告白してきたヤツを寝取られたらイケメンαが本気で囲ってきて逃げられない

ネコフク

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瀬名の運命の番

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今回もオメガバースの独自設定入りまーす。


ーーーーーーーーーー



「ふっ……瀬名の運命の番なんて……宇佐先生も冗談を言うんですね……ふふふっ……」

 うちのおとんは結構冗談言いますが?というか伊月さん震えながらお茶飲もうとしてるけど、カップを割ってハンドル(持つとこ)だけになってるから!動揺してエア飲みになってるって!

「冗談じゃないよー瀬名の相手は百夢もゆだよー」

「アイツだけは許さん!!」

 カッと目を見開いて今まで見たこと無い顔しててちょっと怖い。伊月さんと百夢の相性は良くないなーとは思っていたけどそこまで嫌いかぁ。

 いや、その前に兄弟だから違うだろ。何故そこを伊月さんは否定しないんだ?動揺し過ぎ?

「父さん伊月さんを動揺させるなよ。そもそも百夢は弟なんだからありえないだろ」

「ありえるよー。稀だけど親子、兄弟が運命の番って事があるんだよね。伊月くんは講義で習ったでしょ?」

「……はい」

「そうなの?」

「あー、医学部しか習わないのかなー?まあそうなんだよ。フェロモンにも血液型みたいに型があって、それが近ければ近いほど相性が良くてほぼ一緒なのが運命の番なんだよね」

「それで何で俺と百夢が運命の番って分かるんだよ。俺何にも感じないけど?」

 説明されても胡散臭くてジト目で見てしまう。百夢に兄弟の感情以外特別な思いを抱いた事が無いしな。

「ちょっとぉ、僕を誰だと思ってるの?抑制剤を専門に研究してるんだよ、フェロモンだって研究対象でデータ取ってるんだから!」

 むん!と胸を張ってドヤッている父親は確かに専門家だった。忘れてたけど。

「百夢がさ、小さい頃からブラコンが過ぎるなーって思ってたから調べてみたらそうだったんだよねぇ」

 何でも親兄弟で運命の番であっても遺伝子的に本能に訴える事はあまりなく、その代わり過度な溺愛やブラコンシスコンになり易いらしい。
 例外が一卵性双生児のαとΩ。ここは離す事が出来ないくらい繋がりが強く、特例として番と結婚が認められているらしい。

「まあ瀬名と百夢が運命の番だって言うのはここだけの話にしてね。百夢に言ったら暴走しそうだから」

 ハッハッハッハ~と軽く言ってるが是非そうしてくれ。俺も百夢に襲われたくないし、伊月さんの心の平穏にもな。

「俺聞かなかった事にする!父さんもそれ墓場まで持ってけよ!伊月さんも忘れてくれ!」

「はあ゙⁉よりにもよってあの百夢クソが瀬名の運命の番だって⁉こっそり亡き者にしてやろうかな。……いや、アレはまがりなりにも瀬名の弟だ、植物状態ぐらいにしておこうか?それとも瀬名を誰にも見られない場所に住まわせる?……そうだな、確か売りに出ていた島があったな。気候が良くて景観と住みやすそうな……待てよ、初めから好きなように建てるのもいいな。しかし屋敷だけだと寂しいかな。じゃあちょっと離れた場所に街でも造るか……」

 俺の呼びかけに気づかない伊月さんは、何やら物騒な事をブツブツ言っている。
 ナキモノ、ショクブツジョウタイ、シマ、マチ……聞こえてきた単語の繋がりがよく分からないが、これだけは言える。

 伊月さん、瞳孔が開いててコワイ。

「いっ伊月さ~ん……聞こえてますか~?」

「あっ、ごめんね。つい百夢クソ野郎の始末の仕方と瀬名の監禁をシュミレーションしてたよ」

「物騒!!」

 怖え!!ヤバ怖え!!てか父よ、息子のピンチを腹を抱えてゲラゲラ笑っているんじゃないっ!

「俺、百夢には弟って以外何も感じないし。伊月さんの心配が無くなるまで会わないよ!」

「ダメ」

「え?」

「心配なんてこの世に居なくなるまで無くならないよ。……やっぱりスナイパーを雇うか……」

「たから物騒!……そうだ!ほら、運命の番って噛まれれば分からなくなるんだろ?だ」

「それって次の発情期ヒートで番って良いって事だね!」

「あ、いや、たとえばの」

「嬉しい!瀬名から噛んでほしいなんて!喜んで噛むよ!」

「いや噛んでとは」

「よし!これから失敗しないようにセックスだけはしておこう!」

「だから聞いて⁉」

 俺の言葉をことごとく遮った伊月さんは嬉々としてソファーから立ち上がったかと思うと、俺をお姫様抱っこをし部屋を後にする。後ろの方から「お赤飯炊いておくから頑張って~。あ、お赤飯何色がいい?」という父親の無情な声が聞こえてくるが止めてくれ!

 つーか、赤飯の色どんな色があるんだよ!






 軽やかな足取りで研究所を出た伊月さんは、待たせていた車の後部座席に乗りこんだ途端、俺の口を自分の唇で塞ぎ驚いて開いてしまった口内にぬるりと舌を滑り込ませ蹂躙していく。

 絡め取られた舌は同じ体温にするように執拗に擦りつけ、軽く歯を立てられたり吸われたりし、内にある官能を呼び起こすような深く交わり、飲み込めなかった唾液が口端から溢れそれでも角度を変えながら口づけは続く。

 上手く息継ぎが出来なくて苦しくなるのと反比例して香ってきたサンダルウッドに下腹部に熱と疼きが生まれ、抵抗も出来ずただただ伊月さんの胸元のシャツを握り何も考えられなくなった意識を繋ぎ止めるようにするだけで精一杯だった。

 車がどこかに着き唇が離され、やっと息苦しさから開放されたが胸の動悸や体に溜まった熱や疼きはそのまま。途中から意識的に浴びせられていたフェロモンでそれは治まる気配はない。

 抱えられ車を出たとこまでは覚えていたが、次に意識が浮上したのは柔らかく広い所に優しく降ろされた時だった。
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