王道学園にさせてなるものかっ!

ネコフク

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生徒会編

白畑と貴島 ※R18

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 脇CPエロ回!

 三人称視点です。




「今連絡したから保健室にある緊急発情期ヒートシェルターに行くといいよ」

 宏太の言葉に貴島は周りに白畑を見せないようにブレザーを被せながら大事そうに抱え保健室へと向かう。
 教室を出た直後、呼び止められた気がしたがそれどころではない貴島は無視し足を早める。
 腕の中にいる白畑は振動でも感じるのか時々色っぽい吐息を漏らす。その度に貴島の下半身に熱が籠もっていく。

「よぉへぇ……」

「楓もう少しだ。頑張るか?」

「う……ん」

 今すぐにでも犯してしまいたい衝動を抑える。授業中なのが幸いし、廊下には誰もおらずスムーズに保健室に着く。

「貴島くん待ってたよ!こっちだ!」

 宏太から連絡をもらった保険医が保健室の中にあるシェルターへ誘導する。そこは6畳ほどの部屋でダブルベッドと二人がけのソファーとテーブル、冷蔵庫のみのシンプルな造りになっており、トイレと風呂が併設されている。
 学園の敷地内に建っている発情期ヒート棟の半分ほどしかないこの部屋は、急にヒートがきてヒート棟に間に合わない場合使用され、Ωがαと過ごす部屋の他にΩのみで過ごす部屋が用意されている。

「白畑くんをベッドに。貴島くんは抑制剤を飲んで白畑くんに避妊薬を飲ませてあげて。冷蔵庫には飲み物とゼリー飲料が入ってるしそこの電話で食事や必要な物を頼んでね。シーツはベッドの下の引き出しに、バスタオルやバスローブは洗面所にある。ヒートが終わったり何かあったら電話してね」

 保険医はテキパキと説明し、貴島と白畑が薬を飲むのを確認してから部屋を出ていく。

 それを見届けると貴島はベッドに横たわる白畑の両脇に手を付き覆いかぶさるように見下ろす。

「よぉへぇ……?」

 先ほどより染まった頬に指を滑らせるとそれだけで感じるのか小さく声が淡い唇から溢れる。ぐっと険しい表情になった貴島に不安で瞳に張った涙がぽろりと頬に伝う。

「楓、お前を抱きたい」

「………!!でも……陽平には立花くんが……」

「匂い」

「匂い?」

「本当に匂いだけなんだ。好き嫌いじゃなくて匂いを嗅ぐと吸い寄せられるようにアイツに行ってしまう。アイツを守らなきゃっていう気持ちになってしまうんだ」

「それって……運命の番なんじゃ」

「それはない。……なんていうか……匂いに絡め取られた感じがするんだ。心が震えない。楓が好きなのに体が言う事を効かない」

 抑制剤の効きが悪いのか貴島の息も荒くなっていく。

「楓の匂いに気付いた時、体中が歓喜して震えたよ。俺の楓が俺のために俺だけのΩになったって。楓の匂いで動けたんだ」

「嘘………僕本当にΩになったの?」

「本当だ。楓も気付いただろ?俺のフェロモン」

 息を吸う度甘い痺れが脳に響く。本能が目の前のαは自分だけのαだと。でも教室では側に転入生立花……別のΩがいた。諦めなければと思ったのに……求めてもいいのだろうかと逡巡する。

「陽平」

「なんだ?」

「僕は陽平を求めてもいいの……?」

 溢れ出た涙は頬からシーツに落ち染みを作っていく。

「求めろよ。俺の……俺だけのΩ

「!!陽平!僕だけの陽平になって!僕だけのαにっ」

 言い終わる前に噛みつくように唇を奪われ口内を肉厚な舌で蹂躙される。歯列をなぞられ上顎を撫でられ舌を絡ませ吸い上げられる。その合間に丁寧にワイシャツのボタンやベルトを外されボクサーパンツと一緒にズボンを下ろされる。αだった白畑のそこは控えめだが長大で鈴口から出たカウパーで濡れそぼって脈を打っている。

