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女神に頼まれて村作りをしてみた
誰も知らない誰もが知る女神
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「こっち、こっち。早くしないと日が暮れますよ?」
「はいはい。………ここが」
「はい!この国の首都 ミレイユです」
「凄いな。街なんてはじめてきたよ」
「でしょう?さ、こっちです、こっち」
「ちょ、ちょい待て……」先を行くミーアを追うとそこには崩れ落ちた幾つかの像があった。
「………これは?」
「私の像ですよ。ほら、崩れたって話したじゃないですか」
「でも、信仰する神の像だぞ?崩れたら普通」
「もう信じる必要性も無いですから」一翔の言葉を遮る用にミーアが言う。どこか悲しい顔で
「はい、そんな顔してないで。この国の神話について知りたいんでしょう?」
「………。あぁ、そううだな」
ミレイユ図書館──
「確かこの辺に……あったあった。ありましたよ」
「自分の神話の書いた本を探す女神ってどうなんだよ」
「う、確かに…変ですけど。ま、まぁ良いでしょう。読みますよ?」
「へいへい」
「それは、太陽が沈む事を忘れ、潮が常に満ちていた時…」
それは、太陽が沈む事を忘れ、潮が常に満ちていた時…。太陽の神と海の神がどちらの力が優れているかを争っていた。民は燃える用に熱い太陽に焦がされ、荒れ狂う海に飲まれ……。全ての民が絶望していた時、外より大いなる神が産まれ落ちた。美しい神は太陽と大海の衝突を止め、そして元いる場所へ帰したという。これを陽海分離伝説とする。
「というストーリーです」
「……お前そんな凄いのか…」
「ま、まぁ?女神ですし?」
「ん?続きあるぞ?」
「あ、待ってそこは……」強引に一翔が本を取り読み上げる。
「んー、なになに?ある日が雲に隠れた夜…」
ある日が雲に隠れた夜…。人々は心を忘れ、幸福を忘れていた。およそ六ヶ月に及ぶ曇り空は既に人の心を奪うには充分だった。ある国の王が太陽神 マリスを怒らせた為、大地に日輪が顔を覗かせる事は無くなった。そんな時、空より現れた女神が雲を消し去った。これにはマリスも激怒。直ぐ様女神に講義するがそれは認められずマリスは罰として地で六ヶ月農作業をさせられた。
「…以外と酷いな」
「うぅ…」
「まぁ、良いと思うぞ?……。まだあるけど」
「長いのでやめましょう!」
「しー。図書館では静かに」
「あ、すみません」少し恥ずかしそうにミーアが言うと二人は外に出た。
「実はこの街はガラス細工が盛んなのです」
「ほんとだ。綺麗なのが沢山あるな」
「この街のガラスは私達への供え物にされる事もあるほどですからね」
「そんなにか………あ」
「ん?どうしたんです?」顔を覗かせるように一翔に訪ねる。
「ちょっと待っててくれ。すみませーん」近くのガラス細工の売っている店に行き何か話している。
「あの女の子にお土産かなぁ……。て、何を気にしてるんだ私…。私は神。あいあむ女神だぞ」
「悪い、待たせて」
「い、いえそんなに待ってな…」ミーアの髪に花の髪飾りを一翔がつける。
「これは……その、えっと」
「供え物とかあるんだろ?まぁ、実感無いけど普段のお礼だ。こんなことなけりゃできないし」
「ありがとうございます…一翔」
「そんな笑顔で言われると照れるな…。ほ、ほら次行こうぜ」
「えぇ。たーっぷり案内しますね」
そこから約二時間、二人はミレイユを周り気付けば日が落ちる寸前だった。
「では、また」
「あぁ。またな」
「それじゃあ転送魔法を掛けるのでじっとしててくださいね?」
「…動くと?」
「………。死にます」真面目な顔でそう告げる。勿論嘘であるが…。
「え、本当に!?」一翔は慌てて聞き返すが、次の瞬間ミーアが一翔に抱きつき唇を奪った。
「嘘ですよ。ばーか」恥ずかしそうに放ったその言葉に言い返す間もなく一翔の見慣れた村に景色は戻った。
「よ、帰ったか。どうだった?」
