女神に頼まれて村作りをしてみた

ひいらぎ

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女神に頼まれたので村を復興させてみた

女神に頼まれたので村を復興させてみた まえがき+プロローグ

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  まえがき
お久しぶりです。七ヶ月ぶりくらいですかね?ということでシリーズ再開です。暇過ぎた…。いやしかしこれを書くに当たって今までの読んでたのですが、誤字ひでぇっすね(笑)これからは気を付けます。前回まで見ていただいた方もそうでない方も、お楽しみいただけましたら幸いです。では、どうぞ!


「と、いう事でですね。村の復興を手伝って欲しいなぁって…えへへ」
 「えへへ、じゃ無いだろ。えへへじゃ!というかもしかしてまたしばらく帰れないやつか?」
 前回の事を思い出して頭の抱える一翔。体感は一年近く経っているが地球で過ごしてる時間はあれから数日だ。
 「それはご安心を。今回は定期的に帰れます。ちなみに地球での時間は進みませんがあっちの世界の時間は進みます」
 「もはや仕組みが理解できねぇよ…。えっとつまり?あっちでいくら過ごそうが私生活には関係無いけど?」
 「地球にずっといるとあっちでは普通に時間進むので久しぶりに来た親戚のおじさん状態です」
 満面の笑みで解説するミーアに軽い苛立ちを覚えたのは未来永劫、一翔だけの秘密になる。
 「で?それで?なんで復興なんて必要なんだよ。正式に村になって、女神の信仰も戻った。じゃああそこは安泰だろ?」
 一翔の質問にやや目を逸らしながらミーアは答える。余程ばつが悪いのか一切目を合わせない様子だ。
 「まぁ、既に別の場所に住んでる人が今更戻ってくる訳がないというか、元からお年寄りばかりの村だったので栄えてた訳でもないと言うか…」
 「なんか…聞いて悪かった。ごめん」
 「あ、でもでも!リカちゃんの作るものは評判良いんですよ?あれ目当てに立ち寄る方も増えてて」
 慌ててフォローを入れるのだが今までの話を聞かされた上でなのだ。あまり良い状況で無いことは容易にわかる。
 「はぁ、とりあえずわかった。んで、お前は普段なにやってるんだ?…てか神って何すんの」
 「え?私ですか?あの村でカフェ的なの経営してますけど」
 「お前馬鹿だろ」
 素直な反応である。一翔の期待してた答えの斜めどころか真逆の方向に直進した答えである。
 「こ、これでも評判良いんですよ?近くに来たら村に寄って、私のカフェで休んで織り物買って帰るというのが地球で言うところのテンプレートです」
 そうでは無い、そこが問題なのでは無い。いや、繁盛しているのは意外であったが違うのだ。根本的な問題、女神が下界で何をやっているんだという話である。
 「そらまぁ、女神様のカフェだろ?評判も良くなるだろ」
 「あの、勿論人間として行ってますよ?人間のミーアとしてですよ…?」
 「え、ちゃんと女神な事隠してるのか?」
 「当たり前じゃないですか!どこの世界に私女神だよー!って下界でアピールするアホがいるんですか!」
 目の前にいると思っていた。思わずそう言いそうになるのをギリギリで抑え込む。
 「でもリカちゃんには顔バレてるので正体バレてますけどね」
 「……やっぱお前一秒でもはやく帰れ」
 「ひどくないですか!?」
 相変わらずの会話が続く。もうじき地球の時間で一時間程経つのだが、二人にとっては関係ない。
 ふとミーアを見てみると彼女は涙目になっていた。それほどまでに先程言ったことが効いたのかと慌てる一翔に女神は何も言わずに抱きつく。
 「ミーア……?」
 「何も言わずに、ここにいてください」
 今にも消えそうな声で紡がれた言葉の後にはただただ静かな泣き声が辺りを包む。
 「一翔さんに冷たくしたとき…あいつに脅されてて。あまり近づきすぎるようなら一翔さんを…殺すって…」
 泣きながら事の経緯を語るミーアの頭を撫でるようにしてやる事しか一翔にはできない。しかし、それで良いのだ。それが良いのだ。
 「だから、だから、あぁやってやったけど……結局寂しくて───」
 言いたかった事を全て言い終わったのか言えなかったのか、それを言った時に彼女の涙腺は決壊した。先程までとは違う、子供のような泣き方。
 恐らく、これが本来のミーアなのだ。人間の子供であったミーアのあるべき姿はこちらなのであろう。産まれたその瞬間より、どこかの世界の神になることを強いられた少女は今やっと救われたのかもしれない。

 ひとしきり泣いて落ち着いたミーアは少し照れくさそうに一翔を見る。
 「その、忘れてくださると…嬉しいかなぁって。えへへ」
 「いーや。忘れないね」
 「まさかの!?」
 「忘れないけど、誰にも言わない。ただ絶対に、もう忘れないよ」
 そう誓った少年はまたあの世界へ行くのだろう。その世界でまた過ごすのだろう。そして、この世界を愛すのだろう。
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