセプションの時に3日目だけ学園に顔を出してくれることになったのだ。
それまでには何とかこの状況を改善しておかないといけない。じゃないと久々のマナとイチャイチャできないからな!
仕方ないので久しぶりに食堂で昼飯を食べに行く事にする。今回は親衛隊の報告も兼ねているので各親衛隊長も一緒に向かう。
食堂に入り見渡すと1箇所だけ異様な空間があった。テーブルに座っている塊の周りには混んでいるにも関わらず開いているのだ。もちろんその塊は立花とそれを囲む奴らだ。その中には満也と柚木もおり、せっせと立花の世話をしている。
「あー!惟親!」
俺に気付いた立花がトップスピードで近寄って来る。しかもまた口の中に食べ物が入っている状態で話しながらだ。あいつ口の中に物を入れながら喋らないと死んでしまう病にでもかかってるのか?
「ぐぶっ!」
凄い勢いで抱き着こうとしてきたので立花の顔面をアイアンクローで押さえ阻止する。バカめ、身長差があるのでバタバタ手を伸ばしても俺には届かないぞ。
「貴様俺を『運命』とのたまっているらしいな。そんな妄想垂れ流すのはやめろ。それと俺は貴様に名前で呼ぶ許可は出していない」
「何でだよ!初めて見た時に分かったんだよ!」
ハァ、こいつ『運命』の定義を知らないのか?
「そもそも俺のフェロモンを貴様は感じ取れるのか?」
「えっ?フェロモン?」
ぱたりと大人しくなり一生懸命匂いを嗅ぎ始め立花は戸惑いの表情を見せる。
「………しない」
「抑制剤を飲んでるからな。それに貴様『運命』の定義を知らんのか?『運命』は姿を見た時に本能で互いに感じたり微量でも遠くからフェロモンを嗅ぎ取れたりする事だ。俺は貴様に何も感じないし匂いも嫌な匂いしか嗅ぎ取れない。これが『運命』と言えるのか?貴様の感情はただの一目惚れだ」
「なっ!?」
顔を真っ赤にさせぷるぷると震えている姿は傍から見れば可哀想さが滲み出るものだが、俺が立花をアイアンクローして頭を鷲掴んでいるからかモジャモジャ頭がまるでサ○エさんの様な髪型になっていて周りから失笑が漏れている。
「ブフォ………会長早くご飯食べよー」
「ブファ!お腹ブヘッ……空いたー」
たまらず笑い転げる双子につられて周りもクスクスと笑っている。それもそうかと手を離すと「覚えてろよ!」と小物が言うセリフをやはり米粒をまき散らしながら立花が走り去っていく。だから口の中(略)
「騒がしくしてすまない。皆んな食事に戻ってくれ」
騒ぎを起こしてしまった事を謝り中二階に行く途中、ちらっと視線を向けると満也と柚木の他に数人立花を宥めていた。あれでは出禁を解いたらまた生徒会室に来てしまうかもしれないな。1週間経ったがこのまま出禁にするか……本人に意思を確認してみるか。
中二階のいつもの席に座るとさっと稲瀬が立花に触れた左手を除菌シートで拭く。ばい菌扱いだ。
今回の集まりには隊長の南城ではなく稲瀬が出席だ。2人がかち合うと喧嘩になるからという理由らしいが、稲瀬が自分に許可なく顔を殴られたという理不尽な理由で連日お仕置きしているらしく、南城は足がぷるぷるして席から立てないのが本当の理由のようだ。さすがにヤリ過ぎではないか稲瀬。
集まりでは立花は災害なので近づかない事と、何かあったらすぐ報告する事を各親衛隊に周知させ、制裁は行わないようにキツく言い含めた。
幸い暴力や物損以外はドラマや漫画のような展開にしようと立花が動いていて周りが白けている状態なのがありがたい。ターゲットにされてもこちらの言い分を聞いてもらえるしな。
問題は立花の匂いに引き寄せられているαの生徒達だな。抑制剤を飲んでいるのに引き寄せられているのが不思議でならない。それこそ『運命』であれば可能なのだろうが、それでも1人か2人だ。やはり匂いにカラクリがあるのだろうか。
食事も終わり、中二階から降りるとそこには満也や柚木など数人の生徒をバックにした立花が仁王立ちしていた。それを確認した瞬間、各親衛隊長が俺達を守るように前に出る。
「惟親!」
立花が俺の名を呼んだ瞬間、騒がしかった食堂が一気に静まり稲瀬や他の隊長達が無言で睨みつける。
「貴様に名前を呼ぶ許可は出していないと言ったのが聞こえなかったのか?満也、柚木、それを俺達の見えない所へ連れて行け」
冷めた眼差しで見つめると2人がおずおずと手をかけ説得する。
「ほ……ほら樹、あちらに行きましょう」
「樹、行こう」
「うるさい触んな!何で俺がダメなんだよ!皆んな俺に惚れるだろ!」
「ふっ」
は?何言っているんだ?惚れる?どうすればあんなモジャに惚れるのだ。あっ、つい鼻で笑ってしまった。
「無理、モジャ、無理」
「「ブファッ!!」」
やべ、あまりに無理すぎてカタコトになってしまった。双子さっきから笑いの沸点低いな!