「凄かったよ。色々」
「凄かった?何が」
「色々だよ……。色々だ」
「いや何があったんだよ!」
「はいはい。………ここが」
「はい!この国の首都 ミレイユです」
「凄いな。街なんてはじめてきたよ」
「でしょう?さ、こっちです、こっち」
「ちょ、ちょい待て……」先を行くミーアを追うとそこには崩れ落ちた幾つかの像があった。
「………これは?」
「私の像ですよ。ほら、崩れたって話したじゃないですか」
「でも、信仰する神の像だぞ?崩れたら普通」
「もう信じる必要性も無いですから」一翔の言葉を遮る用にミーアが言う。どこか悲しい顔で
「はい、そんな顔してないで。この国の神話について知りたいんでしょう?」
「………。あぁ、そううだな」
ミレイユ図書館──
「確かこの辺に……あったあった。ありましたよ」
「自分の神話の書いた本を探す女神ってどうなんだよ」
「う、確かに…変ですけど。ま、まぁ良いでしょう。読みますよ?」
「へいへい」
「それは、太陽が沈む事を忘れ、潮が常に満ちていた時…」
それは、太陽が沈む事を忘れ、潮が常に満ちていた時…。太陽の神と海の神がどちらの力が優れているかを争っていた。民は燃える用に熱い太陽に焦がされ、荒れ狂う海に飲まれ……。全ての民が絶望していた時、外より大いなる神が産まれ落ちた。美しい神は太陽と大海の衝突を止め、そして元いる場所へ帰したという。これを陽海分離伝説とする。
「というストーリーです」
「……お前そんな凄いのか…」
「ま、まぁ?女神ですし?」
「ん?続きあるぞ?」
「あ、待ってそこは……」強引に一翔が本を取り読み上げる。
「んー、なになに?ある日が雲に隠れた夜…」
ある日が雲に隠れた夜…。人々は心を忘れ、幸福を忘れていた。およそ六ヶ月に及ぶ曇り空は既に人の心を奪うには充分だった。ある国の王が太陽神 マリスを怒らせた為、大地に日輪が顔を覗かせる事は無くなった。そんな時、空より現れた女神が雲を消し去った。これにはマリスも激怒。直ぐ様女神に講義するがそれは認められずマリスは罰として地で六ヶ月農作業をさせられた。
「…以外と酷いな」
「うぅ…」
「まぁ、良いと思うぞ?……。まだあるけど」
「長いのでやめましょう!」
「しー。図書館では静かに」
「あ、すみません」少し恥ずかしそうにミーアが言うと二人は外に出た。
「実はこの街はガラス細工が盛んなのです」
「ほんとだ。綺麗なのが沢山あるな」
「この街のガラスは私達への供え物にされる事もあるほどですからね」
「そんなにか………あ」
「ん?どうしたんです?」顔を覗かせるように一翔に訪ねる。
「ちょっと待っててくれ。すみませーん」近くのガラス細工の売っている店に行き何か話している。
「あの女の子にお土産かなぁ……。て、何を気にしてるんだ私…。私は神。あいあむ女神だぞ」
「悪い、待たせて」
「い、いえそんなに待ってな…」ミーアの髪に花の髪飾りを一翔がつける。
「これは……その、えっと」
「供え物とかあるんだろ?まぁ、実感無いけど普段のお礼だ。こんなことなけりゃできないし」
「ありがとうございます…一翔」
「そんな笑顔で言われると照れるな…。ほ、ほら次行こうぜ」
「えぇ。たーっぷり案内しますね」
そこから約二時間、二人はミレイユを周り気付けば日が落ちる寸前だった。
「では、また」
「あぁ。またな」
「それじゃあ転送魔法を掛けるのでじっとしててくださいね?」
「…動くと?」
「………。死にます」真面目な顔でそう告げる。勿論嘘であるが…。
「え、本当に!?」一翔は慌てて聞き返すが、次の瞬間ミーアが一翔に抱きつき唇を奪った。
「嘘ですよ。ばーか」恥ずかしそうに放ったその言葉に言い返す間もなく一翔の見慣れた村に景色は戻った。
「よ、帰ったか。どうだった?」
「凄かったよ。色々」
「凄かった?何が」
「色々だよ……。色々だ」
「いや何があったんだよ!」
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