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#4 最初の訪問③
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私にそっくりなアイドル?
誰のことだろう?
首をひねってみたが、出てこなかった。
そもそも私は、なんとか46とか48とか後ろに数字のつくアイドルグループに興味なんてない。
男の子のグループも同様で、そっち方面には私よりよくテレビを見ている母のほうが詳しいほどだ。
じゃあ、私の趣味は何かというと、同世代のジャリンコたちより断然刑事ドラマがよく似合う渋いおっさんたちである。
おっさんは歳を重ねているほど味わい深く、30代ではまだ子どものようなものだ。
せめて40代後半にさしかかってないと…。
閑話休題。
「とにかく、一度顔出してきます」
しびれを切らして、私はとうとう腰を上げた。
「頼むよ。邦彦のやつ、君なら中に入れてくれるんじゃないかと思うんだ。佐和さんも私も、ずっと立ち入り禁止でね。そして、無事中に入れたら、外に出てくるように説得してくれないか。学校に戻れとか、そういう面倒くさいことはこの際どうでもいい。とにかくまず、邦彦の無事な顔が見たいんだよ」
教授の懇願を背中に聞きながら、急な階段をのぼる。
足がしびれていて、危うく何度か落っこちかけた。
やっとのことで2階の廊下に出ると、正面が邦彦の部屋だった。
小学生の頃何度も来たので、よく覚えているのだ。
部屋の前の床にはトレイが置かれ、その上に朝食と思しきものが載っている。
私はそれを手に持つと、ドア越しに中の邦彦に声をかけた。
「おい、邦彦。来てやったぞ。あたしだ。美咲。だから、とっとと開けろ」
どうせ、
「向こうへ行け!」
「美咲なんて知らない!」
「俺のことはほっといてくれ!」
そんな罵声が飛んできて、ここでひと悶着あるんだろうな、と覚悟していたら、
なんと、ガチャリとあっけなくドアが開いて、その隙間の暗闇から、間延びした邦彦の声が返ってきた。
「え? 美咲ちゃん? それってマジなの?」
誰のことだろう?
首をひねってみたが、出てこなかった。
そもそも私は、なんとか46とか48とか後ろに数字のつくアイドルグループに興味なんてない。
男の子のグループも同様で、そっち方面には私よりよくテレビを見ている母のほうが詳しいほどだ。
じゃあ、私の趣味は何かというと、同世代のジャリンコたちより断然刑事ドラマがよく似合う渋いおっさんたちである。
おっさんは歳を重ねているほど味わい深く、30代ではまだ子どものようなものだ。
せめて40代後半にさしかかってないと…。
閑話休題。
「とにかく、一度顔出してきます」
しびれを切らして、私はとうとう腰を上げた。
「頼むよ。邦彦のやつ、君なら中に入れてくれるんじゃないかと思うんだ。佐和さんも私も、ずっと立ち入り禁止でね。そして、無事中に入れたら、外に出てくるように説得してくれないか。学校に戻れとか、そういう面倒くさいことはこの際どうでもいい。とにかくまず、邦彦の無事な顔が見たいんだよ」
教授の懇願を背中に聞きながら、急な階段をのぼる。
足がしびれていて、危うく何度か落っこちかけた。
やっとのことで2階の廊下に出ると、正面が邦彦の部屋だった。
小学生の頃何度も来たので、よく覚えているのだ。
部屋の前の床にはトレイが置かれ、その上に朝食と思しきものが載っている。
私はそれを手に持つと、ドア越しに中の邦彦に声をかけた。
「おい、邦彦。来てやったぞ。あたしだ。美咲。だから、とっとと開けろ」
どうせ、
「向こうへ行け!」
「美咲なんて知らない!」
「俺のことはほっといてくれ!」
そんな罵声が飛んできて、ここでひと悶着あるんだろうな、と覚悟していたら、
なんと、ガチャリとあっけなくドアが開いて、その隙間の暗闇から、間延びした邦彦の声が返ってきた。
「え? 美咲ちゃん? それってマジなの?」
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