「ふざけんな!俺はモジャじゃねー!!」
立花が満也と柚木の手を振り切りモジャモジャのカツラと瓶底眼鏡を取り床に叩きつける。
そこから現れたのはサラサラな金髪と青い瞳の美少年だった。
白い肌に淡い小さな唇が口角を上げ、自分の容貌を勝ち誇ったように見せている。
「……………」
「……………」
「……………」
「どうだ、俺に惚れるだろ!」
うん、自信満々に言っているが、予想通りすぎて皆んな何も言えないだけだからな。
「だから?」
「は?」
「だからどうした」
俺が予想と違う反応だったからか唖然としているが、それくらいの美少年なら学園を探せばいるレベルだ。なんてったって見目が良い生徒が多いと有名な学校だからな。確かに今年の1年は整ってはいるが小粒揃いのΩばかりで自分が一番だと思ったのかもな。
しかーし、今ずば抜けて美貌を誇るマナがいないだけだからな!それを見慣れていれば何とも思わない容姿だ。
「たしかに美少年だけど……」
「予想通りっていうか……」
「姫川様に比べたら……ねえ…」
「それそれ、姫川様の美貌の前では霞みますものねぇ…」
「顔が良くても性格がな~」
「俺はイケる!」
「はっ!?えっ!?」
「樹、行きましょう」
ボソボソと聞こえる声に戸惑う立花を満也が背中を押し歩かせる。
まて、モジャモジャと眼鏡持って行けよ。物なのに哀愁が漂ってるぞ。
「ハハッ、美少年だったねぇ。あれで大人しかったら欲しかったんだけどなぁ」
「相沢様………」
「大丈夫大丈夫、うちの親衛隊達に危害加えるような子には手を出さないから」
隊長の仁科の肩を抱き安心させるように頭にキスをし、ホッとする表情を見て満足気な相沢。あー、俺もマナにしたい。
この騒動は「モジャ正体を晒すも不発に終わる事件」としてその日のうちに全学年へ知れ渡るのであった。
目の前には俺の親衛隊長の南城と副隊長の稲瀬がいる。南城は左頬を腫らし稲瀬はどす黒いオーラを纏っている……気がする。
話しによると立花が俺を『運命』と吹聴しているので注意したらグーで殴られたらしい。余程腹立たしいのか南城がキャンキャン煩く説明してうざったい。
「アイツどうにかなりませんか?俺のここはを殴ったんですよ」
そう言って殴られた箇所を指で撫でるとキャンキャン吠えてた南城がぴたりと押し黙った。若干震えて青くなっているのはアレか、稲瀬が調教したんだな。グッジョブ稲瀬。
「立花が言う『運命』は誰も信じていないのでご安心を」
勝手に俺の『運命』とのたまうのは腹立たしいがあれだけ人格に問題があれば周りも信じないだろう。しかし満也と柚木は何をやっているんだ?他にも立花の取り巻きがいたよな?
