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#67 史上最低の戦い①
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教授から電話?
いったい、あの芥川龍之介似の昆虫学の権威がこれ以上私に何の用があるというのだろう?
私は本体からはずされ、横に置かれた受話器をしげしげと見つめた。
ひょっとして、息子の童貞を奪われた腹いせに、慰謝料でも要求してくるつもりだろうか?
いや、それならこっちにも言い分がある。
あれはそもそも邦彦自身が望んだことなのだ。
私は引きこもり治療の一環として、おまんこを提供しただけなのである。
それに、お金関係のことなら、私でなく母に請求するはずだ。
いくらグラドル並みのスタイルを誇っているとはいえ、私は高校2年生なのだ。
17歳なんて、法律的には立派な子どもだろう。
慰謝料の支払い義務なんてあるはずがない。
長い逡巡の末、おそるおそる受話器を耳に当てると、やけに弱々しい教授の声が聞こえてきた。
「もしもし美咲ちゃん、ひとつ頼みたいことがあるんだが」
私はほっとノーブラの胸を撫で下ろした。
どうやら、童貞キラーの件で、いちゃもんをつけられるわけではないらしい。
「えー、なんでしょう?」
できるだけ余所行きの声を出す。
教授の逆鱗に触れ、やっかいな事態に発展することだけは避けねばならない。
「今更こんなこと、頼めた義理じゃないことはわかっているが…できれば今すぐ、うちに来てくれないか?」
息を大きく吸い込むと、教授が苦しげな口調でそう言った。
「へ?」
自分でも間抜けな反応だと思いつつ、でも口からは「へ?」以外の言葉が出てこなかった。
「邦彦が、君じゃなきゃダメだと言い張ってね…。お願いだ。このままでは日本が…」
「あの、それ」
私は勢いこんでたずねた。
「ひょっとして、この前のバイトの続きをやれってことですか?」
キターッ!
10万円、ふっかーつっ!
”このままでは、日本が”の部分は意味不明だけど、教授の口ぶりから、そうとしか思えない。
「まあ、そんなようなものだ。ただし、今度のミッションは、もっとずっと過酷なものになりそうだが…」
うほほーいっ!
教授の返事はまさに予想通りで、私は思わず心の中でガッツポーズを取った。
が、あっさりOKするのもしゃくである。
少しじらして様子を見てやろう。
「でも、私、出入り禁止なんですよね? 市の淫行防止条例に違反しちゃったし」
が、教授の返答は、ある意味驚天動地の内容だった。
いつもの堅苦しい口調で、教授はこんなふうに言ってのけたのだ。
「そんなものは、この際どうでもいい。むしろ、なるべくセクシーな装いで来てほしい。セクシー下着でもアダルトグッズでも、何か足りないものがあれば、私のほうで用意する。成功報酬は、前回の分に上乗せして20万出そう。母子家庭で、君の所も色々大変だろうから」
いったい、あの芥川龍之介似の昆虫学の権威がこれ以上私に何の用があるというのだろう?
私は本体からはずされ、横に置かれた受話器をしげしげと見つめた。
ひょっとして、息子の童貞を奪われた腹いせに、慰謝料でも要求してくるつもりだろうか?
いや、それならこっちにも言い分がある。
あれはそもそも邦彦自身が望んだことなのだ。
私は引きこもり治療の一環として、おまんこを提供しただけなのである。
それに、お金関係のことなら、私でなく母に請求するはずだ。
いくらグラドル並みのスタイルを誇っているとはいえ、私は高校2年生なのだ。
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慰謝料の支払い義務なんてあるはずがない。
長い逡巡の末、おそるおそる受話器を耳に当てると、やけに弱々しい教授の声が聞こえてきた。
「もしもし美咲ちゃん、ひとつ頼みたいことがあるんだが」
私はほっとノーブラの胸を撫で下ろした。
どうやら、童貞キラーの件で、いちゃもんをつけられるわけではないらしい。
「えー、なんでしょう?」
できるだけ余所行きの声を出す。
教授の逆鱗に触れ、やっかいな事態に発展することだけは避けねばならない。
「今更こんなこと、頼めた義理じゃないことはわかっているが…できれば今すぐ、うちに来てくれないか?」
息を大きく吸い込むと、教授が苦しげな口調でそう言った。
「へ?」
自分でも間抜けな反応だと思いつつ、でも口からは「へ?」以外の言葉が出てこなかった。
「邦彦が、君じゃなきゃダメだと言い張ってね…。お願いだ。このままでは日本が…」
「あの、それ」
私は勢いこんでたずねた。
「ひょっとして、この前のバイトの続きをやれってことですか?」
キターッ!
10万円、ふっかーつっ!
”このままでは、日本が”の部分は意味不明だけど、教授の口ぶりから、そうとしか思えない。
「まあ、そんなようなものだ。ただし、今度のミッションは、もっとずっと過酷なものになりそうだが…」
うほほーいっ!
教授の返事はまさに予想通りで、私は思わず心の中でガッツポーズを取った。
が、あっさりOKするのもしゃくである。
少しじらして様子を見てやろう。
「でも、私、出入り禁止なんですよね? 市の淫行防止条例に違反しちゃったし」
が、教授の返答は、ある意味驚天動地の内容だった。
いつもの堅苦しい口調で、教授はこんなふうに言ってのけたのだ。
「そんなものは、この際どうでもいい。むしろ、なるべくセクシーな装いで来てほしい。セクシー下着でもアダルトグッズでも、何か足りないものがあれば、私のほうで用意する。成功報酬は、前回の分に上乗せして20万出そう。母子家庭で、君の所も色々大変だろうから」
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