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#10 ギブ・アンド・テイクはイヤすぎる④
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邦彦の部屋に一歩足を踏み入れた私は、そこで思わず吹き出してしまった。
部屋の中はきれいに片づいている。
さすがプロの家政婦さんの仕事である。
問題は邦彦本人だ。
ベッドに腰かけた邦彦の頭は、見事なまでの坊主頭になっていた。
青々と剃り跡が光る、まるでお寺の小僧みたいな頭をしているのだ。
「ひどいなあ、入ってくるなり、いきなり笑うだなんて」
つるつるの頭をなでながら、邦彦がぼやいた。
日頃の不摂生が祟って太ってしまった邦彦は、下膨れなため、髪がなくなるとどことなくあのムーミンに似ていた。
その意味では、ぼさぼさ頭のニートよりは、幾分可愛らしい。
「部屋だってきれいにしたし、ベッドのシーツも替えてある。今度は美咲ちゃんが約束を守る番だからね」
邦彦は、まだ夏でもないのにタンクトップに短パンという、いわば臨戦態勢に入っている。
私はときたら、いつもの制服とスカートだ。
けれど、ブラウスの胸ははちきれんばかりに膨らんでるし、スカートは膝上25センチだから、その破壊力は推して知るべしだろう。
「わかってるよ」
私は仕方なく、少し距離を取って、邦彦の隣に腰を下ろした。
「でも、その前に腹ごなし。さっきお寿司頼んでもらったから、それ食べてからね」
高級寿司を食せるのは、私のようなボンビーJKにとっては、一生に一度あるかどうかの幸運だ。
しかし、その後のことを考えると、かなり憂鬱ではあった。
問題は、どこまで許すか、である。
下着の上から胸を触らせるくらいは仕方ないとしても、それで邦彦が満足して引き下がってくれるという保証はどこにもない。
興奮のあまり行為がエスカレートする可能性は、十分にある。
「わかったよ。でも、正直、僕、うれしいよ」
しみじみとした口調で、邦彦が語り出した。
「信じられないかもしれないけれど、僕、仮性包茎で童貞なんだ。なのに、初めての相手が、憧れの美咲ちゃんだなんて」
はあ?
私は心の中であきれ返った。
そんなの、信じられるに決まってるじゃん!
あんたなんか、どこから見ても、仮性包茎の童貞以外のナニモノでもないでしょうに!
部屋の中はきれいに片づいている。
さすがプロの家政婦さんの仕事である。
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「ひどいなあ、入ってくるなり、いきなり笑うだなんて」
つるつるの頭をなでながら、邦彦がぼやいた。
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けれど、ブラウスの胸ははちきれんばかりに膨らんでるし、スカートは膝上25センチだから、その破壊力は推して知るべしだろう。
「わかってるよ」
私は仕方なく、少し距離を取って、邦彦の隣に腰を下ろした。
「でも、その前に腹ごなし。さっきお寿司頼んでもらったから、それ食べてからね」
高級寿司を食せるのは、私のようなボンビーJKにとっては、一生に一度あるかどうかの幸運だ。
しかし、その後のことを考えると、かなり憂鬱ではあった。
問題は、どこまで許すか、である。
下着の上から胸を触らせるくらいは仕方ないとしても、それで邦彦が満足して引き下がってくれるという保証はどこにもない。
興奮のあまり行為がエスカレートする可能性は、十分にある。
「わかったよ。でも、正直、僕、うれしいよ」
しみじみとした口調で、邦彦が語り出した。
「信じられないかもしれないけれど、僕、仮性包茎で童貞なんだ。なのに、初めての相手が、憧れの美咲ちゃんだなんて」
はあ?
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そんなの、信じられるに決まってるじゃん!
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