「稲瀬、その場に満也と柚木はいなかったのか?」
「いましたけど……ダメです。立花の言いなりですね」
深くため息を吐く稲瀬。
あれから1週間、立花に関する苦情がそれはもう大量に生徒会や風紀の方へ上がってくる。生徒間での揉め事は風紀の方へ直接行き報告だけくるが、それでも尋常じやないくらい多い。一番多いのは立花の匂いにあてられたαの生徒と恋人や婚約者のΩとのいざこざだ。目移りしたαに嫉妬するΩはよく聞く話しだが、その数が多い。
あの見た目なのに匂いで引き寄せるなど女王蜂のようではないか。
さらに立花の癇癪で机や椅子などの備品から生徒の教科書、私物、果ては窓ガラスの破損が報告され、満也と柚木が抜けている今、学園祭の準備が遅々として進まないのだ。
おかげで残っている生徒会の役員は授業にも出ず作業しているありさまなのだ。
しかし良いこともあった。この現状にマナや宏太が心配して再来週日本の顧客向けのレセプションの時に3日目だけ学園に顔を出してくれることになったのだ。
それまでには何とかこの状況を改善しておかないといけない。じゃないと久々のマナとイチャイチャできないからな!
仕方ないので久しぶりに食堂で昼飯を食べに行く事にする。今回は親衛隊の報告も兼ねているので各親衛隊長も一緒に向かう。
食堂に入り見渡すと1箇所だけ異様な空間があった。テーブルに座っている塊の周りには混んでいるにも関わらず開いているのだ。もちろんその塊は立花とそれを囲む奴らだ。その中には満也と柚木もおり、せっせと立花の世話をしている。
「あー!惟親!」
俺に気付いた立花がトップスピードで近寄って来る。しかもまた口の中に食べ物が入っている状態で話しながらだ。あいつ口の中に物を入れながら喋らないと死んでしまう病にでもかかってるのか?
「ぐぶっ!」
凄い勢いで抱き着こうとしてきたので立花の顔面をアイアンクローで押さえ阻止する。バカめ、身長差があるのでバタバタ手を伸ばしても俺には届かないぞ。
「貴様俺を『運命』とのたまっているらしいな。そんな妄想垂れ流すのはやめろ。それと俺は貴様に名前で呼ぶ許可は出していない」
「何でだよ!初めて見た時に分かったんだよ!」
ハァ、こいつ『運命』の定義を知らないのか?
「そもそも俺のフェロモンを貴様は感じ取れるのか?」
「えっ?フェロモン?」
ぱたりと大人しくなり一生懸命匂いを嗅ぎ始め立花は戸惑いの表情を見せる。
「………しない」
「抑制剤を飲んでるからな。それに貴様『運命』の定義を知らんのか?『運命』は姿を見た時に本能で互いに感じたり微量でも遠くからフェロモンを嗅ぎ取れたりする事だ。俺は貴様に何も感じないし匂いも嫌な匂いしか嗅ぎ取れない。これが『運命』と言えるのか?貴様の感情はただの一目惚れだ」
「なっ!?」
顔を真っ赤にさせぷるぷると震えている姿は傍から見れば可哀想さが滲み出るものだが、俺が立花をアイアンクローして頭を鷲掴んでいるからかモジャモジャ頭がまるでサ○エさんの様な髪型になっていて周りから失笑が漏れている。
「ブフォ………会長早くご飯食べよー」
「ブファ!お腹ブヘッ……空いたー」
たまらず笑い転げる双子につられて周りもクスクスと笑っている。それもそうかと手を離すと「覚えてろよ!」と小物が言うセリフをやはり米粒をまき散らしながら立花が走り去っていく。だから口の中(略)
「騒がしくしてすまない。皆んな食事に戻ってくれ」
騒ぎを起こしてしまった事を謝り中二階に行く途中、ちらっと視線を向けると満也と柚木の他に数人立花を宥めていた。あれでは出禁を解いたらまた生徒会室に来てしまうかもしれないな。1週間経ったがこのまま出禁にするか……本人に意思を確認してみるか。
中二階のいつもの席に座るとさっと稲瀬が立花に触れた左手を除菌シートで拭く。ばい菌扱いだ。
今回の集まりには隊長の南城ではなく稲瀬が出席だ。2人がかち合うと喧嘩になるからという理由らしいが、稲瀬が自分に許可なく顔を殴られたという理不尽な理由で連日お仕置きしているらしく、南城は足がぷるぷるして席から立てないのが本当の理由のようだ。さすがにヤリ過ぎではないか稲瀬。
集まりでは立花は災害なので近づかない事と、何かあったらすぐ報告する事を各親衛隊に周知させ、制裁は行わないようにキツく言い含めた。
幸い暴力や物損以外はドラマや漫画のような展開にしようと立花が動いていて周りが白けている状態なのがありがたい。ターゲットにされてもこちらの言い分を聞いてもらえるしな。
問題は立花の匂いに引き寄せられているαの生徒達だな。抑制剤を飲んでいるのに引き寄せられているのが不思議でならない。それこそ『運命』であれば可能なのだろうが、それでも1人か2人だ。やはり匂いにカラクリがあるのだろうか。
食事も終わり、中二階から降りるとそこには満也や柚木など数人の生徒をバックにした立花が仁王立ちしていた。それを確認した瞬間、各親衛隊長が俺達を守るように前に出る。
「惟親!」
立花が俺の名を呼んだ瞬間、騒がしかった食堂が一気に静まり稲瀬や他の隊長達が無言で睨みつける。
「貴様に名前を呼ぶ許可は出していないと言ったのが聞こえなかったのか?満也、柚木、それを俺達の見えない所へ連れて行け」
冷めた眼差しで見つめると2人がおずおずと手をかけ説得する。
「ほ……ほら樹、あちらに行きましょう」
「樹、行こう」
「うるさい触んな!何で俺がダメなんだよ!皆んな俺に惚れるだろ!」
「ふっ」
は?何言っているんだ?惚れる?どうすればあんなモジャに惚れるのだ。あっ、つい鼻で笑ってしまった。
「無理、モジャ、無理」
「「ブファッ!!」」
やべ、あまりに無理すぎてカタコトになってしまった。双子さっきから笑いの沸点低いな!
「ふざけんな!俺はモジャじゃねー!!」
立花が満也と柚木の手を振り切りモジャモジャのカツラと瓶底眼鏡を取り床に叩きつける。
そこから現れたのはサラサラな金髪と青い瞳の美少年だった。
白い肌に淡い小さな唇が口角を上げ、自分の容貌を勝ち誇ったように見せている。
「……………」
「……………」
「……………」
「どうだ、俺に惚れるだろ!」
うん、自信満々に言っているが、予想通りすぎて皆んな何も言えないだけだからな。
「だから?」
「は?」
「だからどうした」
俺が予想と違う反応だったからか唖然としているが、それくらいの美少年なら学園を探せばいるレベルだ。なんてったって見目が良い生徒が多いと有名な学校だからな。確かに今年の1年は整ってはいるが小粒揃いのΩばかりで自分が一番だと思ったのかもな。
しかーし、今ずば抜けて美貌を誇るマナがいないだけだからな!それを見慣れていれば何とも思わない容姿だ。
「たしかに美少年だけど……」
「予想通りっていうか……」
「姫川様に比べたら……ねえ…」
「それそれ、姫川様の美貌の前では霞みますものねぇ…」
「顔が良くても性格がな~」
「俺はイケる!」
「はっ!?えっ!?」
「樹、行きましょう」
ボソボソと聞こえる声に戸惑う立花を満也が背中を押し歩かせる。
まて、モジャモジャと眼鏡持って行けよ。物なのに哀愁が漂ってるぞ。
「ハハッ、美少年だったねぇ。あれで大人しかったら欲しかったんだけどなぁ」
「相沢様………」
「大丈夫大丈夫、うちの親衛隊達に危害加えるような子には手を出さないから」
隊長の仁科の肩を抱き安心させるように頭にキスをし、ホッとする表情を見て満足気な相沢。あー、俺もマナにしたい。
この騒動は「モジャ正体を晒すも不発に終わる事件」としてその日のうちに全学年へ知れ渡るのであった。
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