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#5 ゴミ屋敷の住人①
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簡単にドアを開けてくれたのはいいけれど、中に足を一歩踏み込むなり、
「うわあ」
私は驚愕のあまりひっくり返りそうになった。
10畳ほどの広い部屋である。
あちこちにゴミが山積みになっている。
漫画雑誌やカップ麺の空き容器、あと、得体のしれない物体がいろいろ。
壁には隙間なく水着アイドルのポスター。
左手にはベッドがあり、脱ぎ捨てた服や下着に埋まっている。
そんなカオスの中心に太ったカバのような男が背を丸めてうずくまり、テレビ画面を凝視している。
あぐらをかいた股の間にはゲーム機のコントローラー。
どうやら格ゲーの真っ最中らしい。
「あ、美咲ちゃん、来てくれてありがとう。どこでもいいから座ってよ」
カバ男が意外にかわいい声で言ったので、私はそいつが邦彦のなれの果てであることをようやく認識できた。
「座れったって、空きスペースぜんぜんないじゃんかよ」
鼻をつまんで周囲を見回すと、私は不機嫌さマックスの口調でかみついた。
「あんた、ちょっとは掃除しなさいよ! 不精な引きこもりなんて、それこそ社会の生ゴミだろ!」
「ひどいなあ。相変わらず口が悪いね、美咲ちゃんは」
あっ! しまった! ミスった!
の叫びの後、コントローラーを放り出して、邦彦が立ったままの私を見上げた。
すぐに真っ赤になって目を逸らしたのは、たぶん私のスカートの中がモロ見えだったからに違いない。
そのまま四つん這いでベッドまで這い寄ると、その上の服やら何やらを両腕で床に払い落とす。
「ほら、場所つくったから、ここに座ってよ」
「う、うん」
ベッドのシーツはしわくちゃで、あり得ないことに所々黄ばんでいる。
比較的綺麗な部分を探して、私はおそるおそる腰かけた。
「うれしいなあ、美咲ちゃんが来てくれるなんて。もう5年ぶりぐらいだよね? なんか、感動的だなあ」
邦彦はひとりにこにこしている。
私はといえば、彼の変わりように、半ば唖然としていた。
邦彦って、こんなブサイクだったっけ?
その第一印象が、頭から離れない。
子供の頃は、それなりに育ちのよさそうな可愛い顔をしていたのに…。
それが…。
「僕の顔に何かついてる?」
茫然とそのカバめいた顔を見つめていると、邦彦がきょとんとした表情で訊いてきた。
「いあ、そうじゃなくって…邦彦、ずいぶん変わっちゃったね、と思ってさ」
鼻を指でつまんだまま、くぐもった声で私は答えた。
「うわあ」
私は驚愕のあまりひっくり返りそうになった。
10畳ほどの広い部屋である。
あちこちにゴミが山積みになっている。
漫画雑誌やカップ麺の空き容器、あと、得体のしれない物体がいろいろ。
壁には隙間なく水着アイドルのポスター。
左手にはベッドがあり、脱ぎ捨てた服や下着に埋まっている。
そんなカオスの中心に太ったカバのような男が背を丸めてうずくまり、テレビ画面を凝視している。
あぐらをかいた股の間にはゲーム機のコントローラー。
どうやら格ゲーの真っ最中らしい。
「あ、美咲ちゃん、来てくれてありがとう。どこでもいいから座ってよ」
カバ男が意外にかわいい声で言ったので、私はそいつが邦彦のなれの果てであることをようやく認識できた。
「座れったって、空きスペースぜんぜんないじゃんかよ」
鼻をつまんで周囲を見回すと、私は不機嫌さマックスの口調でかみついた。
「あんた、ちょっとは掃除しなさいよ! 不精な引きこもりなんて、それこそ社会の生ゴミだろ!」
「ひどいなあ。相変わらず口が悪いね、美咲ちゃんは」
あっ! しまった! ミスった!
の叫びの後、コントローラーを放り出して、邦彦が立ったままの私を見上げた。
すぐに真っ赤になって目を逸らしたのは、たぶん私のスカートの中がモロ見えだったからに違いない。
そのまま四つん這いでベッドまで這い寄ると、その上の服やら何やらを両腕で床に払い落とす。
「ほら、場所つくったから、ここに座ってよ」
「う、うん」
ベッドのシーツはしわくちゃで、あり得ないことに所々黄ばんでいる。
比較的綺麗な部分を探して、私はおそるおそる腰かけた。
「うれしいなあ、美咲ちゃんが来てくれるなんて。もう5年ぶりぐらいだよね? なんか、感動的だなあ」
邦彦はひとりにこにこしている。
私はといえば、彼の変わりように、半ば唖然としていた。
邦彦って、こんなブサイクだったっけ?
その第一印象が、頭から離れない。
子供の頃は、それなりに育ちのよさそうな可愛い顔をしていたのに…。
それが…。
「僕の顔に何かついてる?」
茫然とそのカバめいた顔を見つめていると、邦彦がきょとんとした表情で訊いてきた。
「いあ、そうじゃなくって…邦彦、ずいぶん変わっちゃったね、と思ってさ」
鼻を指でつまんだまま、くぐもった声で私は答えた。
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