「あふっ……よ…へぇ……ひゃうっ!」

 重ねていた唇を既に尖っている乳首に吸い付き軽く扱いただけでペニスからビュルッと白濁が飛び散り薄い腹を濡らす。それを丁寧に舐めあげるといまだ硬さを保っているペニスを口に含み吸い上げる。

「ああっ、だめっ、出ちゃうっ!」

 上下する生温かいぬるつく口内と裏筋を舐める舌に翻弄され、締まった喉奥に耐えきれず貴島の口の中で果てる。

「なん……こんなに早く……」

 貴島から出るフェロモンに酩酊しながらもあまりにも早くイッたことに困惑する白畑の精液の残滓を吸い上げ満足そうに顔を上げる。

「Ωのお前がαの俺に反応してるんだよ」

「Ω……」

 α同士として肌を重ねた時と違う感覚にこれがΩかと白畑は慄く。ここまで敏感に反応してしまうのであれば貴島を受け入れたらどうなるのか。しかしそれは貴島の指先が後孔に触れた途端、羞恥に変わる。

「ほら、ここが濡れてる」

 ちゅぷんと易々と指を飲み込んだそこは泥濘んでおり、くちゅくちゅと卑猥な音をたて奥から蜜液を溢れさせる。

「うそ……やあっ……んっ、あっ……」

 αの時よりもスムーズに指を迎え入れきゅうきゅうと締めつける感覚に貴島も息が荒くなりズボンの中におさまっているペニスが痛いほど張り詰めている。

「ハアハア……もう…楓の中に入りたい」

 軽く唇を啄み告げる切なさが滲む表情に胸の奥と胎がきゅっと締まる。

「僕も……陽平が欲しい」

「楓!!」

 深く口づけながら早急にワイシャツを脱ぐと程よく付いた筋肉が晒され、ズボンからは腹につくほど立ち上がったペニスが勢いよく飛び出す。
 雄々しいそれを濡れそぼった後孔に宛てがい軽く動かすとちゅぷちゅぷとキスをするように音が出る。卑猥すぎる音に白畑は耳まで真っ赤になりそこに唇を寄せ

「楓可愛い……愛してるっ」

「あああぁぁぁぁぁっ!!」

 どちゅん!と音がするほど勢いよく突き入れられ背を弓なりにし、射精する。

 そこから激しく腰を打ち付ける貴島に白畑は翻弄され喘ぐことしかできなかった。
 正常位で前立腺を抉るように中を擦られ対面座位で奥まで暴かれ、何度も何度も精液を注がれ、絶頂から降りられなくなって泣いてやめてと懇願してもやめてもらえず、意識が飛んでも快感ですぐに起こされる。
 一度白畑の中から出しうつ伏せにして腰だけ上げさせると大量に注いだ精液がこぽりと孔から出るのにごくりと喉を鳴らすとまた一気に貫く。

「……………!!」

 喘ぎすぎて嬌声すら出なくなった白畑に覆い被さり力強く中を抉っていき目の前に晒されている項を舐め唇を寄せる。

「楓っ、楓っ、噛んでいいかっ?」

 その一言に白畑の体がぶるりと震える。

 転入生の匂いに引き寄せられた貴島。だけど匂いだけで好きとかではない、自分を愛してるといってくれた。その言葉を信じていいのだろうか回らない頭で考える。本能は今すぐにこのαを自分のものにしろと訴えている。

「楓愛してる。俺だけのΩになれ」

「!!よおへぇ……ぼくもあいしてる……かんで……かんでぼくだけのものに……ああっ!!」

 胎内で弾ける感覚があると同時に項に痛みと快感が走る。喜びと体が作り変えられる感覚。

 意識がゆっくりと落ちる時に聞こえた涙声に胸がいっぱいになる。

「楓、俺の運命になってくれてありがとう」




 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 前回の食後の会話

 愛加「白畑大丈夫かなー?」
 宏太「何が?」
 愛加「だってアイツがっつきそうじゃん?」
 宏太「そう?」
 愛加「全力で打ち付けそう」
 惟親「他の男の想像するな」
 愛加「・・・久しぶりに全力味わいたいなぁ」
 惟親・宏太「「任せろ!!」」

 そして夜にハッスルする3人なのであった